読書日記『つくること、つくらないこと 町を面白くする11人の会話』(長谷川浩己・山崎亮・編著,2012)
深く感銘を受けた『コミュニティデザイン』の山崎亮さんが編著者だと知り、図書館で借りた。
「公共空間は行政のものなのか?」
「コミュニティは閉じられがちだけど、排他的にならないほうがいい」
「仕事はその人のあり方から作られていく」
「デザインするってなんだ?デザインにできることってなんだ?」
みたいな話を山崎さん、長谷川さん、ゲストで鼎談する本。
最近、ドット道東の「面白い地域には面白いデザイナーがいる」という本(未読未購入)のトークイベントに参加し、計画やマネジメントなどを含めた「(広義の)デザイン」というものが気になっている。もっと言ってしまえば、たぶん私がなりたいのは、プレイヤーでもあるけれど(広義の)デザイナーもこなせる人間なんじゃないかと思っている。そして、それは現場に住んでる山崎亮さんみたいな感じかな。簡単ではないだろうし、まだ深い覚悟があるわけではないけれど。
そういう心境で読んだので、読んでいると引っかかる部分が多く、共感と刺激を覚えた。
ただ、気になる部分としては、鼎談に出てくる人が全員中年男性だということだ。山崎さんのワークショップに参加する大学生の写真(p63)には、女性も多く写っている(ように見える)のに。
なぜだろう。この偏りはなぜ生まれているんだろう。編著者のお二人に近い属性から選んでいったからなのか。デザイナーという職業には女性差別がある(もしくは当時あった)のか。
真相はわからないけれど、なんだかそこにも大きな意味があるような気がするな〜と思った。
読了日:2023/02/15
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