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  • 【マレーシア日記】語学・生活・文化など

    マレーシア・KLにて語学・執筆生活中。感じたこと・お役立ち情報などをまとめています。

  • 旅と写真と言葉と

最近の記事

2021年、減らすこと

新年が始まりました。今年も家族と猫といたって平和に過ごしております。 今年の目標どうするかなーと昨年の生活を振り返ったら、「何をするか」より「減らすこと、改めるべきこと」の方が多い気がしたので、備忘録もかねて書き連ねます。 「ながら」行動ついついよくやる「ながら行動」。SNSしながらTVを見る、本を読みながら音楽を聴く、スマホをいじりながら食事をする。スマホが日常に浸食しすぎている。いっぺんに複数のことを脳に処理させると疲れる、というのは紛れもない事実。頭をスッキリさせる

    • 好きな光景をつらつらと

      ヒマだ。療養中なのだから、ヒマ上等で然るべきなのだが、悲しいかな、あらゆる娯楽に飽きつつある。ということで、目にすると思わずフフッと微笑んでしまう光景を書いてみる。 ブックカフェでそれぞれの本を楽しむ親子 私はいかんせん「同じ空間にいても互いに別々のことをする」時間がとても好きである。とくに親子(この場合、子は小学生くらいがいい。未就学児だと「本に集中する」という行為がちょっと難しそう。)で、互いの世界に耽っている様子はたまらく素敵だ。読んだ本について「どうだった?」など

      • 友達に手紙を。インスタの質問機能を使ったら、4人から「文通したい!」と返事がきた。指先ひとつでどんなメッセージも伝えられるからこそ、下書きして、清書して、郵送する。あえて時間をかけることの素晴らしさよ。もっと流行らせたいなぁ、文通。#やさしさにふれて

        • 旅に思うこと

          休職寸前に追い込まれた私は、7月に千葉・南房総を、8月に大阪と京都を旅していた。「海を見たい」と南房総を選んだ時点でお察しの通りだが、その頃から私の心はあまりよくない方に傾いていた(海を見たい=胎内回帰:母親のお腹に帰りたい、気持ちの表れらしい。後から知った。)。 つまり、どちらの旅も「日常から逃げたい」気持ちに発したものだった。「ここへ行きたい・○○が見たい・△△を食べたい」から行くのではなく、仕事が侵食しすぎた自分の日常に嫌気がさし、そこから「逃れたい」一心で船や新幹線

        2021年、減らすこと

        • 好きな光景をつらつらと

        • 友達に手紙を。インスタの質問機能を使ったら、4人から「文通したい!」と返事がきた。指先ひとつでどんなメッセージも伝えられるからこそ、下書きして、清書して、郵送する。あえて時間をかけることの素晴らしさよ。もっと流行らせたいなぁ、文通。#やさしさにふれて

        • 旅に思うこと

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        • 【マレーシア日記】語学・生活・文化など
          5本
        • 旅と写真と言葉と
          1本

        記事

          うまくいくとか、いかないとか。

          そういうのではない、と思えるようになった。 「うまくいく!」と信じこむのは少々乱暴で傲慢、「うまくいかない」と嘆くには少々早計で退屈なのかもしれない。 この「少々」と「なのかもしれない」というのが、今の私にはとてもだいじ。 真正面からぶつかって向き合うことばかり求められがちだけど、「分からなければ放置する」のもきっと同じくらい大切なことなのだ。 分からないこと、矛盾すること、理不尽なこと。そのどれにも「あらまァ」くらいの気持ちで受けとめたい。そんな気分です。 どんな

          うまくいくとか、いかないとか。

          漁港を眺めて

          先日ふらっとお出かけしたのが楽しくて、次の休みもプチトリップに出かけた。「さ、魚が食べたい…!」との気持ちが抑えきれず、漁港まで足を延ばすことに。 最寄り駅につくと、徳島の地元を彷彿とさせる無人駅で、いきなりノスタルジックな気分になる。駅の正面を映したかったけど、小ヤンキーたちが脇でたむろしていたので断念。チャリが大量に停められている感じとかも相まって、懐かしさで胸がいっぱいになる。 実家では、母方の祖父が海で釣った魚を食べさせてくれていたこともあり、お肉よりお魚多めの食

          漁港を眺めて

          山と海

          職場の誰もいない部屋でわんわん泣いた日、明日は絶対どこか遠くへ行こうと思った。物理的な距離ではなく、気持ちがなるべく現実から遠ざかる場所がいい。 「山へ行こう。ハイキングだ!」と飛び起き、ひとりハイキングを決行した。意気込んだものの、下調べせずに山へ向かえるほど無鉄砲な性格ではない。「○○(地名) ハイキング 初心者」。出てきた一覧から、景色のよさそうな場所を選んだ。 まずはブランチから。ちょっとした観光地のお蕎麦屋さんって、しゃんと背筋が伸びる感じがする。お上品な食べも

          山と海

          WWOOF旅 in 北海道

          北海道で10日間ほどWWOOFを利用して、とある農家さんのお家に滞在させていただいた。(※昨夏のお話です。) お邪魔させてもらったのは、ご夫婦で自然栽培を営んでいるファームさん。わたしは農学部でもないので、自然栽培が何なのか、もとより農業についての知識だってほとんど備えていない。ただお二人のプロフィール欄に書かれた 「お金中心の社会から援け合い、分かち合う社会へと価値観を変えていけるような場所づくりをめざしています。」 の一文に惹かれ、(プラス知り合いのすすめもあり)お

          WWOOF旅 in 北海道

          永遠に卒業なんてしない

          同期が卒業してしまいました。 卒業式の日、モラトリアムを一年のばした私は、仲間の晴れ姿を感慨深くながめていました。 誇らしさと、嬉しさと。でもやっぱりすこし、いや、けっこう寂しいな。 来年の私は、きっと袴は着ないでひっそり卒業するとおもう。もともと、節目やお祝いごとにあまり興味がない。成人式も行かなかったしね。 だけど、今回の卒業式は何かすこしちがった。 「ほんとは一緒のはずだったけど見送ることになった卒業式」というのは、胸に込みあげるものがありました。 4月も2日目

          永遠に卒業なんてしない

          冬と制服と紅茶と。

          12月。みな白い息を吐きながら、どことなくナーバスで、口数も少なくなっている。 教室の空気が重い。「ちゃんと復習しときなよー!」と先生が教室を出ていったあとも、誰ひとり口を開かなかった。プリントを黙々と見返す人、机に突っ伏する人、ブランケットにくるまりながら、のそのそとトイレに立つ人。 この光景は異常じゃなく正常。鬱屈な冬は、すべては春を迎えるためだけにあるのだ。我慢できなければ、春は来ない。 放課後は家にも寄らず、そのまま塾に向かう。わたしが通っていたのは、国語だけを

          冬と制服と紅茶と。

          勉強するのは、他者への想像力を養うため

          わたしはお米が好きだ。 365日、明けても暮れても、ご飯を食べない日はない。 でもわたしは、白米ひとつぶが私の胃にすいこまれるまで、いったいどれほどの工程のなかで、どれくらいの時間がかかって、何人のおとながそれに携わったのか、わからない。 それはただ、わたしが勉強不足だからである。 愛する白米を知るためには、勉強するしかない。 農業を知る。流通を知る。小売を知る。 そうして初めて、白米ひとつぶの、本当の重みを知ることができるのだ。 知識をつ

          勉強するのは、他者への想像力を養うため

          これからも、ずっと「愛」

          以前ここにも書いたように、わたしはAAAの大ファンだ。 好きになってまもなく9年目に突入する今、わたしのなかで彼らに対する想いがすこしずつ正真正銘の「愛」に変わろうとしている。 それはまるでサバンナの地平線のように穏やかで、海よりも深い、そんなところまでたどり着いてしまったのだ。 わたしがこの気持ちの変化に気づいたのは、他のグループの沼に転がり落ちてしまったのがきっかけだった。 ジャニーズWESTである。 さすがは関西出身のギャグセンス、ここぞとばかり魅せるときのか

          これからも、ずっと「愛」

          才能いろいろ

          才能、と聞くと「絵がうまい」とか「サッカーがうまい」とか、そういうスキル的なことを想像する人って多いと思うんです。 もちろんそれも才能のひとつだけど、わたしは「人への想いの寄せかた」とか「物事へのアプローチのしかた」もひとつの才能と呼びたいと思っていて。 *** 先日、友人とカフェでお茶をしていたときのこと。 彼女は人から相談を受けやすいタイプで、その日も「〇〇からこういう相談があったんだけど」と知人から受けた相談事の話をしていた。 その相談事に対し、彼女はあまり近

          才能いろいろ

          いつまでも輝いて

          33年前の昨日、日航123便が御巣鷹山に墜落した。524人の乗客のうち、犠牲者520名・生存者4名。単独旅客機としては史上最悪の事故であった。 ドキュメンタリー番組をよく観るわたしは、この事故に関する動画をなんどか見たことがあった。昨日、LINEニュース一覧の中に「日航ジャンボ機事故から33年」の見出しがあり、以前ダウンロードしていた本を思い出す。 「日航123便 あの日の記憶 天空の星たちへ」 青山透子 本書は、この墜落で犠牲となった客室乗務員の後輩にあたる、元JAL

          いつまでも輝いて

          今年も聞けないぞめきのリズム

          22年の人生のうち、16年間を徳島ですごした。 わたしにとっての夏は、花火でもスイカでもなく「阿波踊り」なのだ。今年の阿波踊りも、明日の8月12日から開幕するらしい。 毎年いろんな思い出で彩られた八月のあの4日間を、そっと思い出していた。どんな思い出にも、BGMにはぞめきのリズムが響いている。踊りをじっくり見たのはもう何年も昔の話だけど、鉦や太鼓の音は今日のわたしの耳にもしっかりと残っていた。 あのリズムを、今年の夏も聞くことができない。18歳で上京したわたしは、もう4

          今年も聞けないぞめきのリズム

          カメレオン人間

          卒業アルバムの白紙ページに、よせがきをもらう風習ってありますよね。 わたしがもらった高校時代のよせがき、すごく両極端なことばに分かれていたんです。 クラスメイトからのことばには「女子力高くて」「頼りがいがあって」みたいな、うれしむず痒いことばが多かった。いっぽうで部活の同期からは「いつも変顔しかせん」「ヘラヘラしてる」といったお調子者のわたしにあてたコメントがほとんどで。 真実かどうかはさておき、どちらのメッセージも嬉しいものだったけれど、3年間ともに過ごしたともだちに

          カメレオン人間