加藤大和

21歳 大学生 台湾に留学したり、中国にインターンしたり 日記

加藤大和

21歳 大学生 台湾に留学したり、中国にインターンしたり 日記

最近の記事

  • 固定された記事

4年ぶりに台湾の友達と会ったら、障害を抱えていた

09/18 日記 高校の修学旅行で行ったぶりに留学で台湾に来た。 コロナ禍で難航を極めたものの、やっとの思いで渡航ができた。 そこで、当時の回想をしながら、現地の高校との交流の際にバディだった子にアポを取り、4年ぶりにあった。 高校の時と何一つ変わらない笑顔で接してくれて、色んな場所に連れて行ってくれた。少し高めのおしゃれなパスタ屋にいき、それから漫才ライブに行き、大喜利で腹を抱えて笑った。かけがえのない時間であった。 ひとつ変わったことがあった。 その子の右

    • “ノームコアファッション”とかいうないものを流行らせようとするな

      ノームコアファッションとやらを流行らせたい謎の勢力が猛威を振るっている。その舵を取るのは、広告代理店なのかはたまたインフルエンサーブランドを影で操っている謎の団体なのかは知る由もないが、そんな風潮に嫌気がさしている。もしかしてさあ、楽して金稼ごうとしてない? 「ミニマル」とか、「断捨離」とか、「ノームコア」とか定期的に流行らせようとするの、もうやめないか??? それで「今流行りのノームコアファッションです!やっぱりノームコアファッションは素材で違いを見せないといけないですよ

      • 6ヶ月に渡る台湾留学で学んだこと/翻訳アプリが進化する中、本当に語学力は必要なのか

        私たちは言葉に生かされているし、殺されている 翻訳アプリがあればそれでいいの?  6ヶ月にわたる台湾での留学生活が終わろうとしている。振り返ればこんなにも濃密な日々を過ごしたことは初めてで、留学という選択をとった自分を褒めてあげたい。それほどに刺激的で、大変で、充実した日々であった。  授業に慣れていない頃は先生の言っていることは意味不明で、聽不懂すらも言えなかった。そんな自分が今は台湾人や同じように中国語を勉強している子たちとコミュニケーションをとっている状況が不思議

        • 「空気が読める」と思っている(自分を含めた)人たちへ

           9月から始まった台湾留学も残り2ヶ月を切った。今年は年末の煌びやかで人々がふわふわしているあの空気感を味わうことができず、地に足がついた正月だった。一回体験していないだけで日本の正月感ももう忘れてしまったし、友達のストーリーを見て追体験することもできない。あの時期特有の全能感、トリップ感は肌でしか感じれないし、みんなそのゾーンに入っているという連帯感はある種の集団幻覚なんじゃないかと思う。言い過ぎだけど。     日本にいた頃、自分の長所は客観的に物事を見ることができるとこ

        • 固定された記事

        4年ぶりに台湾の友達と会ったら、障害を抱えていた

        • “ノームコアファッション”とかいうないものを流行らせようとするな

        • 6ヶ月に渡る台湾留学で学んだこと/翻訳アプリが進化する中、本当に語学力は必要なのか

        • 「空気が読める」と思っている(自分を含めた)人たちへ

          12/7 日記2つ

           最近のnoteではレポートチックなことばかり書いていたので久しぶりに自分のために日記をつらつら書きたいと思い、午前2時にmacbookを開いている。 §  3ヶ月ほど前、ちょうど留学に来た初めの頃だろうか。日本でも大いに盛り上がった中秋の名月がここ台湾でも見れるという。VPNなしではまともに日本のトレンドも追えない私のTwitterにも、充分すぎるほどたくさんの名月の写真が入ってきた。  「そっちでも月きれいなの?」  通知で、「あ、今日は中秋月が見れる日なんだ。」

          12/7 日記2つ

          無宗教の日本人が台湾の修道院に潜入、そこで抱いた宗教観に対する知見

           私はいま台湾の大学にある語学学校に通っている。そこでは多様な人種のクラスメイトと共に中国語を勉強しているが、そのクラスも先日の期末考の終了とともに一旦終わりを迎えた。  前学期のクラスメイトの中にはカトリック系のシスターも在籍している。その子は太陽みたいな子で、同じフロアにいる子全員と仲良くなってしまうような、超絶陽キャである。  例に洩れずその子と仲良くなったところ、「今週の土曜に私たちの修道院でイベントがあるから来ない?」と誘われた。  イベントの前にミサ(礼拝)

          無宗教の日本人が台湾の修道院に潜入、そこで抱いた宗教観に対する知見

          今日の日記 11/4

          11/4  午前の授業も終わり、退屈な箱の中から逃げ出すように僕は喫茶店に来た。  名古屋で生まれ育った僕にとって、喫茶店は生活の一部。とまではいかないが、生活の中に喫茶店のコーヒーがないのはタランティーノの映画にレッドアップルのタバコが出てこないのと同じくらい寂しさを感じる。なくてもいいけど、あったら嬉しいものに毎日生かされていて、そんな無駄を愛す日々を送りたい。  忙しい日々の毎日だが、この国の人々の時間は緩やかに流れている。イヤホンの音楽を止めて人々が発する声、所

          今日の日記 11/4

          新作短歌#01

          ∬ 自販機の灯りに飛び込むカナブンと私とTwitterの輪舞曲 ∬ --・・・ ・・・-- 貴方と逢えて幸せでした ∬ draw to終わりを墓地へ送るから代わりにあなたは私を抱いて ∬ 頬の毛を愛した私のためにまで死んで欲しいと思ってないよ ∬ 無菌室で踊る吐き気がするほどに均質なミラーボールと錠剤 ∬ ねぇみてよ、私の愛した数式が90秒にまとめられてる

          新作短歌#01

          最近の所感、日記10個

          拝啓 ∴  駅のプラットフォームのことを中国語では「月台」という。<月にある台座>だと言う意図でつけられたのかは定かではない。だが、ぐっとくる手触りの言葉であることは確かで、鈍色の長方形に乗るだけの日々が、少しだけ楽しみになる。  同じ色のスーツを着た私たちは、月から、どこへ、向かうのだろう。 ∴ 外国語を学んでいると、日本語の美しさに改めて魅了される。一人称をとってみても、私・僕・俺・あたし・おいらなど挙げきれないほど存在している。  その一つ一つは全く手触りが異なり、

          最近の所感、日記10個

          2ヶ月留学して良かったこと、所見

          10月も終わろうとしている。  9月初めから台湾に留学し、激動の2ヶ月が過ぎた。その流れの中で、私が得た留学の良いところ、乃至は所見を紹介したい。     「紹介」というと、些か上からになってしまい申し訳ないが、一学生が実際に体験し、五感で感じ取った留学をする意義についてを、あくまでフラットな目線で読んでもらえるとありがたい。     留学する上で最大の目的、および利点はなんだろう。  留学前は、<語学を習得する>ことを目標に掲げ、意気揚々と台湾に乗り込んできた。その思

          2ヶ月留学して良かったこと、所見

          20年連れ添った「吃音」という障害についての知見

          「吃音」とは 「吃音」(きつおん)ときいてピンと来る人は少ないだろう。簡単に言えば言語障害の一種で、上記のように言葉がうまく出ないという障害のことである。(chi1yin1と読んでしまった人は中国語を勉強しすぎなのでちょっと休んだほうがいい)  僕が生きてきた20年は、「吃音」という障害とともに歩んできたと言っても過言ではない。常に生活の裏側には「吃音」がいて、外界との接触の際に表に出てきて自分の邪魔をしてくる。そんな存在だ。 幼少期 まだ物心もついていない頃、「センター

          20年連れ添った「吃音」という障害についての知見

          【読書日記】国境のない生き方/ヤマザキマリ

           久しぶりに「これは面白い!」と思った本に出会ったので、ぜひ紹介させていただきたい。ヤマザキマリさんの『国境のない生き方』というエッセイだ。  このヤマザキマリさんはあの『テルマエロマエ』の原作者である(1、2、3、合わせて10回は見た)。幼少期から多大な量の本を読み、世界中を旅し、さまざまな人種の人と交流してきた、いわば<本、人、旅>の体現者の様な人物だ。その艱難辛苦の経験とともに、私たちに生きる喜びを教えてくれる、そんな本だ。  この本を私に紹介してくれたのは、3年時

          【読書日記】国境のない生き方/ヤマザキマリ

          近況、大人になるということ

           ここ最近、noteを書けないでいた。微熱があり、直径一畳の空間で過ごす日々はひどくつまらないと感じている。(PCRは陰性)  熱を帯びた脳みそでここ1ヶ月のことを考えてみると、自分にしては頑張りすぎだったと思う。昔からよく早退する子供だったし、共働きの母にはいつも迎えに来てもらっていた。  20歳になったが、飲めと言われれば飲むし、もう一軒と言われればついて行くし、とにかく遊びに誘われたら絶対に行くという気概を持っている。  大人になるということは、明日の予定と体調と

          近況、大人になるということ

          台湾での所感、10個

          ∴ 世界的に有名な「カミカゼ」というカクテルがあるが、台湾のバーカウンターでの中訳が《自殺飛機》となっていた。(飛機は日本語で飛行機)  構図だけ見ると確かに自殺飛行機だが、その言葉に乗組員の心情、意思、葛藤が入り込む余地はなかったのだろうか。 ∴ 最近、本を読んでいない。日用品とか、あったら便利なものをたくさん持ってきたが、それは僕を豊かにしてはくれない。無駄なものでいっぱいの生活がしたい。 ∴ 自分は全く面白い人間ではないから、たまに強烈なセンスを持った人を見ると強烈

          台湾での所感、10個

          日台交流会の追憶、日記 9/25

          シーシャの匂いが充満した立方体、焼ける朝、人、レキシ 9/24,25  日記 仲の良い友達の紹介で、日台交流会というイベントに参加してきた。 そこは日本語を勉強する台湾人と中国語を勉強する日本人で溢れ、フリートークやゲームを通じて相互理解を深めるという目的の空間だった。 3時間という、母国語話者同士でも辟易としてしまうような時間が一瞬で過ぎ去ってしまうのは、ひとえに学びたいという気持ちがまだ消えていないということなのだろう。 その後、知り合いの知り合い、その知り合いと

          日台交流会の追憶、日記 9/25

          寮で出会った香港の友達、日記

          僕が住んでいる寮は5階建てで、屋上からは繁華街、山々、キャンパスの様子が一望できる。景色を見ながらただそこに存在していると、男性が話しかけてきた。いわく、香港から来たフレッシュマン(何故か一年生のことをフレッシュマンという。気取りすぎだと思う。)だという。 韓国のヒップホップシーンから出てきたようなラフな話口調の彼は最高にクールで、僕が日本人だとわかると自分が好きな日本のアニメについて嬉々として話してくれた。 英語のできない僕でもわかるようなスラング(fu*king so

          寮で出会った香港の友達、日記