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第3話 はじける想いを君と
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「タケル君、元気そうで良かった!」
アズサにとってなじみある親友キコの声。
ふたりは久しぶりに会った。
「オリジナルマグっていいね!タケル君らしい。ずっと作品作ってたもんね。アズーサ、支えてあげないとね」
「うん!キコは仕事どう?慣れた?」
「かなりね!子どもたちはかわいいし、綺麗な建物だし、なんてったってランチが美味しいの!子どもたちに混ざって食べちゃうんだから!」
キコはこの春から小学校の先生。
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「食べてるところ、なんとなく想像できるよ。まさか職場でもそんな格好じゃないよね?」
「もちろんよ!たまの休みしか派手におめかしできないのが辛いわね。ネイルはかなりするけど」
「そっか…」
どこか硬くほほえむアズサを見てキコは
「アズーサも元気そうで良かった!最後に会った時より明るくなった気がする。引越しの手伝いもありがとうね」
涼しい店内に炭酸の甘い香りがほんのり広がる。こんなのいつぶりだろう?アズサはうなづいた。
「うん、私もぼちぼちとね、やらないとね」
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うわさによると昔、アズサとキコは恋敵だったらしい。タケルももちろん知らない。
あくまでも うわさではあるが…
そう、うわさではあるのだが…
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「キコちゃん、久しぶりに会えたんだね!」
「うん!タケルは今日はバイトだった?」
その日の夜、アズサとタケルは電話した。
「今日は休み、それでマグのイラスト描いたよ!よききみショップのロゴ兼アイコンね。あっ今送るよ」
「いやいいよ、またすぐ行くから。その時の楽しみってことで!」
「オッケーッ!よろしくアズサ」
「うん!」
「それからさっそく試作品として1個注文したんだ。届くの来週かな〜」
「そうなんだ、それも楽しみだね!」
つづく
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(作 : matutomopro )
『マグのおと』
第4話は4/26(金)の予定✨
matutomoproのInstagramも ぜひご覧ください✨✨
https://www.instagram.com/matutomopro
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