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スターシードと詩

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2021年7月の記事一覧

ふたりの『違う』と『同じ』

あの人 と
わたし

近いけど
遠い

あの人 と
わたし

ひとつだけど
ふたつ

あの人 と
わたし

引き合い
混ざり合う

同じでは見えない
虹が見える

同じでは感じ得ない
心がある

波は広がり
新たな光を生む

今日も二人は
違うを取り込み

水面に光るは
美しき世界

空に映るは
艶やかな世界

嫉妬

嫉妬

心にもたげる炎

あの人の全てを知っている
あの人の全てを受け取っている

誰よりも

だれよりも

ある日

あの人が呟く

その呟きは
見知らぬ人へ

知らぬ故の炎

わたしの心に
落ちた火の粉

不安の炎

その炎は心に広がる
わたしの
あの人の
信じる心を焼いていく

一滴の愛

あなたを
わたしを

知ることで
信じることで

炎は消える

そうして
あの人
わたし
二人を信じる

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会うたびに違う顔

会うたびに違う顔
会うたびに新たな想い

毎日変わる
毎刻変わりゆく

二人の関係

二人の想い

カードは記す

新たな未来

二人の想いは
二人の未来は

時を旅しよう

旅の先に見える光

私の想いの届いた場所へ

囚われ人

時紡ぎて人となす
空紡ぎて心となす

人は時の中に生きている
時を食い
体を蓄える

心は空にあり
想いが、人の心を織りなす輝き

人はいずれ朽ちる
生まれ
育ち
体験し
死する

心は
体に映し出された幻のよう

言葉は
光を揺らめかせる

言葉なき言葉は
光をとらえる

囚われの人

この地に生まれ
彼の地に死する

心はいつの頃か
奪われ

空を旅している

死する時
笑みを浮かべ
囚われた

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虹の峡谷

空を見れば思い出す
あの時の事

虹色に輝く雲
強く吹く風

轟々鳴り響く
土地の音

ここに来て3年

出会いは
いっとき

峡谷の切り立った柱に
風を切り
数多を従える

その一歩は
静かで
大きな意味を持つ

透明な姿
色あせた姿
そして美しき姿

多くの姿を同時に映し出す

時の渓谷は
時空の境界

多くの過去と
多くの未来が
出会う場所

その虹に何を見るか

どの道を進むか

時を選ぶ

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未来の想い出

未来の想い出
明日を思い出し
昨日をつくる

昨日を語り
今日を夢見
明日が現れる

炎は自らを焼き
心を曇らせる

山に立ち
雲を眺め
水沸く土地に夢を見る

形なき想いは
時を超える

魂の恋

多くの時をめぐり
愛を語る

ある時は恋人
ある時は夫婦
ある時はライバル
ある時は親子

様々の時の中
二人は愛を語る

お互いの心を
求め合い
与え合い
奪い合う

それは全て
今も心に刻まれている

記憶の彼方に忘れるとも
感情のページは
今もここにある

魂の恋

それは
多くの交わり

今を感じ
時を超える

瞳の奥に、何があるのか

心の奥に、何があるのか

その体は、何を表すのか

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満月の想い

想いがあふれて止まらない

これは誰の想い?
これは私の感情?

愛しさと
悲しさと
強さと
慈しみ

濁流は私の心を覆い尽くす

穴の開いた船底
すくい出しても
なくならない

何も出来ない

詩人は詩を書き
画家は絵を描き
彼女は歌を歌う

まだ、その時はいい

あふれすぎる想いに
溺れる

息ができない

心は呼吸を忘れる

闇の輝き

人は輝きを示す

輝きは言葉へ
輝きは音へ
輝きは形へ

創造の女神は
人に多くの手を与えた

激しく輝く人もいる
人は、そこを羨望の目で見つめる

薄暗く
苦しみもがく暗い輝きもある
人は、そこを憐れみの目で見つめる

女神の歌は
どちらの輝きも歌い出す

闇にあっては
わずかな輝きを

陽の下では
激しい輝きを

僅かな輝きも
遠い道を歩く旅人には光

苦しき輝きも
疲れた旅人には安らぎ

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時のこども

時代を越えた
息子たち

ひとり
また、ひとり

出会い
学びを共にする

親であり
子であり

愛であり
光であり

雷精と金精

雷光が走る

その光から生まれる

雷精は姿を表した

人の中にあり
雲の中にあり

わたしは多くの存在の中にいる

なぜここに現れた

なぜこの様な形を成した

雷精は男の姿をしていた

==

鋳造され、鉄床で打たれ
火花が散る

剣として生まれ

その火花が散る毎に感じている

なにかとして生まれる

その火花は
金属の炎から生まれた

金精

人の世に多く広がり
戦いの中に
血の中に
わた

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出会いと別れの詩(うた)

ふと振り返るとそこにいる
そこにあなたがいる

「わたしじゃない」

そう、言葉が伝える

そして、一滴の雫

時を超え今
出会って
別れてゆく二人

あなたの心に
わたしはいない
いないままでいい

このまま
遠いまま

そして、一滴の雫

流れる想いは
いずれ川にまじわり
流れのヒトツとなるだろう

その時
また出会う

青い星にたわむれる

青い星にたわむれる

二人が舞い降りた土地は
青い空と、青い大地が広がっていた

その土地はまだ人がおらず、生命もわずか
荒涼とした地平が遠く広がる
だが、その風景は息を呑む美しさがある

この地に生命を育む

その為に二人はいた

二人の姿は
水色のどこまでも透明に輝く
その中にハートが
ひとつずつ
キラキラと輝いている

ひとりは、深い空を思わせる中に黄や金輝き

ひとりは、少し緑がかった縁に水が流れるような輝き

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