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【理学療法士と知る】生理周期と代謝の変化

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活におけるの悩みとの繋がりについて解説し、その改善方法・予防方法もお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、女性にとって大切な【骨盤底筋群】や【骨盤】、その周囲の筋肉などについて、歩行や胸郭、また呼吸や生理との関係も投稿しています。

先日は、【変化】もストレスになること、女性は毎月【変化】が起こるので、よりこの【変化】に応じたケアが必要だということや、具体的な周期別でおススメの運動内容を投稿しました。

運動を考える時には、同時に代謝も考えるとより効果が出やすくなります。生理周期に起こる代謝の変化を今日は書いていきたいと思います。

月経周期のうち、黄体期に増加するエストロゲンとプロゲステロンは、レニンという水分の再吸収を促す働きのあるホルモンの働きを高めることが報告されています。

よく生理前はむくみやすい、と言いますが全くその通りなのです。体内の水分が増加することが、黄体期の体重増加の要因のひとつとして考えられています。

この浮腫みやすさは個人差も大きいので、3カ月(生理周期を3周期)ほど体重や太もも、ふくらはぎなどのサイズを記録してみて、自分の浮腫みやすさや体重変動の平均を知ることが大切です。

また、生理前から生理開始後にかけて食欲が亢進したり、甘いものが食べたくなるなど、食欲の変化を感じたことがある女性も数多くいらっしゃると思います(食欲亢進もPMS症状の1つです)。

こちらも、月経周期による女性ホルモン濃度の変化が食欲やエネルギー摂取量に影響を及ぼすことが多くの研究によって明らかになっています。

1日のエネルギー摂取量は、卵胞期より黄体期に増加すると言われており、まだその詳細なメカニズムは明らかとなっていませんが、エストロゲンやプロゲステロンがエネルギー代謝や食事量の変化に関わっている可能性が考えられています。

エストロゲンは食欲を抑える働きが、プロゲステロンは食欲を亢進させる働きがあると言われており、生理周期に伴う女性ホルモンの変化が食欲を亢進させる可能性があるのです。

この変化も他の生活習慣(睡眠・ストレス)の影響を受けますし、個人差が大きいところです。

女性にとって、サイズの変化や体重の変化は大きなストレスになることもあります。自分の身体を知ることで、このストレスを軽減することが出来ますし、対策を考えることもできます。

記録をつけて、自分のことを知っていきませんか。
*カラダ記録のはこちらも参考にしてみてください*

毎日の仕事や、SNSで目に飛び込んでくる情報などは「いつも同じ状態が望ましい」ように映り、自分のこともそう考えがちですが、女性の身体には大切な周期があり、それに応じた生活やトレーニングを行うことが大切です。

このような運動習慣作りや自分の姿勢や身体の歪み、呼吸法などの把握・改善はとっても地道ですが、「しっかり取り組もう、改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズ、おすすめのトレーニングもお伝えできます。お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。


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