K,Yanagisawa

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記事一覧

ワイン雑感

ワインは現在では様々なワインが売っているが、1ドルが360円だった頃は、輸入ワインはほとんど無かったように思う。赤玉ポートワインがワインだと思っていた世代である。…

K,Yanagisawa
1か月前
3

小津 原 山中

小津とは言うまでもなく小津安二郎監督である 原も言うまでもなく原節子である。 山中は知らない人がいるかも知れないが 小津の後輩の山中貞雄監督である。 山中は日中戦…

K,Yanagisawa
1か月前
3

ビー

私の名前はアーピ 意識体です。物資は光の速さを越えられないということはあなたたちも知っているでしょう。しかし 意識体であれば 光速を超えられます この宇宙を創造…

K,Yanagisawa
4か月前
1

縁切り

 時々周りの全てと縁を切りたくなる。友人 知人 会社の人々 町内会のこと等 毎日会社に行っているが 別に彼らは友人でもない いわゆる同僚であるが ただ それだけ…

K,Yanagisawa
5か月前
2

歩くということ

 何気なく普通に歩くということは、別に特別なことではないと思われているが、「歩く」ということは「走る」ということと全く違う行為である。  「◯◯を歩く」という場…

K,Yanagisawa
6か月前
7

先輩の忠告

なに 作家になりたい?いいねえ なれよ。 でも 君は何をしてるんだ。毎日 酒を呑んで文学論とやらを論じているのか。  到底君は作家にはなれないよ。 作家とはなんな…

K,Yanagisawa
6か月前
2

にわとりと珈琲(2)

 先生の右手の人差し指は欠損していた。最初にアトリエで会ったとき、先生は長机の下に両手を下げて話し続けた。最初僕は特に何も思わなったが、だんだんと、何故両手を机…

K,Yanagisawa
6か月前
2

風の便り 太宰治より

 「作品を発表するという事は、恥を掻く事であります。神に告白する事であります。そうして、もっと重大なことは、その告白に依って神からゆるされるのでは無くて、神の罰…

K,Yanagisawa
6か月前
5

AIが創作したショートストーリー

「画家」と「猫」を題材にショートストーリーをAIに創作してもらいました。 画家と猫  古い街の片隅に、一人の画家が住んでいた。彼の名はトーマスといい、彼の作品は色彩…

K,Yanagisawa
6か月前
1

映画「perfect days」

ヴィムベンダース監督の「パーフェクトデイズ」を観た。 「ゴジラ-1.0」とどちらを観ようか迷ったが、久しぶりのヴェンダース監督作品を観ることにした。  これは、東京…

K,Yanagisawa
6か月前
8

セクハラ?

ある事業所での話。 女性事務員が仕事中にくしゃみをした。 それを見た上司が 「お、昨夜旦那といいことしたんかい?」 とニヤっとして言った。 今ではパワハラかな😊 チャ…

K,Yanagisawa
6か月前
2

ペンギン

昔 ポロシャツの胸にワンポイントワッペンが 流行りました。今でもあるのですが、アーノルドパーマーなら傘のマーク ラコステならワニ ラルフローレンならポロのマーク …

K,Yanagisawa
6か月前
2

散歩

僕は歩く どんどん歩く ずんずん歩く 風景が流れるよ 雲が空で 流れていくよ らんらん歩く 道端に小さな花が咲いているよ おやこんな店があったかな 行き交う人にこ…

K,Yanagisawa
7か月前
2

どうして旅に出るの? 苦しいからさ 太宰治 津軽 より

K,Yanagisawa
7か月前
6

宇宙

宇宙は広大だ。大きすぎて感覚的に良くわからない ハッブルが宇宙は加速度的に膨張していることを発見した だが 宇宙の膨張とは何のか 空間が膨張するのなら膨張するだけ…

K,Yanagisawa
7か月前
1

芸術家

芸術って なんなの? すみれの花さ。 なんだ つまらない。 つまらないものですよ。 芸術家って なんなの? 豚の鼻さ。 それは ひどい言い方。 でも鼻はすみれの匂…

K,Yanagisawa
8か月前
5

ワイン雑感

ワインは現在では様々なワインが売っているが、1ドルが360円だった頃は、輸入ワインはほとんど無かったように思う。赤玉ポートワインがワインだと思っていた世代である。その頃はワインと言わずぶどう酒と言っていたような気がする。
 本物のワインを初めて飲んだとき、甘くないし、渋いし、なんかまずい、というのが初めての感想だった。それでも、せっかくだからと、飲み続けてみてみると、だんだん美味く感じてきた。

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小津 原 山中

小津 原 山中

小津とは言うまでもなく小津安二郎監督である
原も言うまでもなく原節子である。
山中は知らない人がいるかも知れないが 小津の後輩の山中貞雄監督である。
山中は日中戦争に従軍し 赤痢で死んだ。
小津は今世界的名声を得ている監督である。
しかし 小津の映画手法は山中貞雄が使用したものである 丹下左膳百万両の壺を観れば全く小津と同じような 静的ショットが観れる。
この映画で餅が焼けるさまをじっと映像で撮っ

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ビー

私の名前はアーピ 意識体です。物資は光の速さを越えられないということはあなたたちも知っているでしょう。しかし 意識体であれば 光速を超えられます この宇宙を創造したのはビーです。ビーは全てを創造しました。ビーは神なのかって。
神は人類の認識の創造物ですが ビーは神ではありません。
ビーはこの宇宙の存在全て 時間まで創造した。
ビーとは全てを創造するものなのです。
なぜ ビーは地球に関心があるのかっ

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縁切り

 時々周りの全てと縁を切りたくなる。友人 知人 会社の人々 町内会のこと等 毎日会社に行っているが 別に彼らは友人でもない いわゆる同僚であるが ただ それだけである。何故か仲間意識を醸成せんがための 新年会やら忘年会 花見会があるが 私はむしろ積極的に参加している
しかし 内心は嫌なのだ。ほっといて欲しい。
が そうもいかない 組織人であるゆえに結局毎日誰か彼かに会わざるを得ない。
鴨長明のよう

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歩くということ

歩くということ

 何気なく普通に歩くということは、別に特別なことではないと思われているが、「歩く」ということは「走る」ということと全く違う行為である。
 「◯◯を歩く」という場合、歩くと同時に周りを観察することを意味することがある。つまり、歩く行為はある目的のための付随的なことと言える。
いや別にそんなことはなく、走るまでもないから歩いているだけだという意見もあるだろう。しかし、走る場合は必ず目的がある。約束の時

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先輩の忠告

なに 作家になりたい?いいねえ なれよ。
でも 君は何をしてるんだ。毎日 酒を呑んで文学論とやらを論じているのか。
 到底君は作家にはなれないよ。
作家とはなんなんだ なんかの文学賞をもらえば作家なのか?ちがうだろ 書きたいものがあるから 書くんだ。
 無ければ止めろ。
そんな いい加減な気持ちで作家なんかなれる訳がない。
 絵でもそうだが、ぱっと話題を集めたら人気作家みたいになる。芸術の中心がパ

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にわとりと珈琲(2)

にわとりと珈琲(2)

 先生の右手の人差し指は欠損していた。最初にアトリエで会ったとき、先生は長机の下に両手を下げて話し続けた。最初僕は特に何も思わなったが、だんだんと、何故両手を机の下に隠しているのか、いや別に隠している訳ではなく、ただの癖なのか気になってきた。
 長机の上には灰皿とタバコが置いていた。先生はヘビースモーカーだった。先生はどうもしびれが切れたらしく、机の下から両手を出しタバコを手に取った。
 その時、

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風の便り 太宰治より

 「作品を発表するという事は、恥を掻く事であります。神に告白する事であります。そうして、もっと重大なことは、その告白に依って神からゆるされるのでは無くて、神の罰を受ける事であります。」井原退蔵の手紙より

風の便り とは太宰治の小説 売れない作家木戸一郎と大作家 井原退蔵の往復書簡の体裁である。が実のところ1人二役の感じがする。
太宰治の小説には警句とでもいうのか はっとするような文章がある 上記

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AIが創作したショートストーリー

AIが創作したショートストーリー

「画家」と「猫」を題材にショートストーリーをAIに創作してもらいました。
画家と猫
 古い街の片隅に、一人の画家が住んでいた。彼の名はトーマスといい、彼の作品は色彩豊かで生き生きとしていたが、彼自身は孤独な人物だった。ある日、彼のアトリエに一匹の野良猫が迷い込んできた。その猫は白い毛並みに大きな黒い斑点があり、非常に美しかった。

 トーマスは最初、その猫に興味を示さなかった。しかし、猫は毎日アト

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映画「perfect days」

映画「perfect days」

ヴィムベンダース監督の「パーフェクトデイズ」を観た。
「ゴジラ-1.0」とどちらを観ようか迷ったが、久しぶりのヴェンダース監督作品を観ることにした。

 これは、東京(渋谷区?)で公衆トイレの清掃員として働く男の日常を淡々と描いた映画である。主人公の名前は「平山」。これは、小津安二郎監督の「東京物語」で笠智衆演ずる老人「平山周吉」から取ったものである。
 いかにも、小津安二郎監督を敬愛して止まない

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セクハラ?

ある事業所での話。
女性事務員が仕事中にくしゃみをした。
それを見た上司が
「お、昨夜旦那といいことしたんかい?」
とニヤっとして言った。
今ではパワハラかな😊
チャンチャン

ペンギン

ペンギン

昔 ポロシャツの胸にワンポイントワッペンが
流行りました。今でもあるのですが、アーノルドパーマーなら傘のマーク ラコステならワニ
ラルフローレンならポロのマーク そしてマンシングウエアならペンギンマーク
Aさんは オリジナルのブランドポロシャツは高いので 安い無地のポロシャツにマンシングウエアのペンギンを刺繍してもらえば良いじゃんと思いました。本当は良くないけどね。
そこで 刺繍屋さんに無地のポロ

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散歩

僕は歩く
どんどん歩く

ずんずん歩く
風景が流れるよ

雲が空で 流れていくよ

らんらん歩く
道端に小さな花が咲いているよ

おやこんな店があったかな

行き交う人にこんにちは

僕は歩く
トントン歩く

車がバンバン追い抜いていく
そんなに急いでどこ行くの

僕は歩く
おや 野良猫さんこんにちは
いい天気だね

僕は歩く
風が頬に心地よい

僕は歩く
ここはいったいどこだろう

知らない人が

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どうして旅に出るの?

苦しいからさ

太宰治 津軽 より

宇宙

宇宙は広大だ。大きすぎて感覚的に良くわからない
ハッブルが宇宙は加速度的に膨張していることを発見した
だが 宇宙の膨張とは何のか 空間が膨張するのなら膨張するだけの空間があるということか
宇宙のことをコスモスと言うことがあるが
間違いである
正しくは コズモスである コスモスは花
宇宙の大きさに較べれば 我々の存在 人生なんて チリ以下
そう考えると 楽になる
今から50年前は自分は存在したけど

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芸術家

芸術って なんなの?
すみれの花さ。

なんだ つまらない。
つまらないものですよ。

芸術家って なんなの?
豚の鼻さ。

それは ひどい言い方。

でも鼻はすみれの匂いを知っています。

太宰治より