山形県の新米地域おこし協力隊8週目、素敵な出会いと嬉しい再会。
どんどん進んでいく。
今週も打ち合わせ祭りで、まちの関係人口事業も本屋「かぷりば」の話もすごい勢いで進んでいく。とは言ってもまだ新年度が始まって2ヶ月経っておらず、立ち上げたばかりの企画たちにこれから誰が乗っかっていくのか。
まだ初期メンバーしか乗っていない船のまま進んでいる。
乗っているメンバーの少ない軽い船は、流されるままどんどん進んでいるように思える。「いいぞ、この調子!」と思えるはやさのような気もするし、「待って、このまま我々だけでずんずん進んでいいの?」とドキドキもする。この船にたくさんの人が乗り込んだら、船の進むスピードは少しずつゆっくりになり、進む方向性も議論されながら、変わりながら、勢いというのは抑えられていくだろう。進むはやさは重要であるが、沖に出すぎると陸に戻れなくなる。
心の中で、この進みのはやさへの喜びとともに、「止まらない!誰か止めて!」と思う自分もいたりする。
5月21日(火)
先週金曜日から4日間お休みをいただき茨城へ。
休みボケ〜な火曜日は、朝から微住の打ち合わせ。
私の直属の上司の神沼さんも、微住を担当してくださっている生活芸人の田中さんも、面白いことには損得関係なくどんどん乗っていくタイプだ。その結果「これもいいですね!」「これができるならあれもできる!」「そこまで言ってくれるならこっちもこれくらいやりますよ!」と、どんどん、盛り盛り、やりたいことがてんこ盛りになった。
めちゃ面白そうだけど、ところで予算はどこから?対応できるメンバーは誰?これ誰がやるの?など、先週からそうだが打ち合わせ後の落とし込みが大変すぎる。
午後の吉野敏充さんとの打ち合わせは逆に混乱で、「田中さんとこう話してきたけどできそうか。何がネックか。どこをクリアにすればいいのか。」を勢いのあまり見失い、議論があちこちに飛んでしまった。
企画って本当に楽しいけれど、調整力が問われる。
5月22日(水)
今日は山形県の地域おこし協力隊初任者研修。
地域おこし協力隊ってそもそもなに? どんな制度? という地域おこし協力隊のいろはをじっくりたっぷり教わることができた。
隊員として活動していくうえで大事な心構え(=常識的な社会人としての心構え)もゼロから教えてもらい、やっぱり地域で折り合いをつけながら活動していくには社会人基礎力は必須なんだなあ、と、就任して1ヶ月ちょっとの日々を振り返りながら実感&内省。
社会人2年目の若造になにができるのか、いや、なにもできない、と思いビクビクしながら移住しましたが、楽しく過ごせている現状に感謝。そして、まずは今ある仕事を精一杯やるんだと心に誓う研修だった。
さらに、今回の研修の講師のひとりが、なんと、宮崎県のこゆ財団の高橋さん(いまは非常勤理事として財団に在籍中とのこと)。
わたしが大学3年生のときにこゆ財団にインターンに行くはずだったが、コロナで叶わず。
インターンに伺ったあかつきにはお世話になるはずだった高橋さんとも連絡が途切れていたが、3年ぶりくらいに山形でお会いすることができた。
めちゃくちゃびっくり、そして嬉しい出会い。
研修として宮崎、行きたいです。
5月23日(木)
今日は午後いっぱい交流サロンぽすとに居た。夕方には草々の一代さんのもとへ。
ぽすとの2階は森の図書館という子ども向け図書館・放課後子ども教室となっており、午後になると小学生で満員になる。運営は地元の読み聞かせサークルのお母さんたちが行っていて、私も日々小学生に遊んでもらっている。
草々はもともとお蕎麦屋さんだったが、ご主人が亡くなり、今は一代さんという地元の女性が隔月1回、ワンコインお茶会というコミュニティカフェ的なものを開いている。一代さんは地元のボランティア団体「蔵の会」の代表でもあり、毎週日曜にお抹茶の接待をボランティアで行っている。
私は普段は打ち合わせが入っていることもあれば、一日何もない日も稀にあり、何もない時間でも急な呼び出しや仕事をいただくことが多い。なんだかんだ忙しくしている毎日はやりがいがあって楽しい。
その中で時間ができたら「ぽすとに行こう」「一代さんに電話してみよう」と思い立ち、上司に「ちょっと行ってきます」と断って小学生と戯れに行ったり、一代さんに私が企画しているあれこれの助言をもらいに行く。
役場で事務作業をするもよし、アドバイザーを求めにまちに出ていくもよし、小学生と戯れてもよし、こんなに自由で楽しい仕事があったなんて知らなかった。
何より本屋さんに関するなるきさん、マイマイさん然り、地元の方々、役場の方、皆さんの支援があたたかい。
何か私に返せるものがあるのだろうか。
昨日の地域おこし協力隊研修では「信頼貯金」が大切だと言っていた。
まずは「ありがとうございます」「ごめんなさい」「よろしくお願いします」を丁寧に言える人間であることか。
自分が抱えている思いを思っている分、きちんと伝わる形で言葉にすることは、存外難しいことだなあ。
5月24日(金)
今日は本間さんのお誘いがあり、芸工大生のフィールドワークのアテンドをした。
はじめて外部の人に金山町を案内し、自分の活動を話した。
移住してからの積み重ねといっても、移住後2ヶ月も経っていないし、どこまで上手くできたかはわからないが、「金山はいいまちだ」と学生さんに言ってもらえた。すごくすごく嬉しかった。金山はいいまちです。
本間さんの活動紹介と、K-hourの生みの親としておなじみの丹健一郎さんの活動紹介を聞くと、移住前と移住後では私の当事者意識が違うからか、話がすんなり入ってくるし、「自分もここで関われそう、今後はもっとこうしていこう」と未来に向けた思考が湧いてくる。これは楽しい。
学生さんはみんなアクティブで前向きで、ぜひ一緒に活動してみたいと思える方ばかりだった。先生も超アクティブでフットワークが軽くて、何より鯖江での地域活動経験があり、私の活動へのアドバイスも今後いただきたい。
森 一貴先生。
ぜひとも今後も関わらせていただきたい。
素敵な機会をいただけた。
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