楽譜のお勉強【93】アンドレア・ガブリエーリ『だから甘美な唇に口づけをください』
アンドレア・ガブリエーリ(Andrea Gabrieli, 1532 or 1533 - 1585)は、イタリア・ルネッサンスの作曲家で、当時国際的に知れ渡ったヴェネツィア楽派の初期に活躍しました。アンドレアの甥に当たるジョヴァンニ・ガブリエーリは強弱を用いた作曲として最初期の作品『ピアノとフォルテのソナタ』を作曲したことでとても有名ですが、アンドレアもまた非常に優れた作曲家です。ヴェネツィア楽派の特色は何といっても「コーリ・スペッツァーティ」と呼ばれる二重合唱の技法の開拓で