努力は必ず報われないけど、我慢は必ず報われる

『努力は必ず報われる』

という言葉があります。
しかし残念ながら努力は、
必ずは報われません。

ゲーテの言葉、

人生とは速度ではなく方向である

ここでいう速度を僕は、
努力や行動と解釈していますが、
努力はしても必ず報われるとは、
まったく思えません。

いきなりそんな希望がなくなるような
話をしないでくれ！と
思われるかも知れません。

ですが努力が必ず報われるなら
この世の誰もが成功者です。

でも僕が一つだけこれは必ず
報われると考えているもの。

それは、

我慢です。

努力は自分がやりたいことを
頑張るイメージですが、
一方で、我慢は自分が望まない
ことの方が多いわけです。

それを耐え抜くためには、
精神力だけではなく体力も必要。

だからブラック企業と言われるような、
会社で働いたことがある人は、
人生の後半戦は心身共に負荷が
軽く感じるのではないでしょうか？

どんなに辛いことがあっても、
『あの時よりは全然マシ』と。

「欲」

すごく単純な話ですが、
人間には「欲」があります。

たまに発散するのは良いですが、
例えばアルコール。

お酒が好きな人にとっては、
休肝日を作るってなかなか
大変なことかも知れません。

でも我慢したら、
何が起こるでしょうか？

・やせる

・睡眠の質が上がる

・思考がさえる

他にもいろいろあると思いますが、
良いことばかりですよね？

ただ我慢するだけで、
たくさんのメリットが手に入るのです。

しかしながら、
我慢するって口でいうほど
簡単ではありません……

よく耳にする『我慢は良くない』という言葉。

これは我慢が嫌いな人が、
我慢しないことを「正当化」していると
僕は考えています。

我慢のあとに好転する

なぜそう考えるかというと、
僕の人生は「我慢のあとに好転」
「我慢のあとに好転」この繰り返しでした。

死ぬほど嫌なこともありましたが、
とにかく我慢したのです。

そうやって得たスキルや経験、考え方が、
現在も自分を支えてくれてます。

たとえば世の中には、
いじめやパワハラなどが
たくさんありますよね。

加害者側はいずれ自滅しますから
放っておけば良いと思いますが、
辛い思いをしたけど我慢できた人は、
歩みさえ止めなければ、
いつか必ず報われるはずです。

辛い思いを経験して知っているからこそ、
できること、考えられることがあるからです。

我慢できるかできないか？

この差は実はとても大きいのです。

堪え性のない人ほど、
現状を人のせい、環境のせいにする
傾向がありますが、
僕に言わせたら我慢が足りない。

その一言です。

何を甘いことを言ってるんだこの人は？と。

我慢が足りないんですよね。

そもそもうまくいく人のマインドは、
まったく異質なもの。

おそらく好きでやってるから、
努力してるとか、我慢してるとか
いちいちそんなこと感じてません。

目の前のことを全力で
やっているだけです。

そういえば、
最近報われた人がいました。

石の上にも三年

四年前、うちのグループ会社にある
人材紹介部門に入社してきた
30代男性職員がいます。

彼は元吉本興業出身で、
人材派遣会社で働いていたという
経歴を持っていました。

期待されて入社したものの結果は、
まったく振るわず社内でも、
評価は落ちていく一方。

最終的には、戦力外通告……

ある日、彼と話す機会があったので、
僕はこう話しました。

介護の世界で新しい道を
切り開いてみるってどう？

彼は二つ返事で、

「やります！やらせてください！」
と言いました。

でも最初はパートからスタートやで、
それで認められたら正社員になれるかも知れん。
確約はないけど、どうする？

すると彼は、

「大丈夫です！やらせてください！」

と即答でした。

当時、彼は結婚して、
双子の子どもが生まれたばかりでした。

まるで10年前の自分みたいだなと
少し懐かしくなったのを覚えています。

僕はこう続けました。

じゃあ、三年間は頑張って現場経験を積んで、
まずは介護福祉士を取ろう！
そしたら次のステップが見えてくるよ。
でもそんなに甘い世界じゃないからね…
介護の世界舐めたらあかんで！

はい！頑張ります！
宜しくお願いします！

❇︎❇︎❇︎

彼はそう言ってうちの会社で、
介護士として新しいスタートを
切ったのです。

早いものでそこから
三年の月日が流れました。

彼は本当に介護福祉士の資格を
取得してきたのです。

それだけではなく施設管理者候補にまで、
成長しました。

これは本当にスゴイことです。

ここまで来るまでに、
彼のことを笑う人はたくさんいましたが、
彼はそんなこと気にしていません。

そこはさすが吉本興業出身ですよね（笑）

恥をかいたり、傷つくことを
恐れていないのです。

そして言われたことをすぐに
実践する行動力がありました。

四年前スーツを着て仕事をしていたある日、
彼はボロボロのカバンを使っていたので、
「もう少し綺麗なカバンにしたほうがいいよ」
そういうと次の日には「捨ててきました」と
新しいカバンを買ってきたり（笑）
そんなこともありました。

とにかく不器用でしたが、
素直さと行動力は一級品でした。

そんな彼はこの三年間悔しさをバネに
よく頑張ったと思います。

不確定要素の多い結果について、
あれこれ考えずに目の前のことに
集中して結果を出し切りました。

この二年間は、
感染症問題のこともあり大変でしたが、
本当によく我慢したと思います。

結婚して双子の子どもがいる状況でも、
パートから頑張るという決断をして、
四年間我慢した結果、彼は報われました。

でも多分彼は努力したとか、
我慢したとは思ってません。

でもそれが良いんですよね。

彼のことを笑っていた人たちも、
今は彼をスゴイと言ってます♪

まとめ

いかがでしたでしょうか？

努力は必ず報われないけど、
我慢は必ず報われる。

というお話でした。

人生をより良いものにしたいなら、
思い切っていばらの道に、
進めば良いのです。

なぜか？

そこに答えがあるからです。

でもそんな辛いところに、
わざわざ行って我慢したくないですよね。

だからうまくいく人は一部なんです。

２対６対２の法則に当てはめれば、
我慢できる人は２割でしょう。

いや、もしかしたら、
１割程度かも知れません。

我慢は辛いけど、
必ず何かしらの見返りがあります。

「我慢」は良くないではなく、
「我慢」は強力なエネルギーに
転換していきましょう。

水道の水を出しっぱなしにしていたら、
水はダダ漏れ状態になります。

しっかり蛇口を閉めて、
エネルギーの流出をコントロール
してみてください。

時には発散することも大切ですが、
我慢は決して悪いものではありません。

我慢できているあなたには、
きっとエネルギーがジワジワと
充電されているはずです。

補足

誤解のないように補足しますが、
この話はただ我慢しろ！頑張れ！と
いうことではありません。

一歩踏み出した時には、
誰にでも必ず我慢しなければならない
瞬間が訪れるはずです。

そのときに「我慢」を前向きに
とらえてもらいたい。

そんな気持ちを込めております。

僕も日々「我慢」してます（笑）

我慢をプラスのエネルギーに変えて、
人生をより楽しくしていきましょう♪