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持続可能な生き方を考える~人生100年時代に向けて~

 

日本は超高齢社会へ向かっている


厚生労働省の令和3年簡易生命表によると、男の平均寿命(0歳の平均余命のこと。以下同じ)は 81.47年、女の平均寿命は87.57年となりました。

男女それぞれ 10 万人の出生に対して 65 歳の生存数は、男 89,763 人、女 94,569 人となっています。
これは 65 歳まで生存する者の割合が男は 89.8%、女は 94.6%であることを示しています。

同様に、75 歳まで生存する者の割合は男 76.0%、女 88.3%、90 歳まで生存する者の割合は男 27.5%、女 52.0%となっています。

内閣府の2022年度版「高齢社会白書」によれば、日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、令和元年時点で男性が72.68年、女性が75.38年となっており、それぞれ平成22年と比べて延びています(平成22年→令和元年:男性2.26年、女性1.76年)。
さらに、同期間における健康寿命の延びは、平均寿命の延び(平成22年→令和元年:男性1.86年、女性1.15年)を上回っています。


平均寿命と健康寿命の間が意味するもの


日本人男女の平均寿命から健康寿命を引いてみましょう。
男性:81.47年 ー 72.68年 = 8.79年
女性:87.57年 ー 75.38年 = 12.19年
これらの数字は、日常生活に制限のある期間です。

言い換えれば、介護が必要な期間です。
この世に生きるものはみな、死に向かって生きています。


ご自身の親族の生涯を振り返ってみましょう。
大半の方は、高齢になると骨折、がん、心筋梗塞、脳卒中などを発症し、入退院を繰り返すパターンが見られるでしょう。
そして、人生の最後は、病院で迎えることになることと思います。

約10年、病気を抱え、他人の介護を受け、自分自身のやりたいことが制限される生活を継続できるでしょうか?



私なら、耐えられません。

病との共生は、「口で言うのは易し、行うは難し」。



増して、現代医療水準で完全治癒が難しい脳卒中を始めとする脳血管疾患や認知症などは発症した本人だけではなく、家族の障害受容も困難なケースが多いです。

歩けない、食べられない、トイレに行けない・・・・・。
できないことが増えると、人は、劣等感に陥り、できない自分を責めるだけではなく、その怒り、悲しみ、苦しみのはけ口を他人への攻撃に向けることがあります。

貴方は、人生の最期をどのように迎えたいですか?


家族や友人など多くの人を悲しませ、貴方が最期を迎えた時に「あー、死んでくれてせいせいしたよ」と言われるのがいいか?
家族や友人など多くの人を幸せにして、貴方が最期を迎えた時に「惜しい人を亡くしてしまった。もっと生きててほしかった」と言われるのがいいか?


持続可能な人生を送るのに必要なこと


人生はマラソンのようなものです。



しかし、スポーツのマラソンとの違いは、レースの棄権は、「人生の休憩期」と見なされることです。
休憩期間が終われば、いつでもレースに復帰できる人生のマラソンです。

人生、山あり、谷あり。


変化の多い人生を最期まで持続するために必要なことを私自身、考えました。


1. がんばらない


私自身、「頑張り屋」だと自負しています。
周囲からも「頑張り屋」だと言われます。

自分の取りたい資格を取得するために、私生活を犠牲にして、早朝や仕事が終わってすぐ勉強しました。
しかし、途中で体調を崩したり、資格取得が実現した後、休みの時は疲れて寝ることが多くなりました。

「頑張る」ことは良いことですが、「頑張りすぎる」ことは自分の心身、さらに人生を壊すことになりかねません。


頑張りすぎることは、毎日、100m走のような猛スピードで人生を送っているようなものです。

毎日、70%程度の力で活動し、30%の余力を持たせるようなペース配分が適当だと考えております。



2. あきらめない


私は、職場でパワハラをされ、生きるのが辛い時がありました。

私には人生で達成したい使命があったので、生き抜くために様々なことをしました。


・心療内科を受診し、臨床心理士のカウンセリングで対応策を話し合った。
・精神薬を処方してもらい服薬を続けた。
・「死にたい」と思った時には、地方公共団体やNPOの「いのちの電話」や友達とのLine無料通話でガス抜きをした。
・転職活動をした。
・仕事から帰ったら、すぐ寝た。
・休日も極力、休息をとるようにした。
・食事は外食にした。
・業務中に嫌な目に遭いそうになったら、逃げた。


3. 落ち込まない


FacebookなどのSNSで、知り合いの華々しい活動報告を見て、すごいなあと思う反面、「自分は何をやってるのだろうか」と自責の念にかられることがあります。

他人と自分とを比較して、劣等感に陥ってしまうのです。


今でも、劣等感がくすぶるときがあります。
そんな時は、

「自分の人生の主人公は自分」

と思うようにしています。

私にとって、今、何が最優先事項なのか?

何をしている時が、一番、楽しいのか?

自分の使命は何なのか?


私の使命は
「優しい社会をつくること」。


走る速度は遅くとも、スモールステップで前進しています。



最後まで読んでいただきありがとうございました。


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