島津保次郎監督「春琴抄・お琴と佐助」。原作:谷崎潤一郎。主演:田中絹代。高田高吉。 11 ゆうもあ倶楽部(ゆうもあくらぶ) 2022年5月21日 14:30 田中絹代の生涯を追ったドキュメント「花も嵐も」(文春文庫)を読んでいたら、この映画が登場しました。撮影中、田中絹代は家に帰ってからも「目をつむって生活」をして、盲目の春琴に成りきったそうです。三味線も偉いお師匠さん(その人も視覚障害者だったとか)について、厳しい特訓を受けたらしい。まさに迫真の演技。ただ、原作の谷崎潤一郎が撮影現場に見学に来て、「ヒロインは田中絹代じゃないだろ。ミスキャストだ」と暴言を吐き、絹代はいっときは激しく傷ついた。が「負けるものか。原作を越えてやる!」と燃えた。映画の舞台は田中絹代が小学生時代に暮らした大阪の天王寺あたり。絹代の関西弁は下関なまりはあるものの見事なエロキューション。大阪・本町言葉を巧みにしゃべっている。関西人の私が聴いても違和感がない。素晴らしい。 この記事が参加している募集 映画感想文 63,145件 #映画レビュー #映画感想文 #女優 #邦画 #視覚障害 #SM #日本映画 #谷崎潤一郎 #三味線 #蒲田 #松竹 #琴 #サディスト #松竹映画 #モノクロ映画 #春琴抄 #キネマ旬報 #田中絹代 #キネマ旬報ベストテン #トーキー映画 #日本の女優 #戦前の日本映画 #松竹蒲田 #高田浩吉 #島津保次郎 #精神的SM #城戸四郎 #お琴と佐助 #お琴の師匠 11 最後までお読みいただき誠にありがとうございます。私の記事はすべてが「無料」です。売り物になるような文章はまだまだ書けません。できれば「スキ」をポチッとしていただければ、うれしゅうございます。あなたの明日に幸せあれ。 記事をサポート