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どんな家庭教育が理想?東大卒の私が親に感謝している5つのこと

どんな家庭教育をすれば,子どものためになるんだろう
「東大生はどんな家庭教育を受けてきたのかな」
と疑問に感じている保護者の方も
いらっしゃることでしょう。

今回は,東大卒の私がどんな家庭教育を受けてきたか,
親に感謝していることについて書きたいと思います。

①一つのことを長く続けさせてくれた

私は3歳から高校3年生までピアノを習っていました。

ピアノを習い始めたのは,
「ピアノをやりたい」と私が言ったことがきっかけでした。

「本気だったらピアノを買ってあげるけど,
きちんと長く続けてね。本気で練習してね」と言われ,
ピアノを習い始めるときに,
一生懸命に練習すること,
長くピアノを続けることを親と約束しました。

ピアノを続けるうちに,壁にぶち当たり,
「辞めたい」と思ったことも何度もありました。

しかし,ピアノを始めるときに親と約束したので,
すぐには辞めることができませんでした

長く続けていくと,壁を乗り越えるたびに,
自分がステップアップしていく
のがわかり,
「辛かったけど乗り越えて良かった」と毎回思いました。

練習のやり方を変えれば成果が出ること,
練習をサボると如実にパフォーマンスが下がること、
日々コツコツ練習することが大切であること,
緊張する場面の乗り越え方など,
ピアノから本当に多くのことを学びました。

ピアノを長年続けることで,
目標達成力,打たれ強さ,やり抜く力が
身についた
と感じます。

これらを勉強面でも生かすことができたので,
勉強でも成果を出せた
のだと思います。

ピアノをすぐに辞めさせてくれなかった親に,
今ではとても感謝しています。

私の場合はピアノでしたが,
ピアノでなくても,何か一つのことを長く続けることで,
得られるものが必ずある
と思います。

②勉強の大切さを教えてくれた

幼いころから,勉強の大切さについて,
私の親はよく話してくれました。

テレビを見ながら,
「この人は東大卒なんだよ」
「東大を出たら官僚になれるんだよ」
「東大や京大に入れれば,自分が希望する仕事に
就ける可能性が高まるよ」
などと話してくれました。

自分が勉強してこなかったこと,
学歴が低いことへの後悔も,
ありのままに話してくれました。

私が小学4年生ごろになると,
色々な学校の説明会や学園祭に
連れ出してくれました。

私は自然とレベルの高い学校に
興味を持つようになりました。

実際に学校に足を運んでみることで,
「自分がこの学校に入ったらどんな感じだろう?」
と夢を具体的に思い描くようになりました。

夢を具体的に思い描くことは,
苦しい時の心の支えにもなりました

勉強を続けていると,思うように成果が出ず,
苦しいことも多々ありましたが,
「この前見学に行ったあの学校に入りたい!」
「東大に入ったら,こういうことをしたい!」
頭の中でイメージを膨らませることで,
投げ出さずに勉強し続けることができました

③勉強を強制しなかった

すでに書いた通り,私の親は
勉強の大切さを伝えてくれたり,
学校見学に連れて行ってくれたりしましたが,
私に勉強を強制するようなことは
一切ありませんでした

「勉強ができるようになるためには,
毎日コツコツ勉強することは大事だよ」と
常日頃言っていましたが,
横に付いて私に無理やり勉強させたり,
付きっきりで勉強を教えたりということは
一切ありませんでした。

おそらく,このようなことをされたら,
私は勉強嫌いになっていたと思います。

ただ,自然と勉強するように,
私が家にいるときはテレビをつけないなど,
環境を整えてくれていたそうです。
(当時は気づかず,大学生になってから
親に聞かされました。)

勉強を強制せず,環境面を整えてくれたことに,
感謝しています。

④怠けているときには叱ってくれた

いつも私の様子を気にかけてくれて,
ピアノも勉強も,怠けているときは
きちんと叱ってくれました

「自分で『やる』と決めたことは,きちんとやりなさい」
「目標に向かってきちんと行動しないと,
目標は達成できないよ」
「最近,手を抜いてるね。本当はもっとできるでしょ?」
と叱咤激励してくれました。

自分でも怠けている自覚があるときに,
このように注意されると,
「本当にその通りだなぁ」と身にしみて感じ,
「よし!また頑張ろう」
とスイッチを切り替える
ことができました。

客観的に自分のことを見てくれて,
必要な場面で叱ってくれる
親がいたからこそ,
受験という長い道のりを
完走できたのだと思います。

⑤信じて任せてくれた

何事に関してもアドバイスはするけれども,
最終的な判断は私に任せてくれました。

私は同志社国際中学校に通っており,
そのままエスカレーター式に
同志社大学まで上がることができましたが,
「同志社大学より上を目指したいから,
高校受験したい」と中学2年生頃に決めました。

私の親は,いつも私を子ども扱いするのではなく,
大人として,一人の人として向き合い,
深い話をしてくれました。

高校受験をして同志社を出ることの
メリット・デメリット,
同志社大学より上の大学に入るために
かなりの勉強時間を確保しなければいけないこと,
金銭面の負担と
それに見合う覚悟があるかどうかなど,
何度も話し合いました。

「そのまま同志社大学に上がった方がラクじゃない?」
「あなたには無理だよ」
というようなことは一切言わず,
「よく考えて自分で決めたことなら,
チャレンジしていいよ」と
最終的には背中を押して
くれました。

中学2年生なんて,まだまだ子どもです。
今から思えば,よく私の決断を
後押ししてくれたなと思います。

このように,私の親はどんなときでも,
大人の視点を伝えた上で,
「あなたの人生だから,
後悔のないように自分で決めなさい」と
私を信じて,決断を尊重
してくれました。

高校2年生のとき,
東大受験に向けて一生懸命頑張っていましたが,
思うような成績が取れず,
かなり精神的に参っている時期がありました。

私の親は,
「無理して東大を目指さなくていいよ」
「ずっと頑張り続けているから,
それだけでもすごいことだよ」
「行ける大学に行ってくれたら,
それだけで誇りだから」と言ってくれました。

「本当にちゃんと勉強してるの!?」
「東大受験,向いてないんじゃないの?」
「もう諦めたら?」などと言われたことは一度もなく,
最後まで私を信じて応援してくれました。

私は現在,教育事業を起業しており,
様々な保護者の方とお話しする機会がありますが,
「まだ子どもだから」
「親の考えの方が正しいから」
「どうせ失敗するから」
「失敗したらかわいそうだから」
と子どもを信じて任せられない方が多いと感じます。

子ども自身が悔いの無い人生を歩めるように,
ぜひ子どもを信じて選択・決断を
尊重
していただければと思います。

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