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三島由紀夫「禁色」

三島由紀夫「禁色」

 アロハ〜。今日は読んだ本の感想。
 
 取り上げるのは三島由紀夫が1951年の発表した長編小説「禁色」。

 あらすじは

小説家として成功を収めながらも、生涯女性に騙され続けた男・檜俊輔は、夏のある日、伊豆半島へ片思い中の康子に会うために出かけていた。
しかしそこで彼が見たのは、非常に容姿端麗な少年・悠一と康子の姿だった。
悠一と知り合った檜は旅行後、彼から同性愛者であることを打ち明けられる

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ボブ・ディラン「自伝」

ボブ・ディラン「自伝」

 ヘイガイズ。
 今日は読んだ本の感想。

  今回取り上げる作品は今までと違い、小説ではなく、自伝。しかも、あのボブ・ディランが執筆した自伝だ。

 『ボブ・ディラン自伝』は2004年にアメリカで発表された。コンスタントに行なわれる彼のライブ活動の合間を縫って執筆されたそうだ。60代になっても衰えない創作意欲。ボブ・ディラン、恐るべし。
 一筋縄でいかないポイントは他にもある。それは自伝にも関わ

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宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

 また大分間を置いてしまったなあ。
 みなさんいかがお過ごしですか。自分のノートを見返してると、その記事を書いてる時のことを思い出すけど、直近のを読んでも、少し懐かしい感じがして、改めて社会の動きの早さを実感した今日この頃。
 今回は文学作品について書いていく。

*

 宮沢賢治の銀河鉄道の夜について。

 あらすじは

いじめられっ子で家が貧しい少年ジョバンニは、活版所で働きながら学校へ通う。

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サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」

サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」

 私の好きな小説のジャンルの一つとして、童貞小説というものがある。
 これは私が勝手にカテゴライズしたもので、思春期特有の悶々とした感情や青っぽさを表現した作品のことを指す。
 作品例としては、二葉亭四迷の「浮き雲」や夏目漱石の「三四郎」などが挙げられる(性別の観点を除けば、太宰治の「女生徒」も含まれる)。

 これらの作品は、概して主人公は醜く、読み手が思ったようにはなかなか行動してくれない。

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夏目漱石「こころ」

夏目漱石「こころ」

 見てくれてありがトゥース

 今回は私が読んだ/読んできた文学作品について。
 
 夏目漱石の「こころ」は1914年に刊行された長編小説で、彼の代表作の一つ。

 中学や高校の教科書にも乗っていることがあるみたいだけど、私は両方ともまともに勉強してこなかったタイプの人間(今ではすごく後悔しています)なので、そうだったけな、くらいの気持ち。

 おおまかなあらすじは

大学生の主人公「私」が鎌倉の

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