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枝瀬優
2022年8月31日 20:10
強炭酸を飲み干してあの夏の青春取り戻した気になる夏だから夜中にひとりコンビニにスイカバー買いにでかけてもいいまわり道しても隣に君がいる 無駄じゃないって笑いとばせる自分より背丈の高い向日葵がこわくなった君のいない夏丁寧に西瓜の種を取り除く明日の平和を祈るみたいに目が覚める夢のむこうに大切ななにかを忘れてる夏の朝きみ眠る確実に目を覚ますから愛しいとおもえるその寝顔熱揺れる
2021年9月30日 19:01
真夏日の入道雲に溺れたい夏と心中した気になって眩しくて目深に被る麦藁帽 君の視線が熱すぎるせいかき氷どれもおんなじ味だけど君と食べるといつも違うのゆらゆらとアスファルトからにじみでる熱のむこうに君を見つけた甘ったるい金木犀の香りに迷子になったアナタと出逢う似ているね金木犀とわたしたち姿みせずに惹かれ合ってる寂しさを愛せるひとと落ち葉踏む無言で秋を愛せるようになにもかも忘
2021年7月30日 20:45
梅雨時はきっと世界が泣いている僕は傘さし知らん顔して雨粒が頬にあたって思い出すいつかの君が溢した涙世界からいなくなれない僕たちは線香花火見つめ続けていくら手をのばしてみても届かない飛行機雲と天国の君永遠を願っている僕たちは今日も明日も消えたがってる真夜中のブランコこいで瞳とじ輝く月にキスして願うひとりきり待つバス停で雨粒がトタンの屋根と音色奏でていないのかいるのかひどく
2020年10月26日 17:54
特急の向かいの席にいる君に東京タワーつまんでみせた人身事故でふともらす 遅れちゃう LINEに悲しむ絵文字送る君の血を味わった蚊を掌で叩き潰して復讐遂げる放課後に図書当番の君みつけ書架の隙間から合図をおくる枯れかけの向日葵畑かき分けて行方知れずの君の名を呼ぶ僕たちの愛が実ると世界が弾けて消滅するらしいよ生きてたモノが多すぎる理科室に息をしているのは僕だけでiPhoneで
2020年8月31日 16:38
世界からとり残されているみたいゲリラ豪雨と居残る僕らバス停で蝉の鳴き声聴きながら世界の終わり願ってみたり飲み干した瓶を青空にかかげて君とおんなじ夏を見たいね線香花火が生きてるあいだ君のすきなところ教えてあげる駅前の鳩追いかけるこども見て平和っぽいねと微笑む君線香の香りまとわせ微笑む君はきっと死と旧友ね
2020年3月17日 18:40
満開より枯れたそれの似合う君真っ白なワンピースゆらして