燃え尽き症候群、それは個人の問題?それとも社会の構造的問題?
こんにちは。
日本初のIAOTRC認定*トラウマ回復コーチのEri Blueです。
(プロフィールはこちらから)
先日Xで知った本「なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか」
頑張りすぎた末に、燃え尽きてしまう人たちについて日本語で書いてある本が出ていることに感動して、早速購入してみました。
そういう私もこれまでに、何度も燃え尽きてしまう事態に陥ってきました。
この本を聞くまでは、その多くが子ども時代のトラウマに由来する
過剰な責任感
完璧主義
自分の身体のSOSに気付けない
人に評価されるだけ頑張っていても、常に過剰な危機感を持って、自分の仕事に対して自己批判
インポスター症候群(自分が偽物のように感じてしまう)
などが原因で燃え尽きを繰り返してしまう。
だからこそ、自分が背負っている過去のトラウマを癒すことを先ずしなければ、また同じことが繰り返されてしまうと感じ、人生を大きく方向転換しました。
だけど、(まだ最初の部分しか聞いていないのですが)この本には
「アナタは異常な状況に、正常な反応をしているだけ」
なんだよと、新たな視点を与えてくれる感じがしました。
(ちなみに私の読書はKindleで買った本を携帯に入れたアレクサに読ませています。なので読書なのに、動詞は「聞く👂」になることが多いです。)
今日、来日中の親友と4年ぶりに会ったのですが、彼らとの会話の中でも「今の社会は人を搾取して、その人が耐えきれなくなったり、もう搾り取るものがなくなったらポイと使い捨てる。そして、より賃金の安い若い人を雇って同じことを繰り返している。全く建設的じゃないし、何をやっているんだろうね」って話になりました。
人間として耐えきれない量の仕事を与え、その人が潰れたら
「アナタが耐えきれなかったのが悪い」
「仕事をしっかりとマネージメントできなかったその人の力量の問題」
って感じに。
ただ(友達によると)その一方でベルギーでは、
20ー40代の1/3は実は働いていない
バーンアウトした場合には、会社から6ヶ月給与が保証されるシステムがある。だけど、中にはそのシステムを濫用してしまう人が少なからずいる(休んでいる最中にフルタイムの仕事を他でしているケースも)
働いて子供を預けるのと、働かないで社会保証で貰えるお金で生活するのとであまり違いがない。
現代の加速度的な人間のキャパを超える仕事量。
そして人財を育てるのではなく、ある種その人のやる気や才能を搾取してくような殺伐とした社会の中で、
真面目に、自分が壊れるまで働くのか。
壊れてしまう前に、システムを有効利用するか。
ある種システムを濫用するか。
一体何が正しいのか、色々考えさせられました。
だからこそ、今アナタが燃え尽きそうになっているならば、
そして、そんな自分に対して自己批判を止められないのであるならば、
こんなことになっているのは全て「自分の責任」ではないんだよって気づいてもらえるきっかけになればと思いこの記事を書きました。
そして、最終的には
「アナタの命を守れるのは、アナタしかいないんだよ!」
って。
では、また!
Eri Blue (エリ ブルー)
自分はぐくみ塾 塾長/Dr Blue Coaching 代表
1983年生まれ。イタリア・ミラノ大学大学院卒(生化学博士)。管理栄養士。日本初IAOTRC認定トラウマ回復コーチ。外資系企業勤務を経て独立。ACE*スコア7のACEサバイバー。(詳しいプロフィールはこちらから)
*ACE(逆境的小児期体験)についてはこちらから
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