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冬の定番、ラクレット(おふたりさまバージョン)

日本の冬の定番といえば、やっぱり鍋?
大勢でつっつきあうのもよし。ひとりでしっぽりもよし。あな恋し。

鍋的な位置づけでフランスの冬の定番を語るとすれば、一番に思い浮かぶのがラクレットではなかろうか。チーズフォンデュとともにスイスが本場だけど、フランスだとスイスとの国境付近、アルプス連なるサヴォワ地方が本場(Wikipedia参照)。

蒸したじゃがいもや生ハム・サラミなどのシャルキュルトリーに、溶かしたラクレットチーズを上からかけていただく。フォンデュがチーズの海に具をぼとん、ならば、ラクレットは具の大地に溶岩チーズとろり、という感じだろうか。

そういえば7年前くらいに、フォンデュを食べるためだけにスイスはジュネーヴに行ったことがある。物価が高かったけど、街は美しいしチーズは美味だった。

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レマン湖では大量の白鳥。

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ラデュレのスイス版。

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ラクレット、何がいいかって、最もシンプルな形だとじゃがいもを下処理して、ハム類を並べるだけで成り立つ。準備がすこぶる簡単なのだ。こんなところも鍋っぽい。

フランスの電化製品店や雑貨店では、少人数用から大人数用まで、ラクレットマシーンが鉄板で売られている。こちらは8人用。

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(画像はDartyのサイトより)

前の滞在の際は、よく冬の寒い時期に友人宅に集まったり、我が家に友人たちを読んで、ラクレットフェットをしたものだ。このときは楽しかったなー。

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さて。うちに来たクリスマスのサンタさん、ルノートルのレシピブックに加えて、二人用のラクレット器を置いて行ってくれたのをすっかり忘れていた。

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ちなみにメインのプレゼントは未だに届かないんだけど、あれ?一体全体ドウシチャッタノカナ?サンタさん事故にでも遭っちゃったのかしらね。

まあ気長に待つことにして、今夜はラクレット用のチーズを仕入れて、しっぽりとふたりラクレットといこう。

・・・じゃがいも茹でて並べただけにつき、いきなり準備完了でーす。
白ワインを合わせるのが定番だけど、なんとブショネ(品質劣化)だったため、あえなく断念。いつものようにビールとともに。セロリはお口直し。

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チーズ16枚(2〜3人分用)。食べ切れるんだろうか。

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シャルキュルトリー。今日はふたりだし最低限で生ハムと普通の(鶏)ハム。それ以外にも、サラミやコッパ、grison(グリゾン)というスイスの牛生ハムなどもよく登場する。次やるときは仕入れてこよう。

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忘れちゃいけないのがコルニション(ピクルス)。奥に写っているのはうずらのゆで卵のあまり。

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レッツスタート。下段でチーズ、上段でシャルキュルトリーを温めている間に、各自じゃがいもなどスタンバイ。

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下段のチーズがふつふつして、軽く焼き目がついてきたら、溶岩チーズON!

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お好みでブラックペッパーをゴリゴリして、いただきます。

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じゃがいも×ハム×かりトロチーズ。山岳地方の料理だけあって、芯から温まるし、お腹にどっしりたまる。

「これが伝統的なフランスの冬だ〜」と、いつにもましてご満悦なOtto氏は、頼んでもいないのに鍋奉行ならぬラクレット奉行。トングでハムたちを焼いてじゃがいもをぽんぽんのせ、ちょうどよい頃合いのチーズをとろーんしてくる。わんこそばじゃないんだから。

そしてただでさえ食べるのがはやいOtto氏。私の2倍速で平らげるため、3人分のチーズもあっけなく胃の中へ消えていった。あんなにチーズあったのに…。
やはり内臓のつくりが違う。氏は食べ終わったあともケロっとしているけど、私は食べている間からすでに胃が重いため、胃薬を飲んで就寝。


Otto氏、大変お気に入りのようなので、しっぽりラクレットは毎週恒例になりそうな予感がしている。
今年は無理そうだけど、来年は友人たちと一緒にラクレットができるようになることを祈って。


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流し目ショット🐶

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