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不登校の子どもの保護者が使える「学校への依頼文」が出来るまで①

先月、「学校とのやりとりの際に使える依頼文のフォーマットを作っています」とお伝えしていました。
(その時の記事  あなたの声が、多様な学びの支援に繫がります )

その依頼文フォーマットが、ついに多様な学びプロジェクトさんサイトで公開されました。
これから数回にわたって、この依頼文フォーマットや、保護者の皆さんからいただいたアンケートの速報版が出来るまでをお伝えします。
「一刻も早く見てみたい!」という方は、下のリンクから飛んでください。
いま、学校とのやりとりで悩んでいる保護者の皆さんのお役に立つと思います。

不登校をめぐる保護者への負荷をなんとかしたい

私自身の経験として、息子が不登校になった当時、エネルギーを消耗して笑顔が減っていた息子へのケアと同時進行で、学校との頻繁な面談や毎日の欠席連絡をこなし、心身ともにかなり負荷がかかっていた記憶があります。

特に、学校とのやりとりについては、「まずは息子をゆっくり休ませたいのです」という方針を伝えても、先生からは「明後日の給食は息子さんの好きなメニューですから、来てみませんか」というお返事が返ってくるなど、何度面談しても状況が変わらず、随分と悩みました。

そこで、家庭としての考え方をA4の紙1枚にまとめて、担任の先生や校長先生にお渡ししたところ、意思の疎通がスムーズになったという経験があります。

文書のひな型をwebに公開

ですが、不登校の真っただ中にあって、自分の思考や子どもの状況を冷静に整理して文章にまとめるのは、かなり時間とエネルギーを注がなければならず、やろうと思ってすぐできることではありません。

私も講演会などで「学校には、文書をお渡しするとスムーズですよ」とお話しながらも、実際にやろうとするとハードルが高いことを感じており、何とかしたいと思っていました。

そんなとき、学校外の学びを支援する多様な学びプロジェクトの運営する、とまり木オンラインサロンのメンバーさんから「結さんが実際に学校に提出した文書をベースして、他の保護者も使えるような依頼文フォーマットを作りたいんです」という相談を受けたのです。

私としても、何とかしたいと考えていた課題だったので、企画の初期段階から参加させていただくことにしました。

依頼文フォーマットには、欠席連絡の方法や、給食、PTA活動など、不登校の子どもの保護者なら誰もが悩んだことのあるケースをチェックリストとして組み込みます。
そこに、各ご家庭の実情や希望に合わせてチェックを付けていただければ、そのまま学校あての依頼文になるという建てつけです。

ただ、私ひとりが経験したことや「こんなことに困るんじゃないかなー」と想像したことを盛り込むだけでは、多くの保護者のニーズを満たすことはできません。
そこで、「学校とのやりとりで起きた困りごとについてアンケート」を実施、そこで集まった生の声を活かしてより良いフォーマットを仕上げよう。ということになりました。

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次回は、依頼文フォーマット作成企画に沢山の仲間が集まったお話をお伝えします。
↓次回↓


私の長男が不登校になり、学校に家庭の方針を伝えたときのことも記事にしています。
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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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