焼き討ちで向日神社へ「角宮神社(乙訓坐火雷神社)」復興した京都古社【長岡京シリーズ/大原野シリーズ/京都西山シリーズ】
式内社「乙訓坐火雷神社」で、祭神は乙訓坐火雷神。向日神社を上ノ社(上社)、角宮神社を下ノ社(下社)と称されていたとか。
「すみのみやじんじゃ」と読み、「乙訓坐火雷神社」に比定される式内社。「向日神社」と並ぶ名神大社で、古くは非常に有力な神社だった。賀茂氏の祖である火雷神を祀り、『山城国風土記』の賀茂神社縁起より『賀茂建角身命と夫婦になった丹波国の神(宮川神社が比定地の1つ)である神伊可古夜日女は、玉依日子、玉依日売を生んだ。玉依日売が石川の瀬見の小川で遊んでいたところ、丹塗矢が川上から流れ下ってきた。これを取って寝床の辺に挿して置いていたところ懐妊して男子を生んだ。やがて成人し、建角身命が八尋屋を造って酒を醸し神々を集めて宴会した際に、祖父である建角身命@下鴨神社祭神が「お前の父と思う者にこの酒を飲ませよ」と問うと、男子は盃を挙げ、屋根を貫いて天に昇った。これによって建角身命の名により男子は可茂別雷命@上賀茂神社祭神と名付けられた。
(中略)丹塗矢は乙訓郡の社に坐す火雷神である。(中略)』と。
最後にこの神社の歴史を少々。当初は向日山に「下ノ社」として鎮座していたが1221年の承久の乱で焼失し、1275年に向日神社(上ノ社)に合祀された。1484年に現在地に角宮神社として復興し、向日神社に預けられていた御神体は1883年に角宮神社に遷された。現在は長岡天満宮(私のNOTE)が管理しており、舞殿は長岡天満宮から遷されたものである。
変更履歴
2024/11/09:初版
▼HP▼アクセス
長岡京市井ノ内南内畑35
▼祭神・本尊と脇時
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
「すみのみやじんじゃ」と読む
「乙訓坐火雷神社」で、略して「乙訓社」とも
祭神は、本殿向かって左に主神「火雷神」と「玉依姫」、「建角身命」、「活目入彦五十狭芽尊」の4柱と、右に春日大明神を祀る
512年、継体天皇の勅命で「乙訓社」が建てられ、火雷神が祀られるようになったよう
702年、『続日本紀』で、殊に祈雨神として平安中期までは国史に度々出ている
784年、長岡京遷都にともない、乙訓社は賀茂上下社、松尾社とともに従五位下だった
1221年、承久の乱で朝廷側に味方したことから、幕府軍によって焼き討ちされる
1275年、向日神社(上ノ社)に合祀された
長らく復興が許されず、神宝や古文書などは上社・向日神社に預けられた
1484年、再興され、井ノ内の産土神として祀られている
1690年、拝殿造営で、1942年に長岡天満宮から移築
仲が良いのか悪いのか向日神社と喧嘩した歴史があるようだ(https://www.city.nagaokakyo.lg.jp/cmsfiles/contents/0000005/5235/hurusatofile41.pdf)
1883年、御神体が向日神社より遷された
拝殿前の参道に磐座がある。
拝殿前の石灯籠には「乙訓大明神社」と刻まれている。
本殿は覆屋内には「角野神社」と「春日神社」の2社がある。左側には主祭神・火雷神(ホノイカヅチノカミ)で、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)、建角身命(タケツヌミノミコト)、垂仁天皇こと「活目入彦五十狹茅尊(イクメイリビコイサチノスメラミコト)」で向日神社と同じ神様が多い。春日神社の祭神は春日大明神である。
本殿の右側(東側)に境内社が並んで鎮座しています。左側のやや大きな祠は「八幡宮」で覆屋も独立しています。右側の覆屋には三棟の境内社があり、左から「大神宮」、「稲荷社」、「向日神社」と並んでいます。
→「八幡宮」「大神宮/稲荷社/向日神社」
本殿の右側には「八幡宮」とその右側に「大神宮・稲荷社・向日神社」三社が祀られている。向日神社(私のNOTE)の祭神は「鵜草葺不合尊」であるとか。。宮崎(日向系)である。あれ?向日神社の祭神は、本当は「鵜草葺不合尊」なのかも。。神武天皇もいたし。。
もしかしたら前述の歴史的経緯から、ここの神社を向日神社に合祀したときに格式が高いところを受け入れて、神様を変えたのかなとも。それが手放せなくなったので復興が遅れた??
▼メディア情報
これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。
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