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鶏でかなえる、丁寧な暮らし〜自家製鶏ガラスープで鶏ラーメンなど

今日はお昼前にてくてくとみるぅの散歩をしていたら、プッシュ通知で出てきたニュース。ついにマクロン大統領も陽性、と。

おおぅ、どうか安静に・・・。

ちなみにパリ市内では、複数の薬局の前にこんな感じでテントが張られていて、パリだけかもしれないけど、検査所に行かずともPCR検査を受けることができる。
人が並んでいると、近くを通る時、ちょっとビビる。。

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とにもかくにも、気をつけましょう。

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さて今日は、鶏とともに生きた2日間。
鶏のおかげで丁寧な暮らしをし、ついでにQOLも爆上がりしたお話をしよう。

そもそものきっかけは、シュールで面白くて食ネタ飲みネタも多くて。私のお気に入りな漫画家、清野とおる先生(壇蜜さんのパートナー)。

代表作はやはり『東京都北区赤羽』か。テレ東でドラマにもなっていた。


赤羽も面白いんだけど、『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』という作品が個人的に一番好き。
多分、私のオタ?っぽい追求グセに共感いただける方は、この漫画好きだと思う。


すでに完結しているこの作品の中に、「土日、人に合わぬ男」というおこだわり人が出てくる。

ちょっとネタばらしになるけどご容赦いただき。
最低限の筋書きは、とある土日、人に絶対会わないで自宅に引きこもるおこだわりの男。金夜ににんにくたっぷりの豚骨ラーメンを食べて気合いれて人に決して会わないと誓った週末、家ですることのメインイベントのひとつが、自家製鶏ガラスープからのラーメン。

この鶏ガラ、実はケンタッキーのチキンを買うたびに残るチキンの骨をきれいに洗い、冷凍庫に入れて貯めておいたもの。ケンタに通ってある程度貯まったらこのおこだわりモードを発揮して、骨と野菜たちを時間をかけて煮込んで鶏ガラスープをとり、ラーメンを作る、と。

なんとまあ、このうえなく素晴らしい丁寧な暮らしではないか・・・!?
素材は違うけれど、私の独身時代とやってること変わらない!と、初めて読んだ時それはそれは共感したものだ。

このご時世、いつにもまして私もひきこもってるんだし、いつかこれ、やってみたーい!

こう画策してからというもの、フレンチな一皿で骨付きの鶏肉を使っては、食べた後に残った骨をきれいに洗って地道に冷凍していたのだ。割と長い道のり。

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塵も積もれば山となる。
ようやく骨も貯まってきた🦴

そして日中は集中して家の掃除とクリスマス支度をすると決めた昨日。
ついにその計画を決行するときがきた。

日本のパリのご近所、ケイチェルおいたんもつい先日深川めしとブリカブで丁寧な生活をされていたところだし、私は鶏をしゃぶり尽くす丁寧な生活といこうではないか。

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今回、鶏ガラスープをとるのに参考にしたのはこちらのページ。
「鶏肉のプロ」、頼んだ!!


使うのは、取っておいた鶏の骨、いつか使おうと冷凍していたネギの青い部分、しょうが。
ほかに野菜を入れようか迷ったけど、初めてなので、超基本のキで。

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鶏プロの言う通り、火の強さに気をつけながら、アクを丁寧に取り、その後ひたすら弱火で3時間ほど放置。
朝9時くらいに煮込み始めたので、お昼頃には出来上がる算段。

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家の中に鶏臭がただよう中、小目かつ目が悪いから苦手なのだと言い張っている掃除だけど、師走だし、頑張って全力で大掃除。

その後、さっきアメリカ西海岸にお住まいのキコぺんアロハさんのおかげで気付いたけど、もう1週間前まで迫ったクリスマスのグッズ出して、ツリーの飾り付けをした。
我が家のクリスマス支度の模様のあれこれは、今週末にでも記事にできればいいなと思っている。

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ツリーオーナメントの一部
タータンチェックがお似合いの白い方

あっというまに12時すぎ。
鍋を覗くと、くったくたのネギとエキス全出し完了した鶏ガラ。

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ザルにキッチンペーパーを敷いて、スープをこす。

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鶏ガラスープ、できたァ!!

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なんかこれだけ飲んでも美味しそうだなと思って、塩分だけ足してゴマをふってお昼のスープにした。
アボカドサーモン丼、かぶのぬか漬け、出来立て鶏ガラスープ。

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こ、これは・・・
めちゃくちゃ美味しいんですけど。
内臓の隅々までしみわたる鶏エキス。骨の髄までリアルにしゃぶりとった感じ。

このままだとラーメン用のスープがなくなる!?と思って抑えたけど、無限に飲めるスープができた。鶏ガラすごい。
どうして今までの人生で容赦なく鶏ガラを捨ててきたのだろうかと思うと、悔やんでも悔やみきれないよ。。

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しかし。しかしだ。

これだけでお腹いっぱい・・・ではいけない。
本来の目的は、さらに上をいく、ラーメンなのだ。

具はこれにしようと決めていた。
寒い日にどうぞ、ほっともっと・ぽなみちゃんの鶏ハム。

でもこれ、一晩は冷蔵庫でマリネしないといけなかったことをすっかり忘れていた。クッキー生地はうまいこと巻きすに詰められるのに、こういうとこの詰めが甘いわ、本当。

引き続き、夜にラーメンにしようかと思ったけれど、まあ鶏ガラスープ飲みすぎて一人分しか余っていないし、翌日の昼に持ち越すことにしよう。すまん鶏好きなOtto氏、許して。

ぽなちんレシピのとおり、鶏肉に砂糖とはちみつパックをして、塩胡椒して、ローズマリー、タイム、ローリエ(控えめに言って安心系)をまぶして、ぴっちりジップロックして冷蔵庫にIN。

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翌朝、つまり今朝。
丁寧な暮らし2日目のスタートは、寝ぼけ眼で冷蔵庫から鶏マリネを取り出すことから始まる。

冷蔵庫から出したら室温に戻して、ぽなハムレシピどおりに茹でてそのまま余熱で火を通す。

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お昼すぎ、放置していたお鍋をのぞくと、まあぬるま湯につかって極楽浄土いってきたわって感じの鶏さん。うらやましいぞ。

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容赦なくぬるま湯から取り上げて、スライス!すまんのう。

おおーちゃんと火通ってる〜
味見とまら〜〜ん!!!

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セブンとかローソンのサラダチキンは食べたことあるけど、それの数倍美味しいんですけれども。
あれが200円くらい?で24時間入手できる日本って本当すごいなと思いつつ、手をかけて作った自作ハムにはやはりかなわないのねと、痛感。


ちなみに鶏ラヴかつあらゆるにおいに敏感なみるぅ。
早速鶏のにおいを嗅ぎつけてくるもんだから、周りの部分をのぞいてちょっとあげた。めちゃくちゃ喜んでいた。

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ぺろ😋


おおっと大変!このままでは鶏ハムだけで終わってしまう。
ラーメン、つくろう。

スープは早く冷凍したほうがいいと書いてあったので、冷凍していた。
麺も本当は手打ちしてみたくて、実際作りたいレシピもあるのだけど、うどんじゃあるまいし、やっぱりパスタマシーンがないと厳しいかな。

ということで、Yたんが送ってくれた救援物資のラーメンの麺だけ使うことにした。添付のスープはまたどこかで使おう。

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あとは茹で卵と、ただただ愛しているからレモン。
そしてこの緑は、MIZUNA!

水菜はMizunaとしてたまにマルシェの八百屋さんで売っているのだけど、出店の少なめな木曜のマルシェで運良く見つけて即買い。
いやこれ、鶏塩ラーメンにのせてって言ってるようなものでしょう?

ラーメンを茹でて、スープをお鍋で溶かす。
今日はシンプルに、塩だけでいこう。

自家製糸唐辛子のラストを上にのせて、ちょいとごま油とすりごまを振ったらば、ああ、夢にまでみた、一杯のラーメンがここに。

鶏塩レモンラーメン、一丁!

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いっい湯だーなっ♨️

って感じのぬくぬくほのぼのとした、幸せなひとりラーメンタイム。
とにかく優しい味だ〜〜さいこう〜〜〜

これ、万が一麺も自作できるようになったら、本当に外に出なくてもよくなるなってくらい、自作の境地を極めた気分になる一皿。
スープの一滴も残さず、食べ尽くしましたぞ!

嗚呼、鶏のおかげで丁寧な暮らし、これにて終了・・・!


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と思いきや、鶏ハムを茹でたジル(茹で汁のあまり)が私に問いかける。

「あーた、あたいの骨たちでそんな満足しといて、一番高級な部分からのエキス、無視する気?」

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ですよね。。
今日の夕飯、本当は他に予定していたけど、急遽変更。鶏づくし・ファイナルだ。

鶏ハムジル、野菜(玉ねぎ、セロリ、赤パプリカ、にんじん、キャベツ)と、市販の鶏のウインナをバターで炒めたものを、トマトペーストとともにジルに入れてコトコト煮込む。Otto氏に買ってきて欲しいと頼んでいたバゲットは、残念ながら不発に終わったので、炭水化物にショートパスタ加えてミネストローネ風に。

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MIZUNAのあまりは鶏ハムと合わせ、リケンの万能ノンオイル青じそドレッシングとすりごまで和えて、お口やすめに。

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ペコリーノのあまりを擦り下ろし、パセリと黒胡椒を振ったらできあがり。

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ほっとする味。一瞬で食べ終えてしまうこの優しさ。

明日起きたら鶏になってんじゃないかな?

って前にも言ったかもしれないけど、こんな優しくて美味しかったら鶏になってもいいわ!みるぅも好きだし!!


鶏料理中は味見しすぎてしまう、というマイナスポイントはあれど、本当に素晴らしい2日間であった。

とにもかくにも、丁寧な暮らしは、QOLも上がるなあ!



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年末恒例、自作みるぅカレンダーが到着!
表紙だけでポスターにしたいぃ🐶

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