よーかい@言語学徒

言語学を趣味で研究している人です。 専門は日本語学(主に副詞)で、理論的には語用論・意…

よーかい@言語学徒

言語学を趣味で研究している人です。 専門は日本語学(主に副詞)で、理論的には語用論・意味論分野に属しています。 noteでは、研究生活についてのあれこれや、大学院生の実態など発信したいと思っています。 twitter: @miyata_yokai38

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記事一覧

文系博士院生 中退→公務員就職を決めるまで

文系博士院生が中退を決めて、就活をし、アカデミア以外の業界の内定を得るまでの道のりをまとめました。自分は公務員を目指していたので、その方面を考えている方にとって…

大学院の選び方

大学院進学を考えている人へ新年度の始まりが近く、来年度大学院受験をしてみようかな、と考えている人もいらっしゃるかと思います。 大学院の選択肢はいろいろあり、どこ…

参考文献の探し方・読み方 ―探し方編―

こんにちは!言語学系大学院生のよーかいです。 現在、学部4年生の方など、卒業論文に向けて作業しているか頃ではないでしょうか。 その中で、参考文献を参照することが…

文系大学院生の24時間徹底解剖

こんにちは、言語学系大学院生のよーかいです。 学部生と違って、大学院生は一日のスケジュールが固まっておらず、比較的自由に時間を使えます。 特に、研究室のコアタイ…

言語学大学院生がおすすめする研究に役立つツール

こんにちは。大学院で言語学(日本語学)を専門にしているよーかいです。 最近、同じく大学院生の方々と研究のやり方について話す機会がありました。その時、自分が研究に使…

太宰好きによる「人間失格―太宰治と3人の女たち」感想

 小栗旬さんがとにかくはまり役だった。酒の場では陽気で、女性の前では2枚目で、子供の前ではいいパパで。それは太宰の「見栄を張る」という性格に全てつながっていると…

文系博士院生 中退→公務員就職を決めるまで

文系博士院生 中退→公務員就職を決めるまで

文系博士院生が中退を決めて、就活をし、アカデミア以外の業界の内定を得るまでの道のりをまとめました。自分は公務員を目指していたので、その方面を考えている方にとって参考になる情報を提供できればと思います。また、文系博士院生の就職事例などの情報はあまり出回っていないので、その意味でもまとめる価値があるかと思い、この記事を書きました。
※内定先や受けた機関等はぼかして書いています。

プロフィール(202

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大学院の選び方

大学院進学を考えている人へ新年度の始まりが近く、来年度大学院受験をしてみようかな、と考えている人もいらっしゃるかと思います。

大学院の選択肢はいろいろあり、どこの大学に行こうか、どこの研究室に行こうかと悩みは尽きないものです。

そのため、他大学の大学院に進学した経験から、大学院選びにおいて考えるべきことを、お伝えしたいなと思います。

私が考える重要な点は、以下の4点です。

仲間がいるか

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参考文献の探し方・読み方 ―探し方編―

参考文献の探し方・読み方 ―探し方編―

こんにちは!言語学系大学院生のよーかいです。

現在、学部4年生の方など、卒業論文に向けて作業しているか頃ではないでしょうか。

その中で、参考文献を参照することが少なからず必要だと思います。

しかし、どのようにして探すのか、またどのように自分の研究に落とし込んでいくのか、というところに悩んでいる人をちらほら見かけます。

そこで、個人的なメソッドではありますが、自分の参考文献の探し方や、論文の

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文系大学院生の24時間徹底解剖

文系大学院生の24時間徹底解剖

こんにちは、言語学系大学院生のよーかいです。

学部生と違って、大学院生は一日のスケジュールが固まっておらず、比較的自由に時間を使えます。

特に、研究室のコアタイムなどがない場合は決められた時間に研究をしなければならないということもありません。

そこで気になってくるのが、「他の人は一日にどれだけ研究しているんだろう?」ということです。

もちろん、他人と比べても自分の研究が進むこともなく、また

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言語学大学院生がおすすめする研究に役立つツール

言語学大学院生がおすすめする研究に役立つツール

こんにちは。大学院で言語学(日本語学)を専門にしているよーかいです。

最近、同じく大学院生の方々と研究のやり方について話す機会がありました。その時、自分が研究に使っているツールが割と知られていないんだなと実感しました。そこで、自分が実際使ってみて重宝しているツールをいくつか紹介したいと思います。

これから卒業論文などに向けて研究を始めようと思っている方、もしくは研究に実際に携わっている方の参考

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太宰好きによる「人間失格―太宰治と3人の女たち」感想

 小栗旬さんがとにかくはまり役だった。酒の場では陽気で、女性の前では2枚目で、子供の前ではいいパパで。それは太宰の「見栄を張る」という性格に全てつながっていると思うが、その本質を感じさせる演技が素晴らしかった。どぎつい場面も多いので、ともすれば太宰の「下品」「クズ」な面のみが強調されるようなストーリーにもなりかねないのに、小栗旬さんの演技によって太宰自身に深みが出て、心の奥底での苦悩が感じられる。

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