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読書日記『オールアラウンドユー』(木下龍也,2022)
ジュンク堂で購入。木下龍也の第三歌集。木下さんの『天才による凡人のための短歌教室』を手に短歌を始めたせいもあると思うけれど、響いた歌集だった。
読了日:2023/03/01
読書日記『百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た』(野村日魚子,2022)
帯には「この本は野村日魚子(かなこ)の第一歌集!」とある。そうなのだ、これは歌集だし、タイトルは短歌なのだ。
「ヒュー!日向 マッチング短歌」の日向市での交流会の際に、話題に上っていて、気になったので買ってみた。
予想以上によかった。半ギレしそうなくらいよかった。バイト中も頭から離れなかった。
この歌集については、千種創一(歌人・詩人)が評しており、その評も良かったので置いておく。
タイト
読書日記『静かな力 内向型の人が自分らしく生きるための本』(スーザン・ケイン,グレゴリー・モーン+エリカ・モローズ著,2018)
『スピリチュアルズ』を読んだとき、私は極端に内向的なんだな、と把握した。外向的なほうが評価されやすい社会で、内向的な私はどう生きて行くのがよいのだろう。ヒントを得るために読んでみた。
興味深かったのは
・人口の約1/3が内向型である
・内向型は周りを配慮するリーダーシップをとれる
・「もの静か」と「勇気ある行動ができる」は共存できる
・無理に外向型のフリをして消耗するのではなく、内向型の洞
読書日記『つくること、つくらないこと 町を面白くする11人の会話』(長谷川浩己・山崎亮・編著,2012)
深く感銘を受けた『コミュニティデザイン』の山崎亮さんが編著者だと知り、図書館で借りた。
「公共空間は行政のものなのか?」
「コミュニティは閉じられがちだけど、排他的にならないほうがいい」
「仕事はその人のあり方から作られていく」
「デザインするってなんだ?デザインにできることってなんだ?」
みたいな話を山崎さん、長谷川さん、ゲストで鼎談する本。
最近、ドット道東の「面白い地域には面白いデザイナ
読書日記『ずっとお城で暮らしてる』(シャーリイ・ジャクスン,2007)
桜庭一樹激推しの一冊。
たぶん高校生の頃に読んでるけれど、内容を覚えていなかったので買ってみた。
こんなに胸糞悪い小説だったっけ。
こんなに怖い小説だったっけ。
とんでもなくリアルな悪意を描いている小説だった。一番まともなのは主人公の飼い猫・ジョナスといえば胸糞悪さが伝わるだろうか。
後味が悪いし、他の人に読んで!と気軽に渡せないけど、静かに本棚の目立つところに置いておきたいような本だった。
読書日記『いま集合的無意識を、』(神林長平,2012)
神林長平作品2冊目。
「伊藤計劃を読んだならこれも」と『言壺』を勧めてくれた友人のおすすめ。
正直、『言壺』に感じたような衝撃的面白さは無かった。連作短編集ではなく、初出がバラバラの短編を集めたものだからだろう。
好きなのは「かくも無数の悲鳴」、次点で「切り落とし」「いま集合的無意識を、」かな。
「かくも無数の悲鳴」は量子力学的なお話で、物理は全然わからないけど、こういう話は大好き。
「切
読書日記『侵略少女』(古野まほろ,2022)
中学生の頃から追っかけている古野まほろの最新作。
『終末少女』『征服少女』とともに天国三部作と呼ばれている通り、天国と人間と地獄のものがたり。
もちろん、本格ミステリで、古野まほろ節がゴリゴリだ。だから、予定調和的に女子校で、予定調和的に孤島であり密室で、予定調和的に読者への挑戦状がある。分厚さもいつも通りで、本を開くまでのタメの時間が必要だけれど、読み始めてしまえば貪るように読み進めてしまう。
読書日記『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる 』(山崎亮,2011)
1、2年前に日本農業新聞にて掲載されていたコラムがきっかけで山崎さんを知った。ワークショップの手法や注意点、どんな効果があったのかを中心に書かれていた。もともと美術やデザインといったものに興味があったし、研究室の分野に近いこともあって、その連載を楽しみにしていた。
そんなきっかけで、本書に目をつけてはいたものの、読むのはこんなに遅くなってしまった。読んでから、「もっと早く読んでおけば良かった〜!