シェア
最寄もより/大体1000文字の読書感想文
2023年4月16日 23:41
「たやすみなさい」は"たやすく眠れますように"の意で、自分にかけてあげる言葉らしい。そのタイトルの通り、寝る前に少しずつ少しずつ読み進めていたら、読み終わるまでに半年もかかってしまった。さて、この本は「私は日常のこんなところが好き」を表している本だ。俳句(あるいは川柳)という形で、日常のこんなところが素敵だ、エモい、寂しい、楽しいを表現していた。経験していないけど分かることと、経験したけ
2023年4月10日 20:00
先日「どうして理系に進学しようと思ったんですか?」と尋ねられた。私は両親とも理系出身で研究者をしていたし兄姉も理系に進んでいたから、文系に進む選択肢はそもそもなかった。けれど、もし何かのきっかけがあるとすれば、その一つは間違いなくこの本だと思う。この本を初めて読んだのは、小学生か中学生か、そのくらいの頃だった。数学者の博士が教えてくれる数字の秘密がとても特別なものに思えて、読み終わった
2023年4月5日 21:50
「都々逸(どどいつ)」というものを知っているだろうか。7・7・7・5のリズムで刻まれる、短歌や俳句の仲間だ。江戸時代後期から明治時代にかけて流行し、庶民の間で唄われ親しまれていたそうだ。最も有名なものはきっと、「ザンギリ頭を叩いてみれば 文明開化の音がする」という一節だろう。本書はそんな都々逸から恋愛に関するものを厳選し、挿絵と解説とともにまとめたものだ。読み終わった感想は「たまらん
2023年4月2日 15:12
久しぶりに本を読んだ。最近ウマ娘にどハマりし、携帯ばかり触っていたから時間がなかったのだ。やっと少し飽きて時間ができたので、久しぶりに本を手に取った。この本は、辻村深月さんの"好き"がたくさん詰まった本だった。ミステリーやホラーが苦手な私からすると、辻村深月さんの本は面白いのに読めない絶妙な距離感のある本だ。だからこのエッセイ集を見つけたとき、(読める辻村深月の本があった!)ととても嬉