憧れの人から自分のなりたい姿を導き出す
キャリアコンサルタントやカウンセラー、コーチが
クライアント(個人)の自己理解やビジョン策定を
支援する時によく聞く質問に、
「あなたのロールモデルは誰ですか?」
というものがあります。
ロールモデルと言われても分かりにくければ、
「憧れの人は誰か?」
との問いにすると考えやすいです。
自分が憧れている人を思い描くところから
内省してみることは自分がやりたいことや、
なりたい姿を描くことに役立ちます。
自分が憧れている人は誰か?
自分が憧れている人、
あるいは、尊敬している人は誰でしょうか?
今の自分が憧れている人だけでなく、
過去に憧れていた人も含め思い起こすと誰が浮かびますか?
1人だけではなく、複数(少なくとも3人)の人を
リストアップしてみると誰が出てくるでしょうか?
この質問、私は苦手でした。
決して優越感に浸っている訳ではないのですが、
私の場合はリアルに憧れている人が特に思い浮かばないのです。
でも、これを考える時に必要な「憧れている人」は、
自分の周りにいる人や実在の人でなくても構いません。
スポーツ選手でも、アイドルでも、
歴史上の人物でも(私の場合はこれ)、
小説とか映画の登場人物なのでも有りです。
憧れている人の名前とその理由を書き出して
言葉にすることがお勧めです。
繰り返しになりますが、複数の人々を書き出しましょう。
憧れの人々に共通することは何か?
複数の人々を書き出す理由は、
「憧れの人々に共通することは何か?」
という問いを考える為でした。
何か共通することはあるでしょうか?
バクッと考えても分かりにくい場合は、
それぞれの人に憧れている理由を読み返して
同じような表現や言葉があれば、
それらがヒントになります。
私の場合は歴史上の人物で勝海舟や伊達政宗に
憧れを感じますが、彼らに共通すると思うことは、
自らの才覚でのし上がったことと、
先見の明があること、
人々を守ったこと(江戸無血開城や仙台の街づくり)、
良き相談者で人々の人生に影響を与えたこと、
などです。
自分がなりたい姿とは?
憧れの人物に共通することを言語化すると、
自分がこうありたいと思う要素が見えてきます。
私の場合は上述した様に「のし上がる」「先見の明」
「人々の為になる」「影響を与える」などです。
これらを眺めてみると、
私は自分では意識していませんでしたが、
実は内心これらを体現出来る人でありたいと
思っているのではないか。
そんな示唆が見えてきますね。
自分がどんな人物になりたいのか?
将来のビジョンを描く時の効果的な方法が
憧れの人をリストアップして、
その人々に共通することを見出すことです。
やってみると自分でも気づいていなかった
自らの思いが見て来ると思います。
(2022年3月28日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
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