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会社員もフリーランスも。「ポジティブな孤立」のススメ(前編)」

こんにちは。米川(@yoneshi0320)です。

これから求められる人材、「バフ人材」。彼ら彼女らが発揮する「バフ(=チームの能力を最大限発揮させる行為)」に関するnoteです。

今回はバフの発揮に大切な要素、「仲間の理解」について。

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上記(サンドグラスモデル)や「仲間の理解とは?」については、こちらの記事をどうぞ。

8秒でわかる解説

・優秀な会社員やフリーランスほど、プロジェクト後に喜々として孤立する
・成長の瞬間は、周りからみえない
・現代は意識しないと、1日の1/3がスマホで常時接続の時代
・孤立はしても、精神的にセーフティネットのない「孤独」は避ける
・「孤独をさけつつ孤立」の具体的な方法は、次回後編で解説

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仕事が終わったから、鍛錬(たんれん)する

 ぼくのようにプロジェクト単位でチームを組成し仕事するスタイルには、当然ですが「終わり」があります。長いものは2−3年に渡りますが、短いものだと3ヶ月ほどです。

そのたび仲間とは一旦離れますが、優秀なクリエイターやビジネスパーソンほど、必ずそのときに「鍛錬」や「挑戦」を喜々としてはじめます。

コピーライター/マーケターの仲間は出版社へ持込みし(しかも出版が決まり)、映像作家の仲間は賞に応募するドキュメンタリー撮影で、東北まで数百キロかけて毎月向かうほど。

彼ら彼女らは一見仕事に関係なく遊んでいるようで、ぼくが出会った2−3年前よりも明らかに、アウトプットの質やクライアントの要望への感性が高まるばかり。

成長する瞬間は「見えない」

どうしてそんなに成長(=変化)したのか?

中国の『三国志演義』には、「男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」なる諺(ことわざ)があります。ざっくり要約すると、「鍛錬すると決めた人は、3日会わないと別人かと見間違うくらい(成長するよ)。」

チームで成果を出すメンバーは、かならずといっていいほど「ひとりで鍛錬する時間と空間」、すなわち「孤立」を意図的/無意識関わらず、創り出しています。

漫画ドラゴンボールの「精神と時の部屋」しかり、ONE PIECEのクルー全員が散り散りになった2年間しかり。ひとがもっとも成長する瞬間は、あえて描かれない=周りから見えない時間と空間で、ひっそり訪れるのです。

1日の1/3は、強制コラボ

しかし現代は、孤立するのが相当難しい時代です。

2021年2月にPR TIMES社が1,300名に実施した調査によると、ひとはスマホを1日平均約7時間も使用しており、さらに意識(=使っていると思っていた時間)との差分は、平均4時間以上もあったとのこと。

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<出典元>

仕事でPCを使う時間はこれにプラス……と考えると、もはやインターネットでひととの距離がゼロになり、コラボやつながりを強制されている、と言っても過言ではない現代

相応に意識や行動をデザインしない限り、「孤立できる」はそれだけで「希少なスキル」とも言えそうです。


「孤独」は徹底的にさける

 ぼくは「孤立」おススメ派。しかし、似た言葉の「孤独」は徹底的にさけるべき派です。
2つの差をぼくは「前者には精神的セーフティネットがあり、かつ感じられている状態」と定義しています。

個々がプロで一見、「孤独な仕事」にみえそうな外資系コンサル。しかし意外にもポジティブな発言からはじめ、「こうしたら面白い」で終わるそうです。

チームのなかで、クリエイティビティを高める自由な雰囲気をつくり上げるうえでは、具体的な議論のルールを定めておくのが効果的だ。
たとえば、BCGでは「PNIルール」というものを教える。議論は必ず、ポジティブ(P)、ネガティブ(N)、インタレスティング(I)の順番で行なえ、というものだ。
(中略)
提供した仮説に対し、よってたかって「どこが悪い、ここが弱い」という集中砲火を浴びせてしまうと、提供した人は当然不愉快な気持ちになる。
(中略)
こういった事態を避けるため、PNIルールでは、「まずポジティブに受け止め、良いところを探す」ことを最初に義務づける。そして、そのうえでネガティブ要素を洗い出し、最後にもう一度、「このアイデアのおもしろいところはここだ」、「もっとおもしろくするやり方はないか」という議論に戻る。

出典:『戦略「脳」を鍛える―BCG流 戦略発想の技術』御立 尚資、東洋経済新報社

孤立できるは価値になる

孤独は、いともかんたんに人を病にし、最悪命を奪います。

ハーバード大学が約700人を75年にわたって調べた結果、幸福と健康に影響があったのは資産や社会的地位、パートナーや家族の有無ではなく「いい人間関係」、とりわけ「ポジティブな友人」のみでした。一方で、ネガティブな友人がいた場合、友人がいない場合よりも幸福度が下がる傾向も見られました。

ぼくたちがプロジェクトで成果をあげるため。
そしてそれ以上に、人生を豊かにするために、じぶんや仲間の「ポジティブな孤立」を意図的に創りだす必要がある。
これが現時点のぼくの結論です。

ではその具体的な方法は……後編に続きます。

まとめ

・優秀な会社員やフリーランスほど、プロジェクト後に喜々として孤立する
・成長の瞬間は、周りからみえない
・現代は意識しないと、1日の1/3がスマホで常時接続の時代
・孤立はしても、精神的にセーフティネットのない「孤独」は避ける
・「孤独をさけつつ孤立」の具体的な方法は、次回後編で解説

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次回後編は2021年11月27日(土)更新予定

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