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子どもとすごす日々のこと

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子どもとくらしながら考えたことを書いています。
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#子育て

「学校に行きたくない」という小1の娘に、私たちが親としてやっていること

「学校に行きたくない」という小1の娘に、私たちが親としてやっていること

■入学して早々「学校に行くの、いや!」が始まった

今年の4月から小学校に通い始めた次女は、毎日のように学校に行くことを嫌がっています。それも通い始めたその週から…。

「なぜ嫌なの?」ときいてみても、「いや!いや!」というばかりでなかなか答えてくれません。ただ、くり返し、言葉を変えながらきいてみると、ポツポツと嫌なことが娘の口から出てきます。

一例をあげると
「(国語の授業で)書いた字を直され

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割れた鏡が教えてくれたこと

割れた鏡が教えてくれたこと

先日、自宅にある鏡がひび割れていることに気づきました。
長女(小3)に探りを入れてみると、どうやら子どもたちだけで遊んでいる時に、次女(年長)が割ってしまい「怒られるから内緒にしておいて」という話をしていたようです。

翌日、頃合いを見て次女と一対一で話をしました。
割れた鏡が見えるところで、膝にのせて抱っこをして、何が起こったのか、ゆっくりと順を追って確認しました。答えるのは勇気がいるだろうな、

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コロッケと泥団子

コロッケと泥団子

先日、主宰しているの森のようちえんの活動でコロッケづくりをした。
小さい子でも食べやすいミニサイズのコロッケ。

ゆでたジャガイモをつぶし、玉ねぎやニンジンを切って炒めて、みんなでタネをこねて、小麦粉、卵に、パン粉をまぶして~♪
野外での調理だったので、油の温度がなかなか上がらないというトラブルはあったが、最後はみんなでおいしくいただいた。

その日、帰宅してからのこと。
次女はそのまま庭でままご

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夜、寝る前の子どもとの会話

いつの頃からか、夜、寝る前に子どもに尋ねるようになったことがある。
「今日、楽しかったことはなんですか?」

もともとは「1日の終わりにその日をふりかえり、ポジティブなことを思い出すことで良好なメンタルを維持しやすくなる」という話をどこかで知って、自分自身が内省的にやり始めたことだ。

この言葉を子どもに投げかけたら、気持ちよくぐっすり寝てくれるかも?自分の気持ちを言葉で表現する練習になるかも?な

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子どもが残酷な物事にふれたとき、どうふるまうか

子どもが残酷な物事にふれたとき、どうふるまうか

「ぶちころす」
5歳の娘の口からこんな言葉が出て、ギョッとした。

どこでこんな言葉を覚えたのかと思ったら、保育園で借りてきた『はなさかじいさん』の絵本だった。

「パパ、この本、悪いおじいさんが犬をぶちころすんで」
と1日に3回くらい言われたので、彼女にとってこの場面が強烈な印象を与えたことは間違いない。

寝る前にせがまれて本を読みきかせていると、
「くわって何?」
「ふりあげるってどういうこ

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娘の誕生日に思うこと

娘の誕生日に思うこと

今日、三女が3歳の誕生日を迎えた。
いつもより早く起きた娘に「お誕生日おめでとう!」と言ったら、
少し考えるそぶりを見せてから、「うん」と答えた。

これは三姉妹の全員に対して言えることだが、誕生日にはその子が生まれたときのことを思い出す。

何だかんだで、産院の分娩室で子供が生まれる瞬間に立ち会うのは
3人目にして初めてだった。

出産というものは、自分にとって怖い時間だった。
妻は繰り返し訪れ

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保育園の発表会でうれしかったこと

保育園の発表会でうれしかったこと

先日、娘が通う保育園で発表会がありました。
(我が家は週2回の自主保育の日以外は、公立の園に子どもを預けています)

年長組さんは、毎年、劇中で1人ずつ、得意なこと・好きなことを発表する場面があります。縄跳び、フラフープ、側転など、園児がやりたいことを選んで順番に披露するというものです。
みんなで歌を歌ったりダンスを踊ったりと、集団活動が基本のプログラムの中で、数少ない個人にスポットが当たる時間で

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晴れた日は子どもと土いじりを。

晴れた日は子どもと土いじりを。

わが家は週2日、自主保育をやっているが、ほかの日は保育園に子どもを預けている。生活費を稼ぎながら、自分たちの望む暮らしを営んでいくためには、今のところ、これがちょうどいいあんばい。

朝、保育園に行く前に、長女が「今日は早くお迎え来てや」と言ったので、
16:30ごろに迎えにいった。(いつもはだいたい18:00ごろになる)

この日は天気がよかったので、伸び始めた庭の草を片付けたいと思い、子どもた

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節分のできごと

節分のできごと

週2日、火・金曜日に親子参加型の森のようちえんの活動をしています。

先日の活動日は、節分の前日ということで、お昼ご飯を食べた後、
室内で鬼のお面を作ることにしました。

参加していた子どもたちは1歳~3歳。
お母さんが描いた鬼になぐり書きで色をつける子、なんとなく顔に見える丸いものを描く子など様々です。

うちのムスメは、もじゃもじゃしたものを3つくらい描いていました。
「これ鬼?」と聞くと、

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「あえて100%やらない」という教育も大事かもしれない

「あえて100%やらない」という教育も大事かもしれない

週2日、火・金曜日に親子参加型の森のようちえんの活動をしています。

先日、節分に合わせて鬼のお面を作りましたが、豆まきはせず、子どもたちがお面をつけて走り回っただけで活動を終えました。
「豆まきする人は、それぞれお家で調達してくださいね~」と。
今回は単純に豆を調達する時間がなかったからなんですが(^^;)、
後から考えると、このやり方で良かったな、と思いました。

普通の幼稚園・保育園などでは

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娘ってやつは

娘ってやつは

昨日の夜、晩御飯のハンバーグを食べていたら、3歳の娘(長女)が唐突に「父ちゃん、なんで仕事辞めたん?」と聞いてきました。

あまりにも突然だったので、妻と2人で、「え?何?なんで?」と笑ってしまったのですが、つくづく娘ってやつは自分にとって特別な存在だなぁと思ったわけです。

子どもはシンプルな言葉で色々な質問を投げかけてきます。
それらの質問に対して、子どもでもわかるような簡単な言葉で、かつ、き

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なぜ天候に関わらず外で遊ぶのか?

なぜ天候に関わらず外で遊ぶのか?

 週2日、親子参加スタイルの森のようちえんの活動をしています。森のようちえんは、野外での体験活動を柱にした幼児教育で、晴れの日も雨の日も雪の日も、基本は外に出かけます。
 ぼくたちが天候に関わらず子どもと野外で活動するねらいは、大きくは2つあります。

(1)適応する力を身に付ける

 天候は、人間の力で変えることはできません。だから野外で活動するときは、天候に合わせて、私たちが服装を調節するので

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「草が枯れるまで見ている」とつぶやく娘と僕

「草が枯れるまで見ている」とつぶやく娘と僕

ある朝、トウモロコシをかじりながら4歳の長女が庭を眺めていた。そして彼女は、「草が枯れるまで見よるんよ」とひとり言のようにつぶやいた。
草が枯れるまで見ているってどういうことだ?いったい、いつまで庭を眺めるつもりなんだろう?僕は、基本的にこういう場面に出くわすと娘をずっと観察していたい人間だ。
・・・・・
5月に三女が生まれたのとほぼ同時期に、仕事の依頼も増えた。
うちの法人は自分と妻の2人で回し

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謝り方の学び方

謝り方の学び方

先日の森のようちえんヒュッテ(自主保育)の活動での一コマ。
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山で大きなミミズをつかまえたKくん(年少)は、Sくん(年中)がどんぐりや葉っぱを集めていた容器に、そのミミズを入れました。そしてKくんとSくんは、容器の取り合いを始めました。

結局、Kくんが力ずくで容器をゲットし、1人でスタスタと先に歩いていきました。容器をとられたSくんの近くには、Sくんのお父さんとKくんのお母さんがいたので、

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