見出し画像

正しい姿勢で立てると身体の不調が治り歩き方もキレイで疲れなくなる 【身体学】

人の動きの基本は、3つの動作であることを、こちらの記事で書いたのだがまだ読んでなければ、こちらの記事も合わせて読んで欲しいのだ。今回のこの記事から前回の記事で説明した基本の3つの動作を一つずつ分解して、解説したいと思ったのだが、今回は立ち方編にする。

まず基本中の基本である正しい姿勢で立つ、という立ち方から始めた方が絶対に良いので、立ち方をまずマスターしておこうね。

正しい立ち方とは?

そもそも歩き方や走り方は、各人の骨格や体型によっても異なるので、正しい歩き方や走り方なんてあるのかい?という声が聞こえてきそうだが、ここで言いたい「正しい」「悪い」の判断基準は、身体に余計な負担をかけないで理に適った(合理的な)歩き方、走り方と理解して欲しい。

江戸時代の武士は重い刀を左腰に差していたため、上下動のない腰の据わった歩き方にならざるを得なかったし、商人は両手を前にした前屈みがちで、ふんぞり返らずに歩いていたのは分かるだろう。

ついでに言うとまだその頃の歩き方は、両手を脇にして交互に振って歩くような歩き方はしていない。両手を交互に振って歩くようになったのは、明治維新以降の西洋軍隊式の行進を身に付けさせるために、明治新政府が始めたことなのだ。

日本で幕末から明治新政府の初期にかけて起こった国内戦争で、官軍(新政府軍)が倒幕のために組織した西洋式軍隊の徴傭兵が、足並みを揃えることもできずに何度も敗走してしまうことが、前戦で頻発したのがきっかけだった。

歩き方を知らない(当時は自然体でただ歩いていたから)農民の徴兵訓練から始まった行進訓練が、そのまま学校教育の大きな課題として取り入れられたのだ。そのとき一緒に作曲された行進用の音楽が、今も歌われている文部省唱歌の数々である。

それまでの日本には、行進に合わせられような音楽は存在しなかったのだ。
考えてみてよ、三味線や琴や笛太鼓で奏でる音楽で、キリッとして集団行進するってのは、とても難しいのだ。

おっと、横道に逸れてしまったが、要するに今の日本での歩き方は、西洋軍隊式を真似たものであると、まず理解しておこうね?決して身体に負担がかからない歩き方でもなければ、合理的な歩き方でもないということを憶えておこう。身体にとっては不自然な歩き方ということだ。

そこを理解した上で歩き出す前の「立ち方」を覚えておこう。
正しい立ち方が歩く上でも立つ姿勢でも、とても重要なポイントになるのだからね。

ここで教えたい正しい立ち方が2つある。

ここから先は

3,291字 / 1画像
この記事のみ ¥ 980

この記事が参加している募集

noteのつづけ方

習慣にしていること

この記事をわざわざ読んでいただいたご縁に感謝します! これからもクリエーター活動にがんばります!サポートを心の支えとクリエーター活動に活かしますので、よろしかったら応援よろしくお願いします。