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楽譜のお勉強

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私が楽譜を読みながら音源を聴いて気付いたことを気の赴くままに書いていく無料記事をまとめたマガジンです。
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#作曲

楽譜のお勉強【85】ロイジェ・レビッチ『弦楽四重奏曲』

今回はスロベニアの作曲家、ロイジェ・レビッチ(Lojze Lebič, b.1934)の『弦楽四重奏曲』(…

楽譜のお勉強【84】マリオ・ダヴィドフスキー『シンクロニズムズ 第9番』

マリオ・ダヴィドフスキー(Mario Davidovsky, 1934-2019)はアルゼンチンに生まれ、アメリカ…

楽譜のお勉強【51】ヴェルナー・ハイダー『プラカート』

前回の「楽譜のお勉強」は50回目の記念回としてモーツァルトのオペラを読み、少し長い記事を書…

楽譜のお勉強【31】ハンス・トマラ『歌』

ドイツの中央よりやや南西にダルムシュタットという小さな町があります。フランクフルト・アム…

楽譜のお勉強【30】ベラ・バルトーク『スケルツォ』

去る8月28日に私にとって初めての協奏的作品となるピアノとオーケストラのための『ヒュポムネ…

楽譜のお勉強【29】チョウ・ウェンチュン『すべては春風の中に』

チョウ・ウェンチュン(Chou Wen-Chung, 周文中, 1923-2019)は中華民国に生まれ、アメリカに…

楽譜のお勉強【28】R. マリー・シェーファー『月光への碑文』

定期的に続けさせていただいている、この「楽譜のお勉強」シリーズの記事で取り上げる曲を選ぶためには、ちょっとした下準備があります。普段から家の棚の色々な楽譜をただパラパラめくってなんとなく楽譜の印象を頭の隅に残しておいたり、ちょっと印象深ければ音源と合わせて眺めてみたり。記事が書けるかなと思えるくらい読むための動機付けは結構難しくて、他の曲と特徴的な差異がしっかり認められるか、曲の個性を私の言葉で伝えられるか、曲を他の音楽ライターの方々が紹介しすぎていないか等、考えることがいく

楽譜のお勉強【27】エノ・ポッペ『森』

エノ・ポッぺ(Enno Poppe, b.1969)は現代ドイツで最も重要な作曲家の一人です。活発な指揮活…

楽譜のお勉強【26】ニルス・ゲーゼ『コマラ』

音楽史には、多くの作曲家に愛された題材があります。さまざまな作曲家によって同一の題材が何…

楽譜のお勉強【25】アンデシュ・ヒルボリ『金管五重奏曲』

スウェーデンの作曲家アンデシュ・ヒルボリ(Anders Hillborg, b.1954)は明朗で活き活きとし…

楽譜のお勉強【24】ヘルムート・オェーリンク&イリス・テア・シフォルスト『プレ=ゼ…

西洋音楽の歴史では特に音楽教育が整備され始めた近代史以降、特定の作曲家に絶大な価値を与え…

楽譜のお勉強【23】カール・ニールセン『木管五重奏曲』

カール・ニールセン(Carl Nielsen, 1865-1931)はデンマークの作曲家の中でおそらく最も有名…

楽譜のお勉強【19】アラン・ペッティション『2つのヴァイオリンのためのソナタ第5番…

アラン・ペッティション(Allan Pettersson, 1911-1980)は20世紀スウェーデンを代表する作曲…

楽譜のお勉強【18】カローラ・バウクホルト『シュラムフロッケ』

ドイツには東京やニューヨークのようなメトロポリス級の大都市はありません。ベルリンがかろうじて大都市に追随するかのような成長を見せていますが、それでも超巨大都市と比較するのは難しいでしょう。しかし中央集権化が進んでいない分、各都市には独自な文化が強く音楽も例外ではありません。シュトックハウゼンやカーゲルといった第2次大戦後の前衛音楽の作曲家がたくさん住んだ街ケルンは現在も新しい実験的な音楽がたいへん盛んな土地です。カローラ・バウクホルト(Carola Bauckholt, b.