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終わらないように隠した1枚をごめんと言ってきみに手渡す
イヤホンを置いて携帯を置いて公園を歩くと、このあたりの上空を横切っていく飛行機が意外と多いことに気づく。
自分の認知には当たり前に限界があって、それを意識しつづけるのは難しい。
一度気づいてみれば、なんだか頻繁に飛行機が空を切る音が聞こえるし、ほんとうは初めからそこにあったはずなのに、新しく生まれてきたかのような気すらする。
コミュニケーションもずっとその繰り返しだった。
分かった気がして、
ウルトラアルティメット連作〜好乃智紀さん「想うこと」を受けて
はじめに
この文章は、短歌の門外漢による、あくまで主観的な感想であることを明記させていただきます。
私自身、歌の批評をきちんとした事はありませんし、体系的な知識もない中で縁あって(勝手に)書かせていただく流れになりました。
したがって、作意を言い当てようとするわけでもありませんし、あなたが好乃さんの短歌を読まれて感じたことを否定したり、矛盾したりするものではありません。ある1人の鑑賞者が下記
関心がある振りをしてくれたのはやさしさだったと今ならわかる
ある好きな作家さんが話していたことの一つに、深い関係性を築く前に「あなたの呪いはなんですか」と聞いてしまうような悪癖のことがあった。
そこに至る経緯、根っこはまったく違えど、結果だけは自分も一緒だと思った。
人間関係において、少しずつ共有した時間積み重なっていくあのプロセスが苦手だ。知人と友人の境界線を踏み越えるには確かにそれが必要なのは分かる。自分の足元に残された居場所を見ても、共有している
沼から生まれたきみへ
はじめに
酔い腐ったままPCを立ち上げ、机に向かっています。
最終日のスナックはまゆうにて、好きな歌人さんとお話しして、自分の好きを真実味をもって伝えるにはどうすればいいだろうと考えていました。
その場でも、そもそも好きという感情を表現する功罪も議論のテーマになっていましたね。結局ぼく自身も論理的に、行為として正当化することはできなくて、突き詰めればぼくがそうしたいからそうする、というエゴに
ティーンズを支えたバンドを聴いた話
8月12日。大阪は舞洲にて、音楽にのめり込んだ大きなきっかけであるバンドを初めて体感しました。
あんなに大きなバンド、好きな人がたくさんいるバンドだから、自分が昔からのファンだと名乗る気もないし、そこに競争意識は全くないのだけれど
大袈裟じゃなく、ぼくのティーン時代を、北国で延々と勉強していた日々を支えてくれたのは、あのバンドです。
ここでは緻密なルポもできないし、かといって精緻な内省も残す
自己実現という一大マーケット
いのちに納得感がほしいよね、という話
(例のごとく、自己実現の位置付けは恐らく擦り切れるほど議論がなされてきて、その巨人の肩に乗らず、誰にも見つからない隅でこっそりたわごとを並べようという趣旨です。怠惰なだけなんだよな)
創作において、自己実現がテーマの核となるものはかなり多い気がします。夢があって、目指したいものがあって、諦めきれないもの・人がいて、そのために困難を乗り切る、みたいなストーリ
外科的な一撃に期待している話
理解してもらうことへの執拗な欲があります。
多分、理解したい気持ちも強い方
マキシマム ザ ホルモンが高校生のときから大好きで、歌詞カードについている長文の解説を読むのが特に好きでした
歌詞に徹底した解説があることも、Deka Vs Dekaみたいな、人生ごと掘り下げた「執拗に作り手自身への理解を迫る」コンテンツも好きで
ぼくらはNetflixに勝てない
コンテンツが余暇を奪い合うのが、日常茶飯事になった。ネット広告市場規模がどうのとか、SEOだかKPIがどうだとか、何もしていなくても小耳に挟むようになった。
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