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ご褒美 (短編小説)
「すみませーん」
わたしはいつものように赤羽の駅前で終電が終わった後、駅前広場でぶらぶらしている女性に声をかけた。
銀縁の横長眼鏡に黒いスーツ、大きめの黒いハンドバッグ。髪はやや茶色に染めていて、肩までのボブヘア。年はだいたい三十前後といったところだろうか。
「はい?」
後ろを振り返った女性の顔にわたしはカメラを向ける。
「家ついてっていいですかって番組の収録をしてるんですけど」
すると、
「すみませーん」
わたしはいつものように赤羽の駅前で終電が終わった後、駅前広場でぶらぶらしている女性に声をかけた。
銀縁の横長眼鏡に黒いスーツ、大きめの黒いハンドバッグ。髪はやや茶色に染めていて、肩までのボブヘア。年はだいたい三十前後といったところだろうか。
「はい?」
後ろを振り返った女性の顔にわたしはカメラを向ける。
「家ついてっていいですかって番組の収録をしてるんですけど」
すると、