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かき餅を焼くは「育てる」感覚



思い出の定番おやつ


聞き取り調査で、必ず聞く定番おやつが、「かき餅」や「あられ」。
冬の一番寒い時に、餅を搗いて、ジュウ(フードコンテナ)にのばし、薄くスライスする。それを藁縄の間に挟んで縁先に吊るして乾燥させる。乾燥したら缶に入れて保存する。
火鉢で炙って食べるのが美味しかった~と聞きます。

昨年、秋の胡宮神社社務所イベント時に、火を入れてもらい暖をとりました。
今年の秋のイベントではここで「かき餅」を焼いてもらおう!
練炭火鉢の火力、おでんを作るのや、豆を炊くのにいいんですよね。

子どもの頃、母が正月に余った餅を小さいサイコロ状に切り、網戸の上に干して「あられ」を作っていました。(緑色のあの網戸の上で。夏が終わると家中の網戸は洗って片づけていました。そういえば、昔は畳を干したり色々していたなあ・・・。)
私が育った香川県は温暖で、「寒い日が少ないけん、うまいことでっきょらん。」とよく漏らしていました。そうなんです。すぐにカビが生えてしまう。だから、かき餅あられ文化は未知の世界。

おかきを焼いてみよう!

エビやゴマ、青のりが入った薄っぺらいタイプのかき餅は、多賀町に来て初めて見ました。
話には聞いていましたが、実際自分で焼いたことないかも。そうつぶやいていたら、あられやさんのお留守番犬さくらちゃんのお姉ちゃんから「生おかき」をいただきました。(さくらちゃんのお姉ちゃんもYOBISHIプロジェクトのメンバーなんです!)

ノーマルおかき・青のり・ゴマ・エビ入り

理想は、焦がさずふわっとパリパリに!!

すでに端っこか焦げる・・・。

弱火でじっくり焼きます。
ガスコンロの五徳の上に網を置きます。過熱防止センサーが付いているので、軽い網では浮いてしまい火が消えます。いざ火を着けて慎重に。
初のおかき焼き。
焦がさないように、一番弱火で少し火から離して炙りますが、あっという間に端から焦げてしまいました。ふわっと膨らみ、急いでひっくり返しますが、みるみる焦げてくる。火が近すぎるから??
あと、ふわっと倍くらいに膨らんでくるのにびっくり。
おかきの原料に小麦粉が入ってるの??ってさくらちゃんのお姉ちゃんに思わず質問しました。
「いやいや、餅米やでぇ」と、「あと、企業秘密でもなんでもないけど、重曹が入ってるしふわっと膨らむんかな」って。表示を見たらいたってシンプルな原料。

二度目のチャレンジ

五徳を二段重ねにして、遠火でもう一度チャレンジ。

必殺五徳の二段重ね・・・。

写真がぶれてしまっている・・・。遠火にしても、思いのほか焦げるのと、ぷわっと膨らんでくるのが早くて、お箸で大急ぎで返したり押さえたり。
踊るように、いきもののように、かき餅が反ってくるんです。
カメラ片手に焼くのはちょっと無理。
遠火にしても、端っこから焦げてしまいます。
焦げたところと、ふわカリの上手に焼けた部分と、膨らまない生のかたいかったい嚙み切れない部分が混在。
香ばしくて美味しいんですけど。ちょっと残念な焼き上がり。

三度目のチャレンジ

これは、フライパンで焼くべき??
にがい焦げ目を作らないためには、直火でなくてもいいのかも??
テフロンのくっつかない卵焼き用のフライパンを出してきて再々挑戦!
弱火でじっくり焼きます。こちらも、ふわっと膨らみはじめると、急いでお箸で裏返して・・・。写真を撮る余裕がない・・・。そしてまたもやブレた写真。ふわっと膨れてくるけれど、ちょっとしっとり、パリパリまでの仕上がりには至らない・・・。Instagramに動画を上げたら、昔はしゃもじで押えてたとの情報をいただきました。なるほど・・・。
(じつは、片手にお箸・スマホで動画撮影・一眼カメラ撮影と欲張って記録していました。)

四度目チャレンジ

今度は写真すら撮っていない(笑)
200度のガスオーブンで10分。朝食の食パントーストの隣に入れてみたら、ふわっとパリパリに焼けましたが、こんがり全体がキツネ色に焦げてしまい、味も焦げた風味が気になる。
ガス直火とフライパン、オーブンで焼いたものの、納得いく焼き方に仕上がらない。
ならば、どうしてもチャレンジしたくなるのが、炭火でじっくり炙ったもの。勝手に自由研究は続く・・・。

かき餅を買いに走る

しかし、ここで一袋120g使い切り・・・。
諦めもせず、さくらちゃんのお姉ちゃんに連絡をして、かき餅の追加を買いに走る。
滋賀県多賀町敏満寺に「みずほ製菓」さんがあります。
看板を目指して行きます。昔ながらの醤油屋さんや味噌やさんがある細い通りを車で走りますが、見過ごしてしまいUターン。レトロな倉庫で販売されています。キリンビール滋賀工場の方から行くと、多賀大社御神木「飯盛木いもろぎ」の横を通り敏満寺集落に向かいます。

とびだしゾウやさんがお出迎え
あられやさん近くの絶景。多賀大社御神木「飯盛木」があります。
9月末ごろは、真っ白なそばの花と真っ赤な彼岸花の絶景が見られます。
キリンビール滋賀工場と御神木

昭和23年から、あられを製造販売されている老舗。
京都や大阪など手づくり市にも出店されています。


電子レンジで1分

無事、「生オカキ」を購入。さくらちゃんのお姉ちゃんに出会い、お話ししていましたら、大きめの封筒に入れてレンジで1分くらいチンが簡単でいいよ。って!!
早速、大きめの封筒に4枚並べて入れ、800wの電子レンジで50秒。
封筒が膨らみ完成!いびつだけれど、ふわっとパリッと出来ている!
でも、ちょっと硬い部分もある。
800wで60秒。かたい部分が無くなったけれど、一部焦げました・・・。

レンジで大きく膨らんだかき餅

実験は続くよ

今回、かき餅を炙ってみて、じっくり美味しく育てる感覚が楽しくて、何度も何度もチャレンジしてみたくなりました。
やはり炭火でじっくり炙りたい!
香ばしいお米の焦げた味と香りを楽しむには、レンジではちょっと無理。
猛暑で、炭火をおこすのも気合いが必要・・・と思っていたら、台風7号が近づき・・・。
炭火が理想やんなぁ!って
さくらちゃんのお姉ちゃんにしゃべっていたら、猛暑のなか炭火実験をされていました!!

実は、炭火で焼けるチャンスが9月3日、滋賀県多賀町の高取山ふれあい公園のイベントであります!「アケボノゾウの骨太月間feat.うしミルク」で「みずほ製菓」さんのかき餅が焼けます!

BBQで肉をじっくり炭火で育てる感覚、かき餅も一緒なんですよね~。
じっくり網の上で焦がさずふわっとパリパリに育て上げたい。まだまだ実験は続きます(笑)。
そして、冬にかき餅も作りたい!と強く思ったのです。

追記

9月3日イベントで、炭火の上でじっくりかき餅焼きました。
香ばしい香りは、炭火が最高!

遠火でじっくり炙るの
かき餅を育てる感覚はやっぱり楽しい!


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