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HSCの不登校①繊細な長女のエネルギー切れ

こんにちは、結(ゆい)です。

このnoteでは、長男の不登校をきっかけに、ホームスクーリングという育ち方を選択した、我が家のアレコレをお伝えしています。

今回は、現在小3の長女についてお伝えします。

仕切り(黄緑葉っぱ)

HSCとは

長女は、HSCの特性を持っています。
HSCとは、Highly Sensitive child(非常に敏感な子ども)の略語で、アメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が提唱した言葉です。

まだ医学的に体系化されてはいませんが、5人に1人が持っていると言われていて、音や匂いなどの刺激を人一倍強く感じ、周りの人の喜怒哀楽といった感情も強く感じ取るという特性があります。

HSCは障害や優越性ではなく、背の高さや肌の色と同じように持って生まれたものなので、後天的に身に付けたり、何らかの努力で消せるようなものではありません。
ちなみに、これの大人版はHSP(Highly Sensitive Person)で、日本では「繊細さん」という言葉で表現されることもあります。
つまり、HSCの子どもが成長するとHSPと表現されるということです。

そんなHSCの個性を持った長女は、お菓子作りや粘土細工など「何かを作り出す」ことが大好きで、人の気持ちを感じ取り、さりげない心遣いが出来るとても素敵な子どもです。

好きなことを全力で楽しめる反面、体力的に疲れてくると感情のコントロールが難しいらしく、大人から見ると些細なことで大泣きしたりと感情の振れ幅が大きいので、私自身もそのイライラに引っ張られてケンカになることも多々あります。

学校は楽しいと言いながら食欲が落ちる娘

長女は、友達と遊ぶことが大好きなので、保育園にはとても楽しく通っていましたし、小学校に入学することについても緊張しつつワクワクしている様子でした。

我が家には長女より2学年上の長男がいて、彼は小1の9月からホームスクーリングすることを決め、家で伸び伸びと育っていました。
そのため、長女には最初から「ホームスクーリング」という選択肢がありました。
しかし、どのような教育を受けるかを選ぶのは子ども自身ですので、親としてはランドセルを嬉しそうに背負っている娘を微笑ましく見守っていたのです。

小学校に入学した長女は新しい環境に戸惑いつつもすぐに順応し、毎日「楽しかったー!」と帰ってきては、その日あったことをたくさん話してくれました。

しかし、夏休みが明けた8月後半から徐々に食欲が落ちてきたのです。「学校が楽しいんだよねー!」と話しながらも、ご飯を2~3口食べると「もう食べれらない…」と言って箸を置き、夜も早々に眠ってしまいます。

そしてある朝、消え入りそうな声で「今日はなんだか疲れたから、学校お休する…」と言いました。食欲減少という明らかな身体症状が出ていたので、学校にも「少し疲れが溜まっているようなのでお休みします」と伝えました。
その後の2~3週間は、1日登校しては2~3日お休み、いわゆる五月雨(さみだれ)登校になり、徐々にお休みする期間が長くなってきました。

長女おそらく、学校でのざわめきや周りの友達が発する感情をすべて受けとめ処理しようとして、エネルギー切れを起こしていたのでしょう。
これはHSCの特性ゆえのことですし、学校の環境を大きく変えることも難しいですから、長女の心と体を守るためには、きちんと回復するまで学校から距離を置くしかないだろうと考えていました。

しかし長女自身は学校に行くのは楽しいし、行かなきゃと思っていて、エネルギー切れを起こしている自覚がありません。
行かなきゃいけない、という気持ちを持ったまま五月雨登校をしていても心が休まっていないので、食欲が戻ることはなく、ふっくらしていた腕や足が少しずつ細くなっていく長女を見るのはとても苦しかったです。

仕切り(黄緑葉っぱ)

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今回は、HSCの特性を持つ長女が小学校に入学し、自覚がないままにエネルギー切れを起こしていくまでをお伝えしました。この次は長女自身が学校との距離感を見つけていくところをお伝えします。
↓次回↓


ある日子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、親は動揺します。
そんな時は、子どもの立場を想像してみるといいかもしれません。
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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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