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第5話 いざ、商品撮影!
撮影の準備完了!
「大学の授業でやったことあったんだ。はいこれブックエンド」
「さすが美大卒!部屋でもスタジオ作れるんだね。これは?」
「後から使うんだ。ほんとは一眼がいいけど…まあ今回はスマホでいいね。ヨーキューブで調べたんだけど撮るときは左から光が当たるのがいいんだって」
「へーそうなんだ、理由あるの?」
「商品の写真は左から右に見ていくから光も左から右の方がいいんだって」
「確かにネットで
第4話 マグ!フッフーッ!
陽が出て間もない時間。アズサは目を輝かせていた。
「うわぁー!届いたんだね、タケルのマグ!フッフーッ!」
「僕らのマグだよ、アズサ。まだ朝早いのにそのテンションはなに?フッフーッ!って」
「だって届いたんだよ、かわいいじゃん!ねえ!?朝3杯もコーヒー飲んで来たんだから!早起きって最高っ!フッフーッ!」
「にしても早いよ。これだと散歩に連れ出されるな、長距離。さすが歩く辞書、カフェイン多め!」
第1話 オリジナルマグ!
将来のことを考えると不安でたまらないって感じてしまう。現代の若者にとってはなおさら。
タケルはため息まじりに言った。
「雨の日のいい事って洗濯物を部屋に干した時の洗剤のいい匂い以外に何があるかな?」
「何それ?なぞなぞ?」
アズサが聞いた。
「いいや違う。もっと深いかも」
「文学的?それとも哲学的?」
「さあね」
タケルはさっきより深いため息をついて続けた。
「とりあえずオリジナルのグッズを作って