不登校からのホームスクール② 家族で徹底的に話し合う
このnoteでは、長男の不登校をきっかけに、ホームスクーリングという育ち方を選択した我が家のアレコレをお伝えしています。
初めて読まれる方は、前回からお読みいただけると嬉しいです。
前回【不登校からのホームスクーリング① 長男の不登校に揺れる親心】
今回は、我が家がホームスクーリングという選択肢を知り、ホームスクーリングに至るまで、をお伝えします。
ホームスクーリングとの出会い
本を読むのが大好きで兄妹思いの優しい長男は、学校に入学してから徐々に笑顔が少なくなり、小学校1年生の9月のある朝「もう学校に行くのは無理だ…」と大泣きをしました。
そんなに追い込まれるまでの間、長男に対して同級生から行われていた行為は『いじめ』だったという認識でいる我が家と、子ども同士との悪ふざけと説明する学校側との隔たりはなかなか埋まらないまま、数週間が過ぎていきます。
家族間でも、学校に行った方がいいと促す夫と「それでも無理だよ…」と辛そうに背中を丸める息子を見ながら、「この辛い日々が永遠に続くんだろうか…」と絶望的な気持ちになっていました。
そんなとき、インターネットでホームスクーリングを実践されている人たちの発信に出会います。
そこでは、子ども一人ひとりの興味に合わせた体験学習や、ホームスクーラー同士が交流をしている様子が紹介されており、私に必要なのはこの概念なんだと気づきました。
息子にはすぐに「君が今していることは 不登校ではなくホームスクーリング、自宅で主体的に学んでいくことなのかもしれないね。お母さんはそのために必要なサポートをするよ。」と伝えました。
すると、それまで不安そうにしていた息子も「ホームスクーリングという言葉があるんだね、僕もそれをしたい!」と目を輝かせてくれました。
学校に楽しく行けるならそのほうがいいという意見だった夫とは、何度も何度も話し合いを重ねました。
その際はお互いの意見をぶつける合うのではなく、「私たち夫婦が息子に望むことはなんだろう」ということに焦点を当てて考えていき、「学校に行くか行かないかではなく、息子が安心して笑顔でいることが最優先」という結論にたどり着きます。
学校に方針を伝える
家庭内の方針がまとまったところで、学校側にも我が家の考えをA4の紙1枚にまとめ、管理職の先生と担任の先生にお渡ししました。
内容は、
・我が家としての目標は学校復帰ではなく、息子が暴力に怯えずにのびのびと毎日を楽しく送れる環境を整えることであること
・学校は息子が望んだ時に足を向ける居場所のひとつという認識であること
・これまで毎朝行っていた電話による欠席連絡は電子メールによる所在連絡とさせてほしこと などです。
学校側も始めてのケースで戸惑いもあったようですが、最終的には我が家の意向を尊重してくださいました。
こうして、息子が不登校になってから2か月ほどでホームスクーリングをするという環境がひとまず整ったのです。
この2か月間は、親子共に精神的にとても辛いものでしたが、夫とは子育てについてそれまでないくらい深く話すことが出来ましたし、それぞれの考え方に触れ合う機会になりました。
当時小1だった息子とも、一人の人間同士としてお互いの考えや不安に感じていることを話し合い、社会的な体裁や一般常識とされるものを抜きにして、彼にとって本当に大切なものは何なのか、じっくりと話し合うことが出来たのです。
苦しかったし辛かったので、この時間があってよかった、とは言いませんが、私たち家族にとって本当に大切なものは何なのかを見つめ直す大切な時間だったと感じています。
読んでくださってありがとうございます。
今回は、息子の不登校をきっかけにして、我が家がホームスクーリングに切り替えていくまでをお伝えしました。
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