最近の所感、日記10個
拝啓
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駅のプラットフォームのことを中国語では「月台」という。<月にある台座>だと言う意図でつけられたのかは定かではない。だが、ぐっとくる手触りの言葉であることは確かで、鈍色の長方形に乗るだけの日々が、少しだけ楽しみになる。
同じ色のスーツを着た私たちは、月から、どこへ、向かうのだろう。
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外国語を学んでいると、日本語の美しさに改めて魅了される。一人称をとってみても、私・僕・俺・あたし・おいらなど挙げきれないほど存在している。
その一つ一つは全く手触りが異なり、その手触りにまた、私たちは突き動かされ生きているのである。
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ダンカン・マクドゥーガルは、人間の魂を21gだと言った。杜撰な検査方式であったため科学的には信憑性がないと言われている。
私が死んだら、約4分の3オンスほどの意識は燃えるゴミの日にでも一緒に出しておけばいいと思う。もろともである。
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夜電気を消した後に、ここに書いたようなどうでもいいことをずっと考えているので寝るのがいつも遅い。直さないと。
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夏、コンビニの灯に飛び込んでガラスにぶつかるカナブンを見た。「飛んで火に入る夏の虫」だなと思った。私みたいだな。とも思った。
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エモいという言葉が嫌いだ。その場面でどのように感じたかを言語化して伝えることが人生なのに、「いい」と言うことを全てエモいの範疇に持ち込んでしまう。
このインスタント感は、手頃な様でぞんざいなだけである。
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最近、ピアスを新しく開けた。なんとなくだ。
イヤフォンにピアスがカチカチ当たる音は案外悪くない。
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社会的に認められているものがどうしても認められない。例えば、「評価星5つ!」とかそんなものである。5回に1回しかつかないライターとか、Enterとuが反応しないパソコンとか、そういう欠点だらけのものに愛着が湧く。
欠点を愛することができる人間になりたい。
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土壌(文化、歴史)を知らなければ、花(表立って現れる事象)のことを知ることはできないというが、そんなことはないと思う。まず花を見つけて、眺めて、匂いを嗅いで、その花から逆に土壌を知るということもできると思う。
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最近、学校内で人が死んだらしい。
敬具
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