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【理学療法士が説明】呼吸と骨盤底筋群のカンケイ

【動作・歩行の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活におけるの悩みとの繋がりについて解説し、その改善方法・予防方法もお伝えしています。

昨日は動作や歩行にも重要な【胸郭】と、呼吸の関係を投稿しました。

理学療法には【呼吸理学療法】という分野もあり、動作や歩行以外に呼吸も理学療法士の専門分野なのです。

わたし自身も、呼吸療法認定士という資格を取り、ICUで呼吸理学療法に従事していました。

そして、胸郭の動きが良くなると、骨盤へもいい影響があります、という投稿がこちら。

今日はさらに、呼吸と【骨盤底筋群】の関係をお話しします。
この2つは、実は大いに関係があるのです。

息を吸う時には、横隔膜が収縮し下に下がります。すると、横隔膜の下にある臓器は押し出されてお腹が膨らみ、さらにその下にある骨盤底筋群も押し出されて下がります。

息を吐く時には横隔膜が元に戻ることにより上に上がり、臓器も元に戻ってお腹はへこみ、骨盤底筋群も上がります。

お腹の前側では腹筋群が、背中側では多裂筋などのインナーマッスルが働き、この押し出される力をしっかりと押さえます。

横隔膜・骨盤底筋群・腹筋群・脊柱起立筋群(背中の筋肉)が連携し、適切に伸縮することで、腹腔内圧(お腹の中の圧力)を高めます。これにより、
腰椎(腰の骨)や骨盤も、しっかりとサポートすることができるのです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、腹筋群や脊柱起立筋群は姿勢を保つために重要な筋肉=【抗重力筋】ですし、何層もある筋群であり、一番深層にある筋肉は【インナーマッスル】と呼ばれています。

背中が丸まった猫背姿勢や反り腰などの不良姿勢では、深い呼吸ができない、また腹筋が上手く伸び縮みできないなど、これら筋肉間の連携が上手くいきません。

腹筋群や脊柱起立・骨盤底筋群も【骨格筋】であり、鍛えれば適切に働き、力が出るようになりますが、使わないとどんどん力は弱り、働きにくくなります。

不良姿勢が呼吸の浅さに繋がり、呼吸の浅さが姿勢を保つのに必要な筋肉の弱化に繋がります。

しっかりと深い呼吸ができることは、姿勢を良くすることや骨盤底筋群の働きを促すことに繋がるのです。

骨盤底筋群の投稿もしていますので、よければ読んでみてください。

呼吸も含め、身体の歪みや姿勢・動作の改善には、客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

ご自分の身体で気になる部分のある方は、動作・歩行・姿勢の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみませんか?

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。

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