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会社員もフリーランスも。「ポジティブな孤立」のススメ(後編)」

こんにちは。米川(@yoneshi0320)です。

これから求められる人材、「バフ人材」。彼ら彼女らが発揮する「バフ(=チームの能力を最大限発揮させる行為)」に関するnoteです。

今回は成果をあげるクリエイター/ビジネスパーソンは「ポジティブな孤立」をやっている……の具体論です。前編が未読のかたはこちらから。

6秒で読めるまとめ(要約)

・自分と仲間の「ポジティブな孤立」を生み出す具体論、結論は2つ
 1)自分と仲間が「もっとも集中できる時間と空間」を知る
 2)つながる時間=ミーティングは、「毛づくろい7割」「意見交換3割」
・1日のなかで集中をデザインし、結果を検証してみる
・相手の集中できる時間と空間を侵す=売上を奪う「罪」
・即興MTGの場合、意見の質は、一人の熟考 > 多数のブレスト
・優れた意見=実行され、結果が出るもの
・孤立はさびしいから「リアクション」に走りがち
・「仮説」と「検証(アクション)」を増やすためにも、毛づくろいを推奨

伝えたいのは、2つだけ

 成果をあげるために、自分や仲間の「孤立」を創り出す方法とは?
結論は、次の2つだけ。

1)自分と仲間が「もっとも集中できる時間と空間」を知る
2)つながる時間=ミーティングは、「毛づくろい7割」「意見交換3割」

それぞれ解説しますね。

10時−13時の自宅デスクにて

 ぼくはほぼ、ミーティング(以降、MTG)もワークショプも資料作成も、オンラインで完結します。ゆえに独立した2年前から、自宅デスクの生産性には相応に投資してきました。

LGの28インチモニター、Ankerの4KWEBカメラ、ハーマンミラー×ロジクールのエンボディチェア……etc.
投資総額は中古車が買えるほど。ですが、まったく後悔していません。むしろ30年の中で、一番充実した買い物だったとすら思います。

なぜなら、ぼくのもっとも集中できる時間と空間が「10時−13時の自宅デスク」と判明したからです。

※検証基準:下記2点の生産性より
①月末の請求&仕分け業務(=単純作業)
②noteの構成&執筆(=複雑作業)

ここにさえいれば

 ビジネスでもスポーツでもクリエイションでもアートでも、一流はみな「1日の中で『集中』をいかにデザインするか?」に投資します。

明治-大正の文豪たちは、軽井沢や東北のホテルに執筆期間中ほぼ滞在していました。また「スタジオ」の語源は、ラテン語のstudeo(勤勉になる、勤勉に努力する)が由来です。

しかし大事なのは、上記を用意するのではなく「自分(や仲間)がどの時間と空間だと、もっとも集中できるのか?」を仮説立て、検証(アクション)すること。

「いきなり電話」は最悪のUX

 逆をいえば、「相手がもっとも集中できる時間と空間を侵すこと」は、相手の未来の売上を奪う立派な「罪」です。

ゆえに相手との関係性がまだ確立されておらず、もっとも集中できる時間と空間がわからないときは、いきなりの電話やお誘いはオススメしません。

「でも、まずは関係性をつくらないと……」
と、あなたの考えもわかります。

なので最初は、時間とツール(=場所)を予め決めたMTGをオススメします。さらにちょっとしたコツ、が本論の2つ目(=ミーティングは、「毛づくろい7割」「意見交換3割」)。

「優れた意見」は最初から決まっている

数ある生産性向上の本や一流コンサルタントの意見をまとめ、ぼくが行き着いた結論。それは、「優れた意見は、すでに考えられている」

詳しくいうと、「(事前にMTGのゴール/アジェンダ/準備が周知されていた場合をのぞき、)MTGで出た意見は、発話者がすでに考え終えたものが顕在化しただけ」

なので、ぼくはアジェンダを決めないMTGの大部分、体感7割は関係性構築=毛づくろい に費やすべきと考えます。

実行され、結果は出たか?

「いやいや、そんなこと無い。その場でたまたま集まった何人かで話して、良い意見が出たことあるし。」
なるほど、その意見もわかります。

しかし、ことビジネスにおける「優れた意見」とは、「実行まで移り、結果を生み出すもの」であり、飲み会で単に盛り上がって出たけど実行されないアイデアは、含まれません。

さらにAさんの意見によってBさんの意見が生み出された(かのようにみえた)とき、Bさんがその意見を「過去一度も考えつかなかったケース」は、どれほどあるでしょうか?

ぼくは、異業種交流会や即興アイデア会を否定するつもりはまったくありません。
しかし良質なゴールや問いに対し、集中し考えつくしたアウトプットが、自身と仲間にもっとも影響を与える。そのパワフルさのほうが、即興のアイデアや意見に何倍も上回ると確信しています。

さびしさを超えた先に

1人で孤立し、アウトプットやインプットに励む時間は、さびしさを感じます。狩猟・農耕民族時代から集団で生きてきた人類にとって、それは文字通り「死の怖さ」に似ています。

その恐怖から、つい相手や仲間の要望に応える「リアクション」に走ってしまう。その気持もわかります。

が、しかし。リアクションだけしていても、「仮説」と「検証(アクション)」がなければ、アウトプットは磨かれません。プロアスリートはオフシーズンにこそ、昨シーズンのプレービデオを見返し、改善点の筋トレや基礎練習に取り組みます。

強くなれると優しくなれる

自分と仲間の集中できる時間と場所を知るのは、最初は面倒だし、MTGの調整も大変になります。さらにMTGで雑談や他愛もない話が多くなれば、「早く結論や意見出ししたい……」と、フラストレーションもたまるでしょう。

しかし前編でお伝えしたように、人は見ていないときにだけ、変化(=成長)します。あなたも仲間も、集中できる時間と空間が確保されアウトプットが磨かれてくれば、必然的に「結論を出すための意見交換のMTG」は、少なくなります。

その瞬間さえおとずれれば、結果として関係性も向上しているはず。
「孤独」にならず「孤立」する。だけどそこに信頼できる仲間がいれば幸せになるのは、ハーバード大学も証明していますので、安心してください。

まとめ

・自分と仲間の「ポジティブな孤立」を生み出す具体論、結論は2つ
・1)自分と仲間が「もっとも集中できる時間と空間」を知る
・2)つながる時間=ミーティングは、「毛づくろい7割」「意見交換3割」
・1日のなかで集中をデザインし、結果を検証してみる
・関係性が浅いうちは、相手の集中を侵さないために電話も事前に時間を決めておく
・優れた意見=実行され、結果が出るもの
・孤立はさびしいから「リアクション」に走りがち
・「仮説」と「検証(アクション)」を増やすためにも、毛づくろいを推奨

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次回は2021年12月4日(土)更新予定

よろしくおねがいします。
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