毘沙門信仰!牛若丸が修行「鞍馬寺」2012年と2022年見比べ!火祭り「由岐神社」って熊野?
魔王尊が650万年前に金星からこの地に降り立った!?鑑真の愛弟子・鑑禎によって770年に開山し、今ではパワースポットでも有名。毘沙門天中心で、今でも信仰心が強い信者が本堂でお祈りをしています。ただの仏像好きの我々にはちょっと申し訳なく思う寺です。本尊は天尊で60年に一度の秘仏!次回2046年公開です!?
ちなみに鞍馬天狗のお兄さんは滋賀の太郎坊におられます。
天狗が棲む山や、護法魔王尊が降臨したという伝説、源義経こと牛若丸の修行など、様々な説話で語り継がれている。
補足。一度、鼻が折れまして修復されたそうな。という意味のコメントです。
本殿金堂まで「九十九折参道」を徒歩で歩くかケーブルに乗るかの2パターン。
変更履歴
2023/10/29 動画追加(https://www.youtube.com/watch?v=dp6t0KrattA)
2022/06/13 初版(2012年、2022年)
▼HP
▼アクセス
鞍馬寺 :京都市左京区鞍馬本町1074
由岐神社:京都市左京区鞍馬本町1073
※駐車場はないので私営駐車場へ!終日500円程度
▼祭神・本尊と脇時
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
▽鞍馬寺
→山門「仁王門」
まずは迫力がある山門(仁王門)がある。 両側に立つ仁王尊像は運慶長男・ 湛慶作と伝わる。
→山門からケーブル
ケーブルカーで2分で多宝塔駅に着く。行きはケーブルで帰りは歩きがオススメである。歩くと15分ぐらいのようだが遠いらしい・・。と清少納言も言っている。
→多宝塔駅周辺
元々は本堂近くにあったようで、1800年代に焼失して昭和にケーブル駅近くに建築されている。
右に開運毘沙門天、正面に多宝塔がある。
→弥勒堂
→弁財天社
→転法論堂
皆さんスルーします。新しいですが丈六の阿弥陀如来坐像が安置されている。面白いお堂の造りですね。
→宸殿
→金堂周辺
2022年3月は人が少なかったですね。というか雪降ったし・・・。
→本堂:金堂
1949年に天台宗から独立し、千手観音菩薩、毘沙門天、護法魔王の三尊形式で、三身を一体として「尊天」とする。
本尊は尊天で、詳細に言うと
月の精霊・・・千手観音立像
太陽の精霊・・毘沙門天立像(秘仏。60年に1度の丙寅に開扉)
大地の精霊・・護法魔王尊(魔王)
となっている。
「月 + 太陽 + 大地=尊天」で、すべての宇宙生命が集まる・司るところとする。そのパワーがもらえるところが本堂前にある「金剛床(こんごうしょう)」(次の写真)で、順次この中心に立って、手を広げてパワーを貰います。
このパワスポ「金剛床」は星曼荼羅(ほしまんだら)を模している。
ということで、本堂へ行くのだが、毘沙門天は虎が使いであるため狛犬ではなく「狛虎」である。繋がりは毘沙門天はトラの月、トラの日、トラの刻に現れたからとか。
本尊は60年に一度の寅年である・・。本堂(金堂)の左右の入口から地下に伸びる下り階段があり、回廊奥に行くと中央部に千手観音立像と毘沙門天立像と魔王立像が安置されています。そして、仏像背後に行くと山の霊水が滴り落ちる音が聞こえるところがあります。
→本堂(金堂)右:阿加井護法神社
→金堂から奥ノ院、霊宝館(仏像奉安室)へ
金堂左から奥に進みましょう!まずは、光明心殿がある。
2022年は鐘は突けなかったですね。。ってここまで来る人半分以下だと思いますけど・・・。
→霊宝館(仏像奉安室)毘沙門天3尊@国宝、聖観音立像@重文
毘沙門天三尊立像@国宝(毘沙門天立像・吉祥天女立像・善膩師童子立像の親子)、兜跋毘沙門天立像@重文、聖観音立像@重文、毘沙門天立像。
毘沙門天三尊立像は本堂に本尊として安置された時代もあったとか。鞍馬寺は京の北側に位置し、毘沙門天こと四天王・多聞天も北側を守護するので、本尊になったとも言われている。
毘沙門祭りです。毘沙門天は四天王の多聞天を単独で祭る場合の名前です。トバツ毘沙門天もおり、なかなかの見どころです。
ということで、毘沙門工房といえば達身寺ですかね。
注目は聖観音立像@重文です。この聖観音の仏師は大報恩寺の聖観音と同じく、運慶の次男坊・肥後定慶である。という人が多い。
最後に、この聖観音は「天台宗式観音(造語)」だが、鞍馬寺は元天台宗なんですよね。
↑貴船神社へ
この奥を進むと険しい道になり牛若丸が修行したところを通り、貴船神社に出ます。が、今回は時間がないので折り返して、歩いて下山します。
「奥の院 魔王殿」、牛若丸修行の地「不動堂」「義経堂」など見どころが多いです。
与謝野晶子の書院があります。宝物館2階にも与謝野晶子の宝物が残っています。
妻曰く、貴船神社から鞍馬寺の山越えはやめましょう!とのこと。
→九十九折坂(金堂に戻り由岐神社へ!)
雪が降ると何も見えないですね・・。登りも歩きの人が結構いますね。。みなさん息切れがすごいです。
若い男性5人組が上がってきました。金毘羅さんよりマシだな~と言っていましたね。確かに、金毘羅さんはきつかったですね~。
「福寿星神」です。本当に謎ですが、鞍馬七福神の1つでしょうね。
→双福院
なんか~御神木の姿が違うな・・。
→源義経ゆかりの義経公供養塔と川上地蔵堂
→おまけ(紅葉、祭り)
▽由岐神社
10月22日には日本三大火祭・京都三大奇祭である「鞍馬の火祭」が行われるところ。京都三大奇祭の一つ、鞍馬の火祭りは良く知られているが、由岐神社は御所にあった神社であることを知る人は少ないのでは?
祭神は国を平定したスクナヒコとオオナムチ(オオクニヌシの別名で若い時の名前)コンビを祀る。940年ごろ京都北方の守護のため、朱雀天皇により創建される。矢を入れて背に負う道具である靫(ゆぎ)を捧げて世の平穏を祈ったことが社名の由来とされる。
1607年に豊臣秀頼により再建された荷拝殿(割拝殿)は、国の重要文化財に指定されている。
→岩上社
祭神はオオヤマツミとコトシロヌシとある。
→大杉社
→冠者社
祭神はスサノオとなっている。
出雲王はオオクニヌシではなくスサノオだ!と言いたいところですが「鞍馬冠者町」に祀られた産土神なのでしょうかね。町名がなくなると数年以内に、「京都にスサノオが冠をかぶった=出雲王」と言う人が出そうな気もする。
→白長弁財天社
明記されていないが祭神は弁財天かと。
→本殿
豊臣秀頼が再建した拝殿@重文は中央に通路のある割拝殿形式。ほかに慶長期の石灯籠もある。ここを参拝した後、鞍馬寺から電車で貴船へ!!
本殿左です。
→本殿左:三宝荒社
▽源義経供養塔
7歳で鞍馬寺に預けられ、師匠は天狗である!?ということで、源義経の遺跡が多いのもこの寺の特徴である。
▽由岐神社⇒下山:鬼一法眼社(魔王)
初めて参拝したときに印象的だった「鬼一法眼社」と「魔王の滝」なのだが、2022年時点では朽ちた感じがする。
10年ぶりの参拝で、私「魔王どこだったっけ?」、妻「そんなんあったっけ?」と記憶違いと思っていたが、最後に!やっぱあった!!
って荒れてるな・・。社殿がない!!崩れた??上を見上げると魔王だ!
2012年と2022年見比べ!
→吉鞍稲荷社
最後に稲荷社でしたが、社は後付けで下の写真が本来の願う対象だったのでしょうか。
→放生池
コイは相変わらず元気でしたね。
▼おまけ
▼旅行記
▼セットで行くところ
▼仏像展
▽2020年 奈良国立博物館『毘沙門天 北方守護のカミ』
毘沙門信仰の中心地で、宝物館ではこれでもか!と毘沙門天立像が安置されている。その中で「毘沙門天立像@国宝」と脇侍が展示されていた。さすが国宝!素晴らしい仏像だ!!!
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