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記念日も、創作〜豚とりんごのノルマンディ風

昨日は、我が家の記念日。

秋も深まる信州松本で、親族プラスアルファの超こじんまりとした式を挙げた我々。古民家レストランのお庭で人前式というカジュアルさで、お城前で写真を撮る&犬参加以外の強いこだわりがなかった。

私はその頃、ちょうど仕事も立て込んでいたので、花嫁的な準備は一切合切することなく。さらには前日、Otto氏と義弟と飲みすぎて翌日フラフラしながら二日酔いで挑むという、普段と変わらなさすぎるぶり。

でも、当日朝まで大雨だったのが奇跡的に晴れてくれて、笑いの絶えないとてもしあわせな1日だった。


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信州の秋は本当に美しいので、是非訪れてみてほしい。

ミルゥには、指輪を持って花道を歩いてきてもらうという重大なお役目。
相変わらずの早歩きで、途中で指輪の入った小袋、落としたけどな。

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よくがんばりました◎

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思い出をさくっと振り返ったところで、昨年は、あろうことか当日にOtto氏はベトナムにお旅立ちになり私はひとり置いてきぼり。ミルゥと一緒にパリのアパートでひとりでシャンパンを飲んでいた。
そして今年は完全コンフィヌモン。ツイてないことこのうえないが、一応今年は人間がそろっているので、家でつつましくお祝いをするしかない。

記念日のメインはすでに決まっていた。
というのも、ラードの脂を買いにいった高級系肉屋。ついでにスパカツのトンカツ用にと豚の肩ロースを買ったのだが、厚みはこれくらい?と2mくらい離れた奥のカウンター聞かれて、はいはいと答えたところ500g近くもあったらしく、お会計2000円超え。離れていてよく見えなかったからだな。これも小目のせいだ。

トンカツにするにはもったいない塊なので、こちらをメインにすることにした。

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Otto氏の故郷、ノール地方の隣にある、フランスのノルマンディ地方はりんごの産地。豚とりんごって合うんだよね。ちなみに私の地元信州も、青森か長野かってくらいのりんごの生産地。ついでに豚も地元のCMやってる。

いつも料理に使うのはワインだけど、今日はりんごの発泡酒、シードルを使ってリンゴ尽くしといこう。

用意したのは、こちら。買い足したのはシードルとりんご、エストラゴン。
レモンはなんとなく用意したけど、結局使わなかった。

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まず、豚のかたまりに塩胡椒をもみこみ、数カ所に切り込みをいれてニンニクを差し込んでおく。

りんごはよく洗って、芯を取り除いて塩水につけておく。昔から、冬はりんごが大量にあった信州の我が家なのだが、変色防止のためにいつも切り立てのりんごは塩水に浸けられていた。だから、私にとってのりんごはちょっとしょっぱいし、料理に使うのも受け入れやすい。

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たっぷりのバターで、10分くらい全面を焼く。

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脂身部分もこんがりと。

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本当はカルヴァドスといきたいところだけど、うちのリカー庫をあさっていたら、ノルマンディー産らしいリキュールを見つけたので、こちらをちょい足しでソテー続行。

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いい感じに色がついたら、バットに上げて、アルミホイルに包んでおく。

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にんにくとエシャロットをみじん切りにして、肉を焼いた鍋でじっくりと炒める。

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水気を切ったりんごを入れて、ソテーする。

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シードルのご登場。
モンサンミッシェル産らしい。オムレツおばさんのブランドだな。

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シードルをごぽごぽと注いで、アクを取りながらリンゴを煮詰める。
煮詰まってきたら、整列させて、豚肉をのせる準備。

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アルミホイルで包んでおいた豚肉をリンゴの上にのせる。肉汁も忘れずに。
お好みのハーブをのせる。本日は、というか本日もタイム。

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蓋をして、180度くらいのオーブンの中にいれて30分くらい放置。

その間に特急でミルゥのお散歩、シャワーを浴びてアペロだ。
今年はひとりシャンパーニュは免れた。

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オーブンに放置していたメインは、こんな感じになった。
さすがにここまですれば肉の中心部まで火は通っているだろう。

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肉とリンゴを取り出して、ソースを作ろう。
バゲットのかけらをソースに付けて味見しながら、味を作っていく。
すでにこの状態でもパンが無限に食べられそうなくらい、フルーティで甘じょっぱくて、めちゃくちゃ美味しいんですけど。

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でもせっかくエストラゴンも買ったので、生クリームとエストラゴンのみじん切りを加えてソースっぽくしてみた。

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いつものようにソースを下にしいて、盛り付けに入る。

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骨を取り除いてスライスした豚とリンゴを並べて、エストラゴンを賑やかしに飾り、ピンクペッパーを砕いてはらり。

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私のは、上からソースをかけてみた。これも悪くないな。

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豚にはちゃんと火が通っていたし、豚とリンゴとはやっぱり合う。
今日の創作もうまくいって満足、満足。

デザートは、市販のサブレ生地を小さなタルト型で適当に焼いて、ラデュレのレモンマカロンのレシピでレモンクリームをさくっと作って、詰めた。

超適当なので不格好だけど、デザートがあるだけでOtto氏はうれしそうでよかった。

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毎日何かしら喧嘩してるけど、夫婦円満第一で今年も楽しく参りましょうねえ。

今日は最後までしつこく、記念日朝にパリの公園に現れた和装犬。
せっかく買った袴だから、たまには着ないとね。

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