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「買いのタイミング」 ⑤ ピラミッド投資法

このトレード手法の本質は、「損失は最小に、利益は最大に」です。負け馬からは早々に降りて、勝ち馬にはしっかり乗る、これが安定した利益を生みます。

ピラミッド投資法

株価を購入する資金額が決まったとして、一気に資金を投入し購入するのではなく、徐々に購入していく方法があります。デメリットはその分だけ手数料がかかること、メリットは、うまくいっているトレードに資金を徐々に増やし、ポジションサイズを増やしていけることです。界隈では “Pyramiding up into position”と言われます。例えば、最初のpivot point (0%地点)で予定資金の50%で買い、1%上昇したら30%を買い、2%上昇したら20%を買う、という手法です。これで運用しても、1 x 0.5 + 1.01 x 0.3 + 1.02 x 0.2 = 1.007となり、予定より0.7%しか買い値はあがりません。ですが、投資資金次第では手数料は3倍かかる可能性がありますので、ご注意ください。

早期エントリーでのピラミッド投資法

買いタイミング」④ 早期エントリー で紹介した早期エントリーでも同じように使用しても構いません。早期エントリーではリスクに応じて逆ピラミッドが理想です。また早期エントリーとbreakout後の買い増しの2つを組み合わせ、早期エントリーで1/3、pivot pointで1/3、値動きが良ければ1/3というように徐々に増やしていけば、平均約定価格を下げたうえで、うまくいっているトレードに資金を集中することができます。

ピラミッドの割合

ピラミッドの割合(=トレード資金を増やしていく割合)は人それぞれですが、1/5ずつなど、細かすぎても大変と思います。また、トレードがうまくいって口座資金が増えてきた時に、1回あたりの手数料が大きくとられてしまうリスクもあります。日本の証券会社の手数料は最大で$22、信用取引が解禁されてきており、レバレッジなしの信用取引買い→現引で最大$16.5です。予定ポジションを分けてトレード回数を増やした場合、わけたトレード回数に応じて手数料が倍かかってきます。手数料や手間を考えると、1/2〜1/3が使いやすいかもしれません。ご自身のスタイルや口座資金と相談し、勝ち馬を増やすトレードを実践してみてください。

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