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「ととのった!」言葉の魔法とマーケティング

マーケティング職の方が疾患している職業病の一つに『何でもかんでもマーケティング戦略を仮説立てる』という癖…と言いますか、病があると思います。

私も例に漏れず同じ不治の病に罹っているのですが、最近『言葉の魔力』について考えることが前よりも多く増えました。

先日発表された「流行語大賞2021ノミネート30語」を見るとサウナ界隈ではあいさつレベルで浸透している「ととのう」がノミネートされており、遂に流行語大賞クラスまで登り詰めたのかと感無量になっている時、ふと『サウナブームのトリガーになったのは「ととのう」という言葉が一人歩きしたことが大きかったのでは?』と仮説が浮かびました。

過去に『検索傾向からサウナブームが起きたタイミングを読み解く』『SNSからサウナブームが起きた理由を読み解く』というテーマで記事を書いた時に、『サウナブームは口コミによって広まった。そしてドラマ サ道のタイミングで爆発的にヒットを起こし、ブームを引き起こした』と結論を付けたことがあります。

しかし、実は上記理由に『ととのう』という言葉の魔法も爆発的なブームを起こすトリガーだったのではないか…と今は考えています。

■SEOの視点から考える21世紀のサウナブーム | 【なぜサウナブームは起きたのか?】

■SNSマーケティングの視点からサウナブームを考える

人は何か行動を起こす時「何かしらの動機付け」が行われ、目的を果たすために次のアクションを決定します。

爆発的なブームを起こす時、その対象となる事象に対して「自分もやってみたい」という動機付けが起こることで行動を起こすとするならば、サウナブームは『ととのってみたい』という動機が結びついたと仮説を立てることができます。

しかし、実はこの時、消費者が求めているのは『ととのった時の感覚の体験』よりも『「ととのう」という言葉そのものの魔法のような響き』を使いたい…という言葉起点による動機付けなのではないか…とふと思ったわけです。

本来であれば仮説を実証して、しっかりとした結論を導きたいところではありますが、参考となる文献も研究資料も手元にないので妄察でしか無いのですが、言葉の持つ魔力について理解を深めることはマーケティングに携わる人であれば損はありません。


言葉の魔法をマーケティングに活かす

私がメインで携わっているデジタル・Webマーケティング領域では『言葉』は顧客と直接コミュニケーションを取る大切な接点です。

そのため、言葉の設計には細かい部分まで注意を払います。

神は細部に宿る」という言葉の通り、インターネット上では細部への気配りが結果的に爆発的な成果を生み出すことも珍しくありません。

近年では「UXライティング」という言葉とともにユーザー体験を生み出す言葉への注目が高まっていることもポイントです。

■UXライティングは「おもてなし」の心

私たちが「消費」という行動を起こす理由を思い返してみると根本には「言葉」があります。

言葉の力に引き寄せられて、私たちは意思決定を行います。

逆に言えば成果を出すのであれば『言葉を使いこなす』ことが求められるということです。

マーケティング活動を行う際は『言葉の設計』が適切かどうか?を意識するだけでも様々な改善が行えるはずです。

是非、顧客とのタッチポイントにある言葉を見直してみてください。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メール:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM
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Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

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