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【高学歴の親・低学歴の親】子どもの学力や家庭教育に差はある?

親が高学歴だと,子どもも優秀なのでしょうか。

これまで数多くのご家庭に
教育コンサルティングを実施してきましたが,

親が高学歴でも,子どもの学力が低いパターン,
親が低学歴でも,子どもの学力が高いパターン
の両方を見てきました。

子どもの学力は
遺伝が50%,環境が50%と言われますが,
体感的にまさにその通りだと思います。

家庭教育が子どもの学力に影響する

子どもが家庭で過ごす時間は長く,
親の声掛け・接し方の影響を大きく受けます。

また習い事や進路を選ぶ際も,
親が関与するでしょう。

親の声掛け・接し方,
習い事,進路設計を変えると,
子どもの考え方・行動が変わり,
学力・人生にも影響を及ぼします

子どもの学力・特性については,
遺伝で決まっている部分ももちろんあります。

【遺伝で決まっている部分(例)】

  • 一つの物事に没頭しやすい

  • 好奇心旺盛で興味が移り変わる

  • 一人で物事に取り組むのが好き

  • 周りの人と協業するのが得意

  • 理解のスピードがゆっくり

  • 理解が速い 

  • 成長のタイミング(早熟型,晩成型)など

子ども一人一人の生まれ持った特性をどう生かすか,
長所をいかに伸ばし,短所をカバーするかは
家庭教育にかかっています

例えば,一人で一つの物事に
じっくり取り組みたい研究者タイプの子に,
「男の子なんだから外で遊びなさい」
「部活はスポーツ系にしなさい」
「一人で居ないで友達と遊びなさい」
などと強要すると,その子の良さを
つぶしてしまいます。

理解がゆっくりで晩成型の子に,
「友達はこれくらいできているから」
と進学塾に入れたり,
難しい教材をやらせたりすると,
学習内容が身に付かず,
勉強嫌いになってしまうでしょう。

子どもの特性を客観的に把握し,
効果的な家庭教育ができれば,
子どもの才能を最大限に伸ばすことができます

親の学歴と家庭教育の傾向

これまで述べてきた通り,
遺伝的な要素以上に,
どのような家庭教育をするかが大切ですが,

これまでの指導経験上,
親の学歴と家庭教育の傾向に
やや関連性がある
と感じています。

高学歴の親

親が高学歴の場合,子どもの理解が遅いと,
自身の幼少期と比較して,
「何でこんなこともできないかわからない」
「信じられない」というように
受け入れられず感情的になってしまう方が
いるようです。

極端な例ですが,
「東大以外は大学ではない」というように,
子どもに厳しい基準を課してしまう場合も
あります。

東大の同級生で,
親戚一同が東大卒・官僚の子がいましたが,
やはりそのような厳しい環境で
育てられたそうです。

その同級生は一浪して東大に合格しましたが,
「出来損ない」「親戚に合わせる顔がない」
と言われてきたそうです。

兄弟は耐えかねて家出をし,
大学には行かなかったそうです。

高学歴でも,子どもを客観視して,
適切な家庭教育ができる親も
もちろんいます。

私は東大卒ですが,
色々な生徒さんを指導してきて,
子どもによって成長のスピードや
タイミングが違う
ことを
目の当たりにしてきました。

いくら厳しく接しても,
子どもの成長が速くなるわけではなく,
むしろ心に傷を負わせてしまう
ことの方が
多いです。

高学歴の方の中にも,
このようなことを深く理解し,
ご家庭で効果的な声掛け・接し方を
されている方もいます。

低学歴の親

親が低学歴の場合,
自分ができなかったことを
子どもにやらせたい
という
気持ちが強いことが多いです。

親自身,経験が少ないため,
勉強・習い事のことがよくわからず,
「置いて行かれたらどうしよう」
という恐怖心から
子どもに何でもやらせる
傾向があります。

幼少期から英才教育をしたり,
レベルが高い進学塾に通わせたりします。

器用にこなせる子は良いですが,
キャパオーバーに陥ってしまっているパターンが
本当に多いです。

数多くの習い事をさせても,
一つ一つにじっくり取り組む時間がなかったり,
精神的・肉体的に子どもの負担が
大きかったりする場合,

内容が身に付かないどころか,
子どもにとって悪影響
です。

「友達と遊ぶ時間や好きなことをする時間がない」
とイライラしてしまったり,
「こんなにたくさん頑張っているのに,
何も身に付いていない」
と自信を無くしてしまったりします。

子どもの状況・キャパシティーを冷静に見極めて,
取り組みを取捨選択する勇気が必要
です。

少数ですが,
「自分は勉強をやらなくても困らなかったから」
と言って,子どもが勉強しようとするのを止めたり,

「勉強させるのはかわいそう」
と過剰に反応したりする方もいます。

親と子どもは別人格です。

親にとって勉強は楽しくないものだったとしても,
子どもにとっては楽しいかもしれません。

子どもが勉強に興味を持っていたら,
ぜひ取り組ませてあげてほしいです。

親子間ではどうしても感情的になってしまい,
効果的な家庭教育が実施しづらい
と思います。

家庭教育・学習のコンサルティングにて,
講師が二人三脚でサポート
させていただきます。

ご興味がある方は,受講相談(無料)より
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