ワイン雑感

  ワインは現在では様々なワインが売っているが、1ドルが360円だった頃は、輸入ワインはほとんど無かったように思う。赤玉ポートワインがワインだと思っていた世代である。その頃はワインと言わずぶどう酒と言っていたような気がする。
 本物のワインを初めて飲んだとき、甘くないし、渋いし、なんかまずい、というのが初めての感想だった。それでも、せっかくだからと、飲み続けてみてみると、だんだん美味く感じてきた。
 なんだ、ワインって結構美味しいじゃん。
友人に「ワインって我慢して飲んでみたが、けっこう美味いね」と言ったら酒を我慢して飲むなんて、へんなやつと言われた。
 その頃、山梨のメーカーの1升瓶ワインというものがあった。1升瓶で結構安かったのである。これを友人と飲み1本空けた。結果、三日酔い。二日酔いではない、もっと酷い、頭が一日中ガンガンする。それが、翌々日まで残った。やはり安物ワインをガッツリ飲んではいけない。
 ワインを作るぶどうの樹は、乾燥して、水はけの良い土地が、生育に適している。フランスなんか、山は殆ど無い丘陵地で土地は水はけが良いので、ベストであろう。また、スペインやイタリア、チリなんかも同じような環境だからワイン産地となっている。アメリカのカリフォルニアのナパバレーなんかもそうであろう、例の映画監督のフランシス・フォード・コッポラがワイナリー所有してる。コッポラ監督は、映画「メガロポリス」を製作するためにワイナリーの一部を売却したとのことだ。それを含め約140億円とも言われる製作資金を自前で用意したとのこと。既に映画は取り終えたとのことだが、公開の目処はたっていない。早く観てみたい。また、コッポラのワインは今でも酒屋で手に入るので、一度飲んでみたい。
 そういえばドイツワインもあるが。フランスの隣だから似たような土地かもしれない。ドイツワインは瓶がフランスワインのようにイカってなくて、シュッとした撫肩のような形をしている。フランスワインは、フルボディやライトボディと口当たりを表現しているが、ドイツワインはシュペットレーゼやアウスレーゼというような、独特の表現をする。アウスレーゼが最高という意味。
 ワイン産地は、フランスではブルゴーニュやボルドー等有名産地がいくつもあるが、スペインで有名なのは、リオハ地区であろうか、チリではコンチャ・イ・トロが思い浮かぶ。
 ワインは赤、白、ロゼと三種類あり、それぞれにぶどう粒の種類がある。
赤は、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、メルロー等、白は、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、リースリング等
それぞれに、味、香りが違う。ソムリエと言われる人は、その味と香りを詩的に表現する。ソムリエも詩人でないとだめだね。いや、詩人としての素養が必要とでも言おうか。


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