枝瀬優

記憶の君を想うよ。|文章と日記。

枝瀬優

記憶の君を想うよ。|文章と日記。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

生きる希望は死

とてもとても嫌いでしかたない人間が学校や職場やインターネットに存在していたとして、死んでほしいとか殺したいとかいう感情は一切生まれたことがなくて、でもそういう感情を生んでしまう人が世界にはたくさんいること、ちっぽけなわたしには否定も肯定もできずに今日もなんとなくニュースを眺めながら生きてる、うっかりiPhoneの液晶がバキバキに割れちゃえばいいのにとか椅子の脚に小指ぶつけちゃえばいいのにくらいは妄想したりするけれど、超能力者でもなければ幽霊のおともだちも居ないので妄想で終わっ

    • 記号

      学生時代にきっかけは忘れたけれど、親のもう片方の名字を教え合うという謎の遊びがあった。大抵は母方の姓を言いそれが本人と合うかどうかとかよくわからない事を言い合っていて、わたしもそれに巻き込まれた、親の名字ってなに?と。答えた瞬間に☓☓◯◯になるのか〜!なんか、ぽいね!と無邪気に笑う友人。ぽいもなにも数年前までそれでしたからねって返すことはせず曖昧に笑ってやり過ごした。告白したらその場が冷めてしまいそうで。翌日からの学校生活が歪みそうで。あの子たちはわたしが片親であることを今で

      • 夏祭り

        日が沈み始めた頃に待ち合わせをすることがなんだか非日常で、隣にいる友人は幻なのではないかと、まだ輪郭のぼやけた空に浮かぶ月を見上げてふと考えてしまう、駅の地下自由通路を潜った先の提灯の眩しさと喧騒、ほんの数十秒前の世界とは繋がっていないのではないか、浴衣姿のクラスメイトを見つけるたびにやっぱり現実なのだと、すこしだけがっかりして人の波にのって屋台を見廻る、真っ白なタオルを頭に巻いてわっしゃわっしゃと豪快に焼きそばをつくる陽気なおっちゃん、あんず飴の店先は水飴とそれに包まれた果

        • 嫌いになれない夏

          甘くないスイカを無言で食べ終えて夏の始まり感じてみたり 君の血を味わった蚊を掌で叩き潰して復讐遂げる 枯れかけの向日葵畑かき分けて行方知れずの君の名を呼ぶ 世界からとり残されているみたいゲリラ豪雨と居残る僕ら バス停で蝉の鳴き声聴きながら世界の終わり願ってみたり 飲み干した瓶を青空にかかげて君とおんなじ夏を見たいね 線香花火が生きてるあいだ君のすきなところ教えてあげる 駅前の鳩追いかけるこども見て平和っぽいねと微笑む君 線香の香りまとわせ微笑む君はきっと死と旧

        • 固定された記事

        生きる希望は死

        マガジン

        • 六年目
          8本
        • 57577
          46本
        • 五年目
          13本
        • 四年目
          32本
        • 三年目
          33本
        • 二年目
          121本

        記事

          甘い世界平和

          世界平和ってなんだろうね、みんなみんな世界平和を唱えるけれどそれって自分の目が届く範囲の安全を保障されたくて云ってるだけで、舞台裏の平和なんか知ったこっちゃないってね、人生たのしんだもの勝ち!いつ死ぬかわからないじゃん!だからわたしはいいの!ってあなたの幸せで誰かが不幸になります、知ったこっちゃないね、あなたには弾丸は飛んでこないし見上げる空はいつだって綺麗なものだね、あなたと同じ世界で生きてる自分が嫌になる、知らなかったあの日に戻ってしまいたくなるけれど、知ったからこそ見え

          甘い世界平和

          短歌《いつかのわたしたち》

          ミルク多めのカフェオレを飲みたいと優しさに飢えてるわたしたち 枯れかけの花束愛でるあのひとはきっと誰の死も愛してくれる ぽつぽつと咲き始めてる桜見て散りゆくとこを想像してる 無意識に二人分の珈琲を淹れるくらいに君が好きだよ 誰もかも死んだ人には優しくて誰のための優しさなのか みっちりと包まれている購買の惣菜パンの優しさを買う まんまるのホットケーキにナイフ刺す世界を覗く切り込み入れる 君と僕 隔てるようにひらひらと舞い散る桜スローモーション 白鳥のボート漕ぐ足

          短歌《いつかのわたしたち》

          MOBがアニサマ出演決定したので勢いに任せてガソミ記事に追記してきた。おめでとう🤟

          MOBがアニサマ出演決定したので勢いに任せてガソミ記事に追記してきた。おめでとう🤟

          関係性は不明

          物語で誰かが誰かを救おうとするとき、その二人の関係性が曖昧で薄いほど愛しさが増します、親友とか恋人とか家族とか、そういうわかりやすく共感を得られそうなものではない二人が必死に光を掴もうとする、もしかしたら片方は諦めてしまっているかもしれないけれど、それでももう一人の熱量に胸を打たれます、救おうとするあの人はきっと最初は自分の為に動いているのでしょうね、それがいつの間にか相手の為になっていること、使い古された愛とかいうものよりも尊いね、辿りついた先に光がなかったとき、相手よりも

          関係性は不明

          寒かったけどアツかったから問題はナシ

          2月25日午前10時、1年と7ヶ月ぶりに訪れた横浜の最低気温は4.6℃、最高気温6.5℃の雨が降る寒すぎる日だった、でも前日までは雪予報も見かけたのでそれに比べたら小雨程度で救われた、そんな非常に体力削られる天候のなかひとり寒さに震えながらパシフィコ横浜国立大ホールへ、その目的はMASOCHISTIC ONO BAND(略称MOB)デビュー10周年記念イベント『MASOCHISTIC ONO BAND 10th Anniversary Gasoline Meeting』(以下

          寒かったけどアツかったから問題はナシ

          ドキュメンタリーを観た日

          ナショジオのYouTubeで観た911のドキュメンタリー、たまたまtwitterで観た人の感想を見つけて気になって、観た 消防士の密着カメラが偶然居合わせてWTCに突っ込んだ飛行機を映す、前触れもなく、CGみたいな滑らかさで、消防士たちの視線と現場に急ぐ映像、あの事件が起こってから今日まで何度も何度もテレビの特集などで観たはずのビルに突っ込む飛行機の、あの一瞬の映像に、わたしはいつも泣いてしまう、とめようとしても涙がとまらないほどに、いつからかはわからない、それらが理解できる

          ドキュメンタリーを観た日

          なんだか居心地が悪くて辞めたtwitter、アカウント削除をタップして一瞬で消えるわたし、このぐらいの手軽さで世間からも存在を消せるのなら、もうすこし楽に生きられるかもしれないのにね

          なんだか居心地が悪くて辞めたtwitter、アカウント削除をタップして一瞬で消えるわたし、このぐらいの手軽さで世間からも存在を消せるのなら、もうすこし楽に生きられるかもしれないのにね

          多様性配慮みんな違ってみんな良い…みたいなテーマを主軸にしたコンテンツはもうお腹いっぱい、決してそれらを否定するわけではないし、そういうコンテンツにふれることで理解や知識を得るのは良いことだとおもう、でももう疲れてしまった、もうわかったから、愛されたいのはわかったよ、

          多様性配慮みんな違ってみんな良い…みたいなテーマを主軸にしたコンテンツはもうお腹いっぱい、決してそれらを否定するわけではないし、そういうコンテンツにふれることで理解や知識を得るのは良いことだとおもう、でももう疲れてしまった、もうわかったから、愛されたいのはわかったよ、

          カニを食べながら、いまのカニカマって凄いな、これなら下手にカニ食べるよりめっちゃ頑張ってカニに寄せたカニカマ食べてるほうが良いなとおもった。ごめんねカニ。

          カニを食べながら、いまのカニカマって凄いな、これなら下手にカニ食べるよりめっちゃ頑張ってカニに寄せたカニカマ食べてるほうが良いなとおもった。ごめんねカニ。

          ヒト

          誰かといることが最小単位で、異性愛者だろうが同性愛者だろうが、そこを満たせなければ人間として未熟であると勝手に判断されて反吐がでる、すべてのことに配慮して生きることに疲れてしまった、男とか女とか以前にひとりの人間としてしかあなたを見ていないっていうとがっかりされる、面倒くさい、テレビの向こうで旬の俳優が、良いお母さんになりそうな女性がタイプというのをきいて引いてしまった、じゃあ君は良い父親になれますか、彼女と妻とか母親とか、すべての顔を平等に生きることが正義みたい、都合のいい

          明日を生きる理由を考えないで生きてる人のほうが圧倒的に多数だということに吃驚してしまって、そこまで自分の存在を無意識に肯定できるって幸せだな、年々理由が減っていくばかり、理由になる存在を見つければ?と云われても、そのために他人と繋がるのって相手に失礼だし面倒だ、人間ってむずい

          明日を生きる理由を考えないで生きてる人のほうが圧倒的に多数だということに吃驚してしまって、そこまで自分の存在を無意識に肯定できるって幸せだな、年々理由が減っていくばかり、理由になる存在を見つければ?と云われても、そのために他人と繋がるのって相手に失礼だし面倒だ、人間ってむずい

          はじめまして2024年、風邪でだめになっている間に迎えてしまったよ、こんなにしんどい年越しは初めてで、紅白歌合戦も知らない芸人ばかりのお笑い番組もまともに観てません、すこし回復したかなと生活をはじめたら地震、また心身ともにつらくなって、今はアマプラでハリポタリレーをしています

          はじめまして2024年、風邪でだめになっている間に迎えてしまったよ、こんなにしんどい年越しは初めてで、紅白歌合戦も知らない芸人ばかりのお笑い番組もまともに観てません、すこし回復したかなと生活をはじめたら地震、また心身ともにつらくなって、今はアマプラでハリポタリレーをしています