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「キミは、絶対キャッチしようって追いかけてたもんな。」😂

小学生の時に入った野球チーム。

コーチは僕にこう説明した。

「いいかい。君のポジションはセンターだ。」

「ここからここまでが、君の守備範囲だ。」

「もし君とライトの友達、君とレフトの友達の間にボールが飛んで来たら」

「しっかり、君が声をだすんだ。」

「 僕が取る!とか、レフト頼むぞ!ライト頼むぞ!ってね。」


プレイボール! 試合が始まり、9回表の相手の攻撃。

本当にセンターとレフトの間にボールが飛んできた。

レフトの友達が、足首をねん挫しているのに

黙って、無理して、試合にでているのを僕は知っていた。

練習なら 絶対にレフトが取るボールの方向なのに

「僕が取る!」と叫んで、全速力でボールの落下点めがけ走りこんだ。

僕のグローブは届かなかった。ボールは 先へ先へと転がっていった。

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小学六年生で最上級生なのに

泣き虫で弱い僕は、試合中なのに泣きだしてしまった。

「す、い、ま、せ、、ん。ウグッ~」😢

ベンチに戻ると、コーチは分厚いジャンボな手で

僕の頭を撫でながら

「OK~ 惜しかったな!」😃

「絶対キャッチしようって追いかけてたもんな。」😂

「みんな!この回だ!集まれ!」

「いよいよ最終回だ。僕らも辛いけど、同じくらい向こうも辛い。」

「まずは、塁に出よう!チャンスは必ず来る。」

そう言って、僕らに円陣を組ませるコーチ

これが大人なんだ 僕は思った。


トップバッターは、レフトの友達。

足が痛いのに、必死に一塁へ走る姿。ヘッドスライディングでアウト。

ベンチに戻る彼がすれ違う瞬間に、「ごめんね。」って囁いた。

次は僕がバッターボックスに立った。

まだ半泣きの状態だった。

1球目 思いっきりバットを振ると、バーン!

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打球は僕がエラーをした方向に グングン伸びていく。

僕は1塁ベースを蹴って2塁に向けて  泣きながら走った。

どうしても 勝ちたかった。


大人になって、スマホの世界を見ていると

人のせいにする大人

人の失敗にはうるさい大人

説明責任から逃れようとする大人


悩ましい 都合の悪い人はいるようだ

社会人になった僕は

今でも、相変わらず、

隣の仲間が苦労している時 際どいボールは

「僕がとる!」って言っちゃう癖がでる

キャッチできる時もあるし、できない時もある

グローブが届かなくてキャッチできない時  僕は 自分に話しかける

「惜しかったな!」😃

「絶対キャッチしようって追いかけてたもんな。」😂

そして

「すいませんでした!」😂


成功を掴みたい

幸せをキャッチしたい

思いは募るばかり

まだまだ、不完全な50%人間だ

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