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6月と7月の短歌

梅雨時はきっと世界が泣いている僕は傘さし知らん顔して
雨粒が頬にあたって思い出すいつかの君が溢した涙
世界からいなくなれない僕たちは線香花火見つめ続けて
いくら手をのばしてみても届かない飛行機雲と天国の君
永遠を願っている僕たちは今日も明日も消えたがってる
真夜中のブランコこいで瞳とじ輝く月にキスして願う
ひとりきり待つバス停で雨粒がトタンの屋根と音色奏でて
いないのかいるのかひどく曖昧な 生きていること死んでいること

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。