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HSCの不登校④ 学校の部分利用という選択

こんにちは、結(ゆい)です。

このnoteでは、長男の不登校をきっかけに、ホームスクーリングという育ち方を選択した我が家のアレコレをお伝えしています。

今回は、学校との距離感を決めた長女が、どのようなホームスクーリングを始たのかをお伝えします。この記事はシリーズなので、初回から読んでいただけると嬉しいです。

初回 HSCの不登校① 繊細な長女のエネルギー切れ

仕切り(黄緑葉っぱ)

ちょっと無理してダウン

小1の11月からホームスクーリングに切り替えた長女は、約1年後に再び学校へ興味を持ち始めます。毎週プリントを届けに来る担任の先生とのおしゃべりが楽しく、お知らせに書かれた給食のメニューに魅力を感じたようでした。

学校に相談すると「給食だけでも大丈夫です、いつでもきてください」と了承をいただけたので、長女はエプロンとお箸を持って登校することになりました。

長女は「給食だけ」と言いつつも、登校した日はそのまま最後まで授業を受けて帰ってきました。
長女曰く、「給食終わったらすぐに清掃の時間になるの、食べるだけ食べて帰るのは悪いなーと思って清掃にも参加したら、先生にこのまま続きの授業も受けていく?って聞かれたから、ちょっと考えて最後までいたの。楽しかったよー!」とのことで、楽しいなら良かったなーと見守ることにしました。

そうして長女は、週1~2回のペースで「給食に合わせて登校、そのまま放課後まで」という登校スタイルを続けます。
しかし、数か月すると徐々に疲れが見え始めました。給食だけといいつつも、先生に誘われると授業を受けた方がいいと感じて学校の滞在時間が長くなり、本人の自覚がないままに負荷がかかっていったのでしょう。

私は、また小1の時のように学校から足が遠のくのかな、と想像しながら見守っていましたが、ある日長女は「やっぱり給食だけって決めた日は、給食だけで帰ることにする」と宣言。
自分が決めた時間だけ滞在してスパッと帰ってくるようになりました。

「人の気持ちを察しすぎて疲れてしまう」という自分の特性に向き合い、上手な乗りこなし方を身に着けた長女の変化を通して、子ども自身が持つ力や「こうしたい!」という意欲が人を最も成長させるのだと改めて感じました。

自分に合うペースを見つけていく

長女による学校の部分利用は小3に進級した今も続いています。
給食だけの利用以外にも、面白そうな図工の授業だけや、パソコンを使う授業だけの登校もしています。
先月は運動会があり、3年生の競技はリレー、徒競走、ダンスの3種目だったのですが、長女は「走る方に集中したいから」と判断し、リレーと徒競走にだけ参加しました。
リレーの練習にはしっかり参加して「○○ちゃんと私ね、バトンを渡す息がぴったりなの!先生にもベストコンビネーションだね!って褒められたんだよー」ととても嬉しそうにしています。

運動会当日、とても晴れやかな表情でバトンをつなぐ長女の姿から、主体的に選択して行動することの大切さを教えてもらいました。

長女はこれからも、HSCという特性とともに生きていきますが、この特性は優位性でも劣等性でもなく、彼女を構成する大切な要素の一つです。
HSCゆえに嬉しい・楽しいという感情を人一倍強く感じることができますし、人の痛みに寄り添う優しさがあるのです。
もちろんその反面、怒りや悲しみの感情がコントロールできずに大泣きすることも多々あります。

そんな長女に対して親ができることは、「どんなあなたでも愛しているよ」というメッセージを送り続け、彼女自身がしっかりと自己肯定感を高めていけるよう支えていくこと。
そして、長女なら幸せな人生を歩んでいけると心から信じて、彼女の選択を応援することなのかな、と感じています。

仕切り(黄緑葉っぱ)

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今回は、HSCの特性を持つ長女が学校の部分利用をしている様子を4回にわたってお伝えしました。
次回からは、ホームスクーリング家庭の我が家が、学校とどのようなやり取りをしているかについて、具体的にお伝えしていきます。
↓次回↓


2022年1月現在、娘はこんなふうに成長しています
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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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