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ハンドボールの投球でもリリース時の肩の内旋は重要

多くのオーバーヘッドスローイング動作を対象とした研究においても,投球腕の肩の内旋とパフォーマンス指標の1つである「球速」には相関関係があるとされている.今回は,それらの先行研究は引っ張っていないが,今後はハンドボールのスローイングを様々なオーバーヘッドスローイング動作の研究からも考察していきたい.

さて,今回はvan Den Tillaar & Ettema (2007)のデータをもとに述べていく.この研究は像にあるように,ペナルティスローでの投球動作を3次元動作解析し,投球腕のキネマティクスを分析した.

上記のデータにあるように,球速とボールリリース時の肩の内旋角速度は,正の相関関係にある.個人的なイメージというか,解釈は「バックスイング完了からのアームスイングの速さ」が,この肩の内旋角速度の速さとニアリーイコールであると考えている.

ただ,肘下がりの状態で肩の内旋が速く,球速を大きくするのはよろしくないので,そこには注意が必要である(ここに関してはいずれ説明する).

アームスイングの素早さを鍛えるためには,肩の伸展動作のストレングス&パワーをトレーニングすべきと考える.トレーニング介入で,高重量プルオーバーを入れたトレーニングプログラムを実施して,球速の向上させたという研究報告もある.その他のメニューで言えば,メディシンボールのフロントスローイングなども良いかなと思う.

はい,脳内整理でした.以上!


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