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「引き算」思考を学校で当たり前にするために【学校改革スタートブック】

おはようございます!
今日も朝から喫茶店にきて、コーヒーを飲みながら1冊の本を読み切りました。

本来は3月24日発売の本ですが、Amazonさんが早めに届けてくれました(笑)

要は、学校が抱えている仕事はどこまで減らすことができるのか、という本です。学校改革を行った結果、学力向上、自己肯定感の向上などの成果がもたらされたことが、具体的、かつ、エビデンスを示しながら述べられています。よかった点は、学校改革を行った時の校長やPTA会長など、当事者のインタビューが掲載されており、綺麗事だけでなく、苦悩や苦難がわかる点です。また改革を行ったのが、国立大学附属の小学校だった点もインパクトがありました。

教職員でなければご存じないかも知れませんが、一般的に国立大学附属の学校は、実に多忙です。僕も教育実習は附属の中学校に行きましたが、日々の激務の中、指導案作りや生徒対応の悩みなどを聞いてくれた姿が印象に残っています。

僕も以前はその働き方に憧れました。「子どものために」「実習生のために」と、ハードワークをこなす姿に畏敬の念を覚え、その働き方を目指した時期もありました。中には、指導案作りのために大学の研究室で学生と一緒に夜中の2時、3時ごろまで付き合っていた教員もいたと思います。(もちろん次の日は普通に学校があります)

先ほど「憧れた」と表現しているように、僕はその先生方を批判したいわけではありません。本当に尊敬しています。

でも、学校教育の現状を考えると、その働き方に疑問を抱きます。以前記事でも書かせてもらいましたが、基本的に教員の働き方は「足し算」思考です。詳しくは下記のノート見ていただければと思いますが、「子どものために」なら業務を増やすことは厭わない。でも、その代わりに何かを削ろうとはならないんですよね。つまり「引き算」思考は重要視されないわけです。

その「引き算」を学校全体で取り組んだというところに、この本の価値があると思います。

じゃあ、僕みたいな、ただの一教員が学校にできることは何でしょうか?

それは、提案し続け、同じビジョン・思考を持っている人が声を上げやすい環境を作ることかなと、最近は思っています。

例えば、部活動の希望調査が先日ありましたが、僕はそれを拒否しました。それは個人的にしたくないことをやらされるのは嫌だし、部活以外にもっといろんな生徒と関わり合ったり、授業改善をしたりする時間が欲しいと思っているからという理由もあります。

でも、実際は、部活動を持つことを断固拒否してしまうと、そのしわ寄せが他に行くことを知っています。僕は野球部長なんですが、分掌長並みの労力を必要とすると言われます。それが他の人にいくということは、その人が同じ目にあうということです。

だから、僕は拒否という手段を通じて、部活動の在り方を提案したいと思っています。条件付きの拒否と言ってもいいでしょうか。そのシステムがおかしいと言うのは誰でもできます。代案なき批判はただの悪口です。

だから、僕は勤務校の中で圧倒的に学び続けて、提案し続けたいと思います。一教員にできることは、小さいですが、いずれは大きなうねりになると思っています。


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