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含み益を除く実損益で毎年プラスリターンの兼業個人投資家。ポートフォリオは米国株指数ET…

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含み益を除く実損益で毎年プラスリターンの兼業個人投資家。ポートフォリオは米国株指数ETF、MarketSmith/Mark Minerivini流/Optimal fを利用したグロース米国株、財務健全増配高配当のバリュー日本株の3種で主に構成。おむすびチャンネル旧配信者。

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MarketSurge(旧MarketSmith)の紹介

この記事では、Investor’s Business Daily(IBD)というアメリカの会社が提供しているサービス、MarketSurge(旧MarketSmith)に関して紹介します。IBDはIBD Digital, Leaderboard, SwingTrader, MarketSurgeといった様々なサービスを提供しており、特に順張り投資をする際に有用です。The Montley FoolやThe Oxford Clubといった特定の株式を推奨するようなstock p

    • 損切りは素晴らしい行為である

      グロース株の保有期間が数日〜数週間のスイングトレード、特にリスクリワードレシオ(利益確定:損切りの比率)を重要視してトレードしている場合、どれだけ損切りをタイトに設定し、損失を減らすかがProfit Factorの向上につながります。数学的に優位があるだけではなく、損切りさせられてしまう良くない動きの個別株から早々に資金を撤退させ、他に潜んでいる素晴らしい個別株に資金に移動できる、素晴らしい行為なのです。今回は値動きの荒い、臨床段階の小型バイオ株でのトレード例を交えてその必要

      • クライマックストップの特徴

        クライマックストップ(climax top price run-up move)やバイイングクライマックス(buying climax)と言われる株価値動きについての記事です。「皆の興味が最高潮で売り、興味がなくなった時に買い」という言葉を大切にしていますが、熱狂・最高潮・バブルの名前に相応しい、株価上昇の最終局面の値動きです。キーワードは、それらを体現した、大きな窓開け上昇(exhaustion gap)、最大(largest)、垂直な株価上昇(vertical price

        • 下落環境で次の値上がり株を狙う 〜Nvidiaを例に〜

          下落環境では、次の値上がり株、つまりリーダー株が特徴的な動きをします。それは『周りの株価下落率に対して相対的に株価下落率が低く、耐えている』ことです。またこの時に出来高も少ないことが望ましく、すなわち、弱い株式保有者が振るい落とされ、強い株式保有者が残って着々と買い集めていることが大切です。 具体例:Nvidiaさっそく具体例を見ていきます。2024年の年初は相場全体が下落しました。しかし、その中で株価下落率が低く耐えている銘柄が$NVDAや$PANWでした。 $NVDAは

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          株式トレード上達への道

          この記事は、筆者の実体験をもとにして作成した、一意見です。自己紹介ですが、筆者は本職は医師の兼業投資家・トレーダーです。循環器内科(心血管の専門)の勤務医として働いており、医療の最前線で働き、若手医師に指導しながらも、学会や研究会には積極的に参加し、自分自身も常に学び続けるよう努めています。日中は仕事に全集中しており、株式投資は趣味で、本業に差し支えのない範囲で楽しんでいます。趣味ですが、トレード成績は毎年プラスリターンで、最近は2年連続でSP500を上回っています。 段階

          株式トレード上達への道

          「売りのタイミング」 ④ せっかく得た利益を逃さないための利確方法

          環境に応じた利確の変化 筆者は、弱気相場や強気相場、株価の値動き、early entryしているか等で、利確の程度をコントロールしています。例えば、弱気相場では2:1のratio(損切り-7%に対して利確+14%)、強気相場では3:1のratio(損切り-7%に対して利確+21%)を設け、できるだけ強気相場で利益が伸びるように設定します。株価が急騰し1日で+5〜+10%上昇するのであれば、調整として下落する可能性が高くなってくるので、半分ではなく7割や10割利確します。

          「売りのタイミング」 ④ せっかく得た利益を逃さないための利確方法

          「売りのタイミング」 ③ 利確の必要性

          利確の難易度 利確にはいくつか難易度があると思っています。筆者は$15以上の株式しか原則トレード対象にしていませんが、+5%まではどの環境でも比較的簡単で、+10%もよくありますが、弱気相場やリスクオフの向かい風環境では時々失敗します。2桁の利益からは難易度があがり、+10〜+20%は、強気相場の追い風を受けるととれますが、弱気相場では滅多にとれません。+20%以上の利益は、慎重な銘柄選定と強気相場の力強い追い風を受けないと困難でしょう。強気相場で株式投資を始めた場合、「個

          「売りのタイミング」 ③ 利確の必要性

          「売りのタイミング」 ② できるだけ損失を抑えるための様々な損切り方法

          損失をコントロールする 「ポジションサイズ」 ② パフォーマンス尺度 “Profit Factor” で言及しましたが、トレード成績には損失の程度が関わってきます。平均損失を8%から6%におさえることができれば、成績は上がります。ここでは、breakoutを失敗した株を、最終防衛損切りラインを設定した上で、さらに平均損失をおさえるいくつかの方法を、$LPGを用いて紹介していきます。実際にはhandle部分で出来高が多いことや、handleの安値が徐々にさがっていない形である

          「売りのタイミング」 ② できるだけ損失を抑えるための様々な損切り方法

          「売りのタイミング」 ① 損切りの必要性

          個別株投資には自然とレバレッジがかかっている 米国個別グロース株投資を行うにあたって気をつけなければいけないことは、それ自体「レバレッジがかかっているような状態」ということです。つまり、SP500やNASDAQなど指数に投資するよりも、個別株に投資すると値動きがより大きいです。個別株にどの程度レバレッジがかかっているかというと、β(ベータ)をみればある程度わかります。MarketSmithでは個別株毎にβの記載があり、過去1年間で個別株が指数に比べてどの程度の割合で動いたか

          「売りのタイミング」 ① 損切りの必要性

          「買いのタイミング」 ⑤ ピラミッド投資法

          このトレード手法の本質は、「損失は最小に、利益は最大に」です。負け馬からは早々に降りて、勝ち馬にはしっかり乗る、これが安定した利益を生みます。 ピラミッド投資法 株価を購入する資金額が決まったとして、一気に資金を投入し購入するのではなく、徐々に購入していく方法があります。デメリットはその分だけ手数料がかかること、メリットは、うまくいっているトレードに資金を徐々に増やし、ポジションサイズを増やしていけることです。界隈では “Pyramiding up into positi

          「買いのタイミング」 ⑤ ピラミッド投資法

          「買いのタイミング」 ④ 早期エントリーで利益を伸ばす

          Overhead supplyがない、つまり抵抗線を越えた際に買うことが王道で、リスクも少ないentryの方法ですが、この記事では、リスクをとって利益を伸ばす1つの方法として、早期エントリーを紹介します。早期エントリーには、何個か方法が分かれており、IBDの動画でも紹介されているものと合わせて紹介します。 Baseの下/中間で形成される水平の抵抗線を越える時 Minervini流ではこのentryのことをCup-Completion-Cheat (3C) pattenと言

          「買いのタイミング」 ④ 早期エントリーで利益を伸ばす

          「買いのタイミング」 ③ Volatility Contraction Pattern (VCP)

          Volatility Contraction Pattern (VCP) 上図のような株価の値動きだった場合、もしその株が機関投資家にどんどん買い集めているのであれば、強い保有者が増えていくわけですから、次の動きとして、8%より低く株価は下がって欲しくないですよね。というわけで、このような値動きの場合、抵抗線 (pivot point)を超えて株式を購入したあとの損切りは、最大8%に設定します。逆に考えると、最終防衛損切りラインを8%に設定しているのであれば、最後の下落や押

          「買いのタイミング」 ③ Volatility Contraction Pattern (VCP)

          「買いのタイミング」 ② ふるい落としを見極める

          自分が株式を売った、その次の日からスルスルと株価が上がったことはありませんか?ふるい落としとはなんなのか、どういう特徴があるのか、2023年で実際に見事にふるい落とされた例と、ふるい落としを見極めた例を交えて、紹介したいと思います。 ふるい落としとは ふるい落とし(shakeout)とは、Cup-With-Handleなどのbaseを形成した後、breakoutの直前で起こる、弱者が株式を売却させられて、強者が残っていく現象です。自分が買った直後から下落し、どんどん下落し

          「買いのタイミング」 ② ふるい落としを見極める

          「買いのタイミング」 ① Overhead supplyの概念

          Overhead supplyとは 株価は、買い手(需要)と売り手(供給)の綱引きのバランスで決まってきます。誰もが、できれば損はしたくないし、できれば大きく儲けたいものです。そのため、安値には買い手が、高値では売り手が多くいます。特に、高値付近で買って売られてしまった場合、含み損がありますから、損をしない場所で売りたいですよね。こうして、上図のように、高値には売り圧力により抵抗線が形成されます。しかし、もし売り手が少なくなり、その状態で抵抗線を超えた場合はどうなるでしょう

          「買いのタイミング」 ① Overhead supplyの概念

          「ポジションサイズ」 ⑨ トレードノートのダウンロード

          ※信用取引にも対応する形で修正中です。記事の購入は控えてください。 「ポジションサイズ」 ⑧ Optimal fや破産確率に対応したトレードノートの作り方 で紹介したトレードノートのダウンロードができます。Mac numbersとMicrosoft excellの両方でダウンロードが可能です。Googleスプレッドシートの準備はしていないので、お手数ですがexcellからご自身でファイルを変換ください。 使用方法は、基本的に、トレード記録表を埋めれば自動でOptimal

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          「ポジションサイズ」 ⑨ トレードノートのダウンロード

          「ポジションサイズ」 ⑩ 注意点、心構え “常に一流のようであれ”

          Optimal fを使用したトレードの注意点 このOptimal fと破産確率は、今までの成績をもとに、今後の成績も同じ調子でいくと仮定した時に算出される、推測値です。今までの成績が、自分のルールに基づいて行われたトレード成績であることが大前提です。ルールから逸脱してトレードした成績の場合は、土台が崩れるため、正確な予測ができません。つまり、自分の基準にあったエントリー、自分の基準の損益レシオ、自分の基準の利確と損切り設定、自分の基準にあった銘柄選定、それによる成績算出が望

          「ポジションサイズ」 ⑩ 注意点、心構え “常に一流のようであれ”